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ゆったりと心の記録

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正統派?なエッセイを集めました
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ミッションコンプリート!

今日の朝は風がやたらと強かった。母が洗濯物干しに注力しているのを横目に見ながら、遅く起きた私はとりあえずご飯を用意する。冷蔵庫にラップしてあった昨日の夕食の残りと冷ごはんを温めて作ったおにぎりだ。もぐもぐと食べながら手元にあったスマホを手に取った。 思わず口元に手を当てる。今日は母の日であったことをようやく思い出したのだ。いつもなら何かしらのお花のイラストを描いて贈っていたのだが、今年はちょっと前に聞いた時には特にリクエストがなかったためにすっかり忘れてしまっていた。 テ

そうだ、誕生月だからサーティワンに行こう

先日誕生日を迎えた。当日は私だけハイテンションで、時間になると母に「生まれた!」と冗談を言ったり「ねえねえ、何かちょうだい」などと催促していた。毎年のことなので母は冷たい視線を向けてきたが、なんだかんだで買い物のついでにシフォンケーキを買ってきてくれたので一緒に食べたりもした。 まあそういった自分からの積極的な誕生日であったわけで、要するに他の人からは自発的に何かしてもらったわけではない。学生時代などは友達同士でちゃんと示し合わせてプレゼント交換をしていた時期もあったが、社

ピンクで私を大切にする

一週間前くらいにちょっと離れたところにある咲きそめの桜を見に行った。とか言って、この写真が桜じゃなかったらどうしようと少し自信がなかったりもする。軸の部分が長めで先の部分に切り込みがあるのが桜だというけど、もしそうじゃなかったらすみません。 少し前から部屋に飾ってあるのはもう少し色の濃いガーベラにカーネーションというお花で、やっぱりこれも母が買ってきてくれたものだ。カーネーションはまだつぼみだが、今すぐにでも咲きそうに花びらがほころんできている。ついているつぼみがみんな咲く

〆はラーメン!をやってみたい

さっきから深夜ラーメンをする妄想をしている。一度でいいから飲み会の後に「〆はラーメン!」というのをやってみたい人生だった。気の合う何人かの職場の同僚と共に屋台の椅子に座ってラーメンを頼み、味玉も追加。メンマは多めだといいな。みんなで「やっぱり酒の後のラーメンは最高だ」と何度も頷きながら味わうのだ。 そして次の日は二日酔いというところまでがセット。私はそういった飲み会に行けるような職業に就いたことがないので余計に憧れがあるのだと思う。よくドラマで見かけるそんなシーンがたまらな

風流な人って憧れる

風の音が大きすぎて飛行機でも墜落してくる音なのではないかと怖くなって目覚めた朝。おはようございます。 ものすごい音が鳴っている。そういえば風の音や雨の音を聴いていると心が落ち着くという人もいるらしい。自然音というものだ。試しに風の音をBGMとして流してみているが、思っていた音と違う。そりゃあ風でさわさわと揺れている音と、天気が悪くて暴風状態になっている音は全然違うか。 鳥の声と草むらがなびいているような音と、絶妙に噛み合っていて実際に自然の中にいるかのように心地がいい。も

その花は「今」を教えてくれた

花の命は短い。今、目の前で綺麗に咲いていたとしてもすぐに枯れてしまう。私にはこれまでそんな印象しかなく、花を買ったりすることは何だか少し贅沢な気がしていた。一方、花を好きだという人に対して「素敵だな」と憧れるような気持ちがある。枯れてしまうまでの短い命という名の「今」を楽しむものが花なら、その何倍もの時間を過ごすのが人間と言える。 「今」の積み重ねを続けていくことこそが人生となるのだろう。 少し前から部屋に飾っていた生花が気付くと茶色く変色していた。スプレーバラという種類

自分を無条件に好きになれた部分

私は自分の字が好きだ。上手でもないし、何ならへたうまの部類でもない。言葉にするのならきっと癖字というものだ。「読みにくい」と言われることもある。「もっとちゃんと書けば」と注意されることもある。けどそこまで困らないのなら別にこれでいいと思っている。もし誰かに見せるものなら少しだけ気合を入れればいいし、とりあえず支障なく読めればいいと思っている。 例えば誰が何を言おうと「私は別に好きだし」となる。たまに読み返していて下手だと思うこともあるけど、ほとんどへこまない。全て自分が書い

SNSでも私にとっては大切な居場所

私にはいろんな媒体(主にSNS)にいくつか居場所がある。それはこのnoteをはじめ、Xやインスタなどに散らばっている。複数あるので定住することは少ない。気が向いた時にふらっと立ち寄っては利用するくらいが私にとってはちょうどいいバランスだ。長いところでは10年程在籍している場所もあって今でもいいねなど絡んでくれる人もいる。SNSといえど誰かの人生の経過を見ることができたりすることもあり、すごいことだと思っている。 高校生の時に一度だけ一緒に遊んだことのあるフォロワーさんが気付

コンビニの思惑にまんまと乗せられている

ある日私はファミリーマートからファミチキを買って帰宅していた。なんということはない。現在開催中の呪術廻戦のコラボにてお菓子数点を買ったらもらえるというクリアファイルが欲しかったのである。早めに行ったので主人公の虎杖悠仁を危なげもなくGET。かくして私のお菓子ストックはまた増えた。 ちなみに24日からはSPY×FAMILYのコラボ企画もローソンで始まるのでどうにかして行かないといけなくなる。またお菓子が増えるとなると多少太ることも覚悟しないとならない。だけど同時期に好きな漫画

なんだったんだろうあの幸福感は

とても幸せな気持ちで目が覚めた。どういう流れかはわからないけど、夢の中で誰かに恋でもしていたかのような幸福感だった。実際の恋を長らくしていないのでどんな気持ちだったのか明確には思い出せなかったが、確かこんな感じだったと思う。 この場合何か脳内ホルモンでも放出されているんだろうか。そんなことを考えてみたりした。快楽物質のドーパミンか、幸せホルモンとされるオキシトシンか。多分後者だろう。誰かが好きでたまらなくて幸せっていいな、と好きな人がいるわけでもない枯れ果てた私が思う。

自分らしい色を小瓶に詰めていく

子供の頃に家から少し遠いところにあるれんげ畑に連れていってもらったことがある。蜂がいると怯えていたら「ミツバチだよ」と言われたので離れて観察することになった。黄色い大きな塊を体につけて飛んでいく様は幼心ながらに不思議だった。どこかにある巣に持ち帰ってあのハチミツを作ったりするのだと知った時の驚きといったら。小学生の低学年の私は知的好奇心が旺盛だったため、そこからいろんなことを質問して親を困らせた。 生まれたばかりのきょうだいが病院通いをしていたため待ち時間の暇つぶしにと訪れ