見出し画像

自己

命令されるために、立ち止まらずに、歩き続ける人々、標識や看板により、自分で考えることをやめて、命令されるがままに、進む方向を決められた途端、誤りにすら気付かずに、ただ、走り続けた先では、何が正しいのかすら分からずに、ただ、従い、虐げられ、屈辱により、座り込む君の周りでは、加工された答えや、何かを恥に思うために、紡ぎ出された自らの内で敷衍する憎しみや、擦り寄るほどに、現れる過ちや、あらゆる密度や、密接なものや、知悉さのかけらもない、空っぽな数多の私情が孕む意味、押し付けられた罪や、まやかしの一生、来世に期待してばかりいる君に、侵食してくる闇、悩ましい一切を攪拌して、及ぼすものや、そこで汚され、修復もできない心に、蓄積する苦悩や、駆逐される日々、疎ましい現状や、現実味もなくなり、そこかしこで導き出されたものにより、不幸を謳うだけの奴らが信仰するものにより、ルサンチマンになり、ニヒリズムを通過し、観点を破壊し、蔓延る悪意に覆われ、横暴な論理を携え、攻撃するだけに至るような者どもの、私服を肥やすために、退屈な革命に参加し、次なる支配により、苦しみが増していき、徒に消費し、ないがしろにされ、貶され、辱められ、現実味も失い、何で生きているかの、「何で?」に気付かずに、与えられたものを、与えられたままに受け入れ、答えに利用され、考えることをしかいから、君たちは、歪んだままに、正義を演じ、自らの内に潜む悪に気付かぬフリをして、誰かを責め、自分だけは、正しいものだ、などと、勘違いをしたままでは、何が正しいのかなんてことは、分からなないままなの、だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?