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私の読書遍歴 Part4

 前回の記事はこちらー☆



大学生になるとめっきり本を読まなくなりました。

 読書好きには最高の「本を買ってくれる高校」に通っていたことが逆に裏目に出て、卒業するころには本を買うという習慣が完璧に消失していました。

それでなくても、他にもお金を使いたい対象が増えてしまった…。
バイトをして、お金を貯めては旅行に出かけるという。
そして、アメリカプチ留学のための資金をためるという。
思考の旅ではなくて、国内外問わず、実際のアドベンチャーに出かけることの方に注力しておりました☆

 最近になって気が付くけれど、今思うと、旅行好きになる兆候は、小さいころからあったのかもしれない。
冒険ごっこが好きだったから…。


 とはいっても、大学に通っている以上、本は読まなければならない。
授業で必読だったり、レポート用の参考文献あつめだったり。
大学の図書館はわずかばかりの小説しかなくて、あとは全部学術書という感じ。味気ないなーといつも思っていました。
大学生のうちは本=勉強する本という感じで、娯楽の感覚がすっかり抜けてしまい、小説を読む意味もなんとなく、分からなくなってしまいました。


 大学時代も変わらずマイケル・ジャクソンが好きだったので、彼が読んでいた本を片っ端から読むということをやっていました。


すこし脱線すると、もうこの四年間、マイケルのことしか考えてないです(笑)
いまは結構淡泊な気持ちでいるし、すごく書きたいとは思っていないんだけど、避けられないのでしょうがあるまい。

 前回書いたように、ほんとは英文学を勉強しよう!と思って英文科に入ったというのに、はじめの三年間であれこれ授業を受けていたら、

「あれ、私、文学より、人種関連の方が楽しいかもしれない」

という気持ちがめばえ、気が付いたらアメリカの社会問題研究のゼミに入ってました。あれー。
人種関連のことに興味を持つようになったのは、間違いなくマイケル・ジャクソンの影響。
一年生のある日、人種差別についての授業で先生が流した映像が、良く見たことあるものだったんです。白人警官が黒人を殴りつけているひどく暴力的な実際の映像なのだけど、事件のことも初めて知るのに。
いったいどこでみたのだろうか?と思ったら、マイケルのミュージックビデオに使われていたのでした。

 それまで批判作品だということは理解しつつも、ただただかっこいい!と上っ面だけ観て理解していたものに、とてつもない重みがあったことを思い知らされて、頭を殴られたような衝撃を受けました。
高校までは、黒人人種差別なんてリンカーンくらいの時代で終わってる話しだと軽く見ていたけれど、全然違って。
世界には理解にくるしむほど、残酷なことがたくさんあるのだな…と視野が広がったような気がしました。


だから極度の何でもマイケルにつなげる病ではあったけれど。
授業はとても面白かったです。

全部説明をつけてくれるような感覚でした。
はまってなかったら、こんなに関心を持てなかったと思います。
いつも、何か発見して「そういうことだったのか!」と一人感動して、ぶるぶる震えてました(笑)



 ところで、そんなマイケル・ジャクソン氏は実は超読書家なのです。
家にとても大きな書斎があって、世界各国を訪れた際は、よく本屋に行って、段ボール箱何箱分もの本を買って帰るような人だったらしいです。

僕は読書が大好きだ。もっと多くの人に本を読むようアドバイスしたい。本の中には、まったく新しい世界が広がっているんだよ。旅行に行く余裕がなくても、本を読めば心の中で旅することができる。本の世界では、何でも見たいものを見て、どこでも行きたいところに行けるんだ。


(本が嫌いだったら)一生無知で馬鹿なまま過ごすことになるよ。
君はその気になれば、どんなことだってできる。
でも、知識を身につけなければゼロだ。

という言葉も遺しています。
本好きとしてはどんな本が好きだったのか、気になるところ。
なので、できる限り読んでみました。




初めによんだのは、カモメのジョナサン。


これは、結構海外の著名人も読んでいる有名な自己啓発本ですね。
魚を食べることしか能がないカモメの群れの中で、特殊な飛び方、飛行技術を研究し続けるカモメ、ジョナサンのお話です。
物語の体裁だけど、かなり暗喩的。
カモメの本能に従わない彼を、仲間たちは「へんなやつ」として軽蔑し、最終的には群れから追い出されてしまいます。
けれども、ジョナサンは研究を続け、他のカモメをは違う生き方をすることを選び、鍛錬と自己実現のたびに出ます。

旅を続けるうちに、同じ志をもつカモメの仲間にであい、彼らに高速飛行を超えた、瞬間移動の極意を習うのですが、その時の師範のカモメの言葉が印象に残っています。

自分はもうすでに到達しているのだ、ということを知ることから始めねばならぬ。

瞬間移動の極意なんだけど、目標を立てるときにも響きそうな言葉だな、と思いました。自分の目標到達地点を知るとともに、そこにたどり着ける自分の力を絶対的に信じきる!みたいな…メッセージとしてとらえていました。

「きみはジョナサンになりたい? それとも普通のカモメ?」

という問いかけも、マイケルは友人にしていたらしい。
ほんと、ジョナサンに私だってなりたいさ!(笑)


 次に読んだのが、『世界最強の商人』です。


これは、世界最高のセールスマンのお話で、なにゆえに彼が富と財を築き、多大なる成功をおさめたのかを描いたお話です。
すべては秘密の巻物に書かれたことであった…という感じで、それを一巻ずつ紐解いて、セールスマンの極意を学んでいくような感じ。
舞台は現代ではなく、はるか昔の中東あたり。(記憶が朧…)
キリスト教がベースのお話です。
ビジネス書だけど、物語調です。

とにかく誰に対しても愛を持って応えよう。

という印象が強く残っています。
人の信頼を得るにはどうしたらいいかみたいな内容です。一巻ごとに、極意がかかれているのだけど、「わたしは○○する!」とか、「わたしは~だ!」とか、読んでいる自分が主語となって、自分に言い聞かせているような形式になるので、毎日読んでたら本当に効果がありそう。
そして、見ていてわかるのだけど、マイケルは本当にこれを実行しているので、すごい…。

あとは、ポジティブ思考を維持する『積極的考え方の力』、引き寄せの法則の初期、『マーフィ・眠りながら成功する』、頭やクリエイティブ思考を養う『マインド・マップ』。


 あれこれ読んでみて気が付くけど、結構、宗教的というか、スピリチュアルな自己啓発本が多いです。
マイケルの好みもあるとは思うけど、時代の流行もありそう。
こういう本を読んで、今自分の好きな現代の啓発本と比べると、書いてあることの根底は同じでも、今はかなり論理的説明が付くようになったな、と思います。

世の中的にも、科学的裏打ちが取れて、あまり、霊的な物に頼らなくなったのかもしれない。

 しかし、いろんな愛読書を読んでみて、当時私がすごく感動したことは、彼が自分の本業、音楽やダンスだけの研究をせず、「成功するための研究」をしているところでした。
実際成功しているので、説得力がケタ違い。
多分、私だったら、ひたすら音楽の研究だけしちゃいそうだなと。
そういう本の使い方もあるんだ!と気が付いた瞬間でした。


あと大学の時に好きだったのは、『フランス人は10着しか服を持たない』という本でした。


アメリカ人の女の子がフランスの家族のおうちにホームステイをする実体験をかいたものです。
フランスの生活もアメリカ人の視点も、日本とは違ってて、二重のカルチャーショックが楽しめます。
この本以降、フランス人はなんちゃら。。という本が爆発的に増えた気がする(笑)


 その後社会人になると、本屋さんにまた足を運ぶようになりました。
面白みを求めてというより、お悩み相談所のような位置づけになりました。


あ、これもうちょっと続くかも。(笑)





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