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ちっぽけなプライドは捨てる。

とある企業から依頼された講演動画を記事にしていた日のこと。その講演は人事の仕事に関するものであり、その道の大家である大学教授が、ジョークを時折交えながら熱弁をふるっていた。講演中の言葉で今でも耳に残っているものがある。

「財務系のノウハウはどこの企業でも活用できるが、人事系のそれはそう上手くはいかない。企業ごとにカスタマイズしないといけない」

この言葉を聞いたとき、僕はハッとした。『これってフリーライターやフリー編集者にも言えることなんじゃないか』って。

たとえばライターとして企業で数年間の修行を重ね、一定レベルのライティングスキルを身につけたとする。しかしそのライティングスキルが他社でも通用するとは限らない。

もちろん、共通する部分はあるかと思うけれど、異なる部分の方が多いんじゃないかって思うんだ。この点は経験則からもそう思うーーー。

昨年の僕は、とある企業の案件を引き受けて記事を執筆していた。会社員のWebライターとして3年働いていたので、そのノウハウをフルに活かして渾身の記事を書き上げたーーー。つもりだったのだが……。

まさかの赤ペン先生状態で初稿が戻ってきた。どうやら僕が働いていた会社で“よし”とされていた書き方は、その企業では“NG中のNG”だったようだ。挙句の果てには、「求めるスキルに達していない」とまで言われる始末。

いやーあの時は相当に打ちひしがれたね、心が笑

あの頃の僕は、『自分が学んだ書き方が絶対的に正しい』と思い込んでいた節があったので、ちょっと不貞腐れちゃったよね。そんな態度がクライアントにも伝わっちゃっていたかもしれない。反省。

人事の仕事と同じく、ライティングや編集の仕事も、企業のスタイルに合わせたカスタマイズがとーーーーっても大切

今年はそれを強く意識しながら仕事に邁進(まいしん)しているのだ。




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