中国の今を理解する
野村総合研究所の現地コンサルタントが中国の政治から経済、国民の様子まで解説する本書。
https://www.amazon.co.jp/2020年の中国-此本-臣吾/dp/4492444270/ref=nodl_
パクリばかりでなんだかうるさく下品。恥ずかしながら私の中国人のイメージは10年前のそれで止まっていた。
けれど大学の中国人留学生を見て、そのイメージとはかけ離れていることに違和感を感じていた。そんな私の中国人のイメージをより現代に、そして「綺麗」に変えたのがこの本だった。
特質すべきは中国のIT分野の進歩。中国では高齢者だからパソコンなどの電子機器に弱く浸透が進まないという理論は成立しない。
日本よりも理解が深く、信用もされているのが現実。EC利用率も高く、お年玉を電子マネーでなんてエピソードもある。
中国は今、日本で言うところの高度経済成長期の終盤に差し掛かっている。ところが中国はその巨大さと地域性により日本や韓国など東アジアの国々と同じような戦略を取ることが難しい。
今後日本はどのように中国と向き合っていくのか。もっと身近なことでいえば、中国人とどう付き合っていくのか。考えるために重要な情報が詰まった一冊だった。
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