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語らせて下さい!

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漫画やアニメに影響を受けて書いたものです
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周囲の存在を認めるということ(ハイキュー!!)

「ハイキュー!!」を今、スマホのアプリで読んでいる。現在映画の方が大ヒット上映中のため、タイトルを聞いたことがあるという方もいると思う。読み始めたばかりでまだまだ序盤なのだが、しょっぱなから心に刺さるものを頂いた。 登場人物に影山くんというキャラクターがいる。彼は「コート上の王様」と呼ばれるほどの天才なのだが、他人のプレーに厳しかった。バレーボールにおけるセッターという司令塔的なポジションは、本来周囲にいるチームメイトの動きを見てボールを回す。 しかし影山くんは「どうして

勇者を称する言葉(葬送のフリーレン)

葬送のフリーレンのアニメを毎回楽しみにしている。もちろん本編も楽しく見ているのだが、私はヒンメルというキャラクターが好きなので回想シーンで彼が出てくるのを待っている。既に故人である彼のエピソードは常にきらっとしていて、名言含め毎回ぐっとくるものがある。 今日はこの勇者ヒンメルについて語ってみようかと思う。 アニメ22話の台詞のネタバレがありますのでご注意下さい。 死してなお物語の根幹に関わり続けるヒンメルはとても魅力的なキャラクターだ。自分のことを堂々とイケメンと言って

それは、心が動いた瞬間に

漫画やアニメを見ていて私はレビューというよりも「自分がこの一言からどう考えたか」など、触発されたことを語りたいと思うことが多い。ある意味では作品をきっかけにして自分語りをしているように感じる人も多いのかもしれない。 だけどこういった心を動かされる作品を見て「いろいろなことを考えました」とだけ書いたり、ほとんどあらすじのようなものを書いて終わるというのは何だか味気ないと感じてしまうのだ。もっともこれは私が書いた場合であって、素晴らしいレビューを書く方は世の中にいくらでもいる。

寄り添いたいと願ってくれる人

「欲しい言葉をくれそう」 そんな人がモテるんじゃないかという言葉をこの前どこかで見かけた。呪術廻戦の夏油がどうしてモテるのかといういったテーマだったんじゃないかと思う。実は呪術廻戦では夏油が最もモテるという設定になっているらしい。といっても、アニメ派の私には寝耳に水だ。だって作中(懐玉・玉折編)では五条先生の方が顔がいいとか言われて、女子高生に騒がれていたじゃないかと思った。 まあ、そんなことは置いておいて。 「欲しい言葉をくれるから」という理由でモテている人というのは

少女漫画はいつだって魔法をかけてくれる

少女漫画とは女の子のためにあるもの、ということで女の子にとって癒される展開やきゅんとする台詞、シチュエーションというものが好まれる。現実とは離れてそんな世界観を感じ入っていたいという気持ち。実際に私もそう感じる作品にこそはまっていくからだ。その一方で、共感できないという理由で離れて行く読者もいる。また少女漫画とは絵が綺麗かどうかということで読むか決める人も多いようだ。繊細な感性で情景描写が細かく美しく展開する少女漫画ではこういった要素が大切だとされている。特に思いが通じ合うま

君が残したものを、ずっと(葬送のフリーレン/勇者)

葬送のフリーレンを最近はとても楽しみにしている。千年生きると言われるエルフの魔法使いフリーレンが、かつて旅していた仲間である勇者ヒンメルの軌跡を辿りながら冒険をしている話だ。おそらく、一番短く説明するとこういう言葉になるのではと思う。 この主題歌が「勇者」であり、歌っているのはYOASOBIだ。実際のアニメの内容ももちろんだが、この曲がとても素晴らしい。 私は最初葬送のフリーレンを見ていない状態でこの曲を聴いた。その時はYOASOBIがまた素敵な楽曲を出したんだというくら

人間のキャラクターでなくても伝わる人間らしさ

贄姫と獣の王というアニメが現在放映中だ。元々は花とゆめで連載していた少女漫画だが、異世界を舞台にしたいわゆる人間の女の子と魔族の王のただのラブストーリー…ではない。少なくともいちゃいちゃ要素はそこまで感じない。それよりも感じるのは信頼関係だ。結婚を前提として異種の存在である人間と魔族との関係性をどうするか、というテーマのある物語のようにも思う。 基本的に主人公サリフィは魔族にどうやったら認められるかと奔走する。獅子の姿をしている魔族の王ことおーさま(サリフィはこう呼ぶ)の心

私が「アイドル」から感じた切なさの正体

時々ふと耳にした言葉が脳内にこびりついたかのように、ぐるぐると回り続けてしまうことがある。メロディーに乗っているからこそどんどん巡っていく。しばらくすれば口ずさんでいる。つい最近私はYOASOBIというアーティストを初めて聴いた。小説を元に歌を作っているということくらいは知っていたものの、流行のアーティストに興味が持てなかったせいだ。 ★ここから「アイドル」の話でなくて私自身の話になります。 私がこの曲を知ったきっかけとは推しの子という元々好きだった漫画がアニメ化したとい

少女漫画のすゝめ

最近少女漫画をよく読んでいる。身近に接することができるのは漫画自体よりも映像化したものなのかもしれないと思う。ドラマやアニメなど、現在はテレビでなくても配信サイトで好きなタイミングで見ることができるからだ。 私が少女漫画に行きつくまでにはけっこうな時間がかかっていたりする。今日はそのことについてまとめてみることにしてみた。 私はあまり少女漫画には食指が向かなかったため、基本的には少年漫画を読んでいた。例えば進撃の巨人は久しぶりに全巻揃えた作品だった。あとはTwitterで