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2度目の決め手

人生2度目の熱海に行ってきた。

最近のnoteは熱海のことばかりだけど、それくらい魅力的なまちなんだなあ、と思ってほしい。

今回は母と一緒に。
私が熱海がよかったことをしきりに話すものだから、行ってみたいと言ってくれた。

1度しか行ったことない土地だから案内出来る場所はそう多くはないのだけど、考えた時に思い浮かぶのは「人」だった。

あの人がいるから、あのお店に行こう。
母は人見知りだから、せめてその人の雰囲気だけでも感じ取って貰えたらいいなあ、と。


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熱海の魅力は人だと思う。

初めて行った時の『 熱海のとりこ 』にも書いたとおり、旅人と地元の人がゆるやかに繋がって、そのおかげでまちのことを知ることが出来る。
人と人、人とまちが繋がれるまちが熱海だと思った。


そもそも人と人が繋がるってなんだろう。

私の感覚では「その人のおかげで」「その人にまた会いたい」と思えたら、繋がりが芽生えたと感じる。
お互いにそう思えたら満点だけど、少なくとも自分がそう思えて、記憶に残る人。
こういう、目には見えない感覚的なことって、文字にするのが難しいな。


今回印象的だったのは、「てしごとや -基地-」の店員さん。
ここは主に作家さんの作品をあつかう雑貨屋さんだ。

今日届いたと思われる素敵なアクセサリーに見惚れていたとき。
先に他のお客さんとお話をしていたけど、私たちにも話しかけてくださって、そのお客さんも一緒になって悩んだ。

「 私はこっちの色の方がいいんだけどね 」
「 でもそのデザイン可愛いですよね〜 」

まさかのお客さん同士で接客しあうのって初めてだったけど、すごく新鮮で楽しかった。

このアクセサリーは群馬の作家さんの作品だそうで、作家さんがどういう作り方をしているか、お手入れはどうするのがいいか、とか、たくさん教えてくださった。

この時に、ただ売りつけるような接客じゃなくて、この作品は本当に良いものだと自信を持って接客してるんだなあと気付いた。
ストーリーテラーのように、その作品のプロセスや作家さんの想いも伝えられる接客って、すごくいいなあ。

そういう背景も知ることが出来ると、支払った金額以上のものをいただいた気分になる。
そういう接客をしている店員さんって、今度はどんなお話を聞かせてくれるのか楽しみになる。

「この人のおかげでいい時間だった。ありがとう、また会いに来るね」

知り合い以上、友達未満。そんな感覚。

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2回目ってかなりハードルが高いと思う。
まちでも、お店でも、カフェでも。

1回目で良い印象がなければ2回目は無いし、2回目で「もういいかな」ってなればそれ以降はない。

それを乗り越えられるものって「人」なんじゃないかと思う。
遠く離れた場所だとしても、「会いたい人がいるから、そこに行く」ことは、十分理由になる。

大学生の頃、仲良くなった子に会いに飛行機で神戸に行ったり、好きな先輩がやっているカフェのために、何時間も電車に揺られた。

そういう、「会いたい人がいる」ことが人を動かすんじゃないかなあ。


今回の熱海で、母がまた会いたいと思える人に出会えたかはわからないけど、「また行こうね」と言ってくれたから、きっとそういう熱海の人たちの雰囲気は感じ取ってくれたのだろう。

今度は誰に会いに行って、誰と出会えるのかな。
やっぱり、私は人が大好きだ。


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