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【作業療法士が解説】猫背の原因は肩じゃなかった!3ステップで美姿勢になれるマル秘テクニック公開

どうも、
骨盤とちつケアセラピストのみっこです。


今回はタイトルの通り「姿勢」にフォーカスして記事を書いてみます。
こんな風に思いついたのも、ふと自分の手を見たことがきっかけだったんです。


私の本職「作業療法士」は手先のプロとも言われているんですね。
巧緻性と言われる指先の動き、生活動作に必要な上半身の動きを分析してリハビリを提供しています。


主婦の手湿疹で荒れた手を見ながら
「この指はこんな役割があって~」
「スマホの使い過ぎで親指が痛くなるのは骨のポジションがずれて居るからで~」
「右手は器用に動かすけど、左手はパワー仕事が多いよね~」
という感じで脳内をめぐっていたら、姿勢との関係を思い出したというわけです。


医療職としては知っている知識だけれど、知らない人多いんじゃないかな。
慢性的な肩こりを感じている人って、どうしてそうなるのか知らないのかも。と感じたのでこの記事を書くことにしました。


普段何気なく使っている「手」「上半身」ですが、生活と関連させてみると「そうかも!」「この癖が影響してたのね」と繋がるかもしれません。


皆様の悩みを解決するヒントになれば嬉しいです。
最後まで読み進めてみてくださいね。



①5本の指の役割を分解してみよう

まず知って欲しいのは、5本の指にもそれぞれ役割があるということです。
大きく分けると親指~中指、
薬指と小指になります。



普段の生活を思い出してほしいのですが、
細かい用事をするとき。



例えば

・お箸を使って食事
・字を書く
・針仕事をする
・はさみを使う
・工作をする
・スマホを使う

こんなとき、どの指を使っていますか?


多くの人が「器用さの指」
親指から中指だと思います。

こんな風に、指によっても役割があるんですね。


そして現代人はこの「器用さの指」を酷使しています。
常に「握って、つまんで、持って」いる状態。
そうして親指の筋肉ががちがちになっていると思います。


親指の正常範囲は手のひら側に90度、
真横に60度動くのがOKです。
手のひら側に握る癖が強いと、真横に開きにくくくなるのです。



その結果、ヨガやストレッチの時に
「四つ這いで手をつくのが痛い」
「小指側に力が入っている感じが分からない」と言うことはありませんか?
そんな悩み解決にはこのストレッチがおすすめです!



そしてこの3つの指を酷使することで、親指が開かずに内に入った姿勢になりがちです。なんとこの姿勢は猫背にも影響するんです!


親指を曲げる筋肉と力こぶの筋肉(上腕二頭筋)、胸の前の筋肉(大胸筋)は連結していることが理由です。ぜひ指先からほぐしていきましょう!


②利き手と非利き手の役割の違い

そして利き手と非利き手の違いもあります。
どんなふうに使っているかというと、
利き手は「細かい用事をする」役割
非利き手は「補助的な役割」をしているんですね。


この理由から、細かい用事をする人は利き手側がコリやすいし、
力仕事の人は左側が凝りやすいんじゃないかと思っています。


③猫背の原因は肩だけじゃない理由!

そして多くの人の悩み「猫背・巻き肩」
実は人のこと言えず、私もこの傾向があります。笑


そして知ってもらいたいのが「問題は肩だけじゃない」ということ。


こちらのクイズにチャレンジしてみてください。


そして次はこちら

クイズの答えは…

手の位置⇒ A「下むき」
肘の位置⇒ B「曲がっている」

なのです!
みなさん正解できましたか?
どうしてこのメカニズムになるか解説しますね。



現代人はパソコン、字をかく、料理などで手のひらを下に向けている姿勢をよくとりますよね。
これ実は「前腕回内・肩関節内旋」という内側に捻じれた姿勢なのです。


そしてこの姿勢は

連鎖的にわきが開いて(肩関節外転)
 ⇓ 
そうすることで連動して肩甲骨が開いて(上方回旋・挙上)

しまうのです。



なので肩甲骨の上の方とか、首の付け根とか、腕の外側とか。
パンパンに張っていませんかー?



手のひらを下に向けて、そしてその時は大体ひじも曲がっています。
肘を曲げると上腕のコブの筋肉(上腕二頭筋)が張りますよね。この筋肉は胸の前の筋肉(大胸筋)とも繋がっているので、胸の前の方が引っ張られて巻き肩・猫背につながるというわけです。


先ほどの親指の使い過ぎと一緒ですね。
想像できますでしょうか?


そしてこれを解決するためには「逆の動き」をすればいいということです。


④3ステップで美姿勢になれるマル秘テク

ここまで解説して、猫背の原因は手の向きや肘と関係していることを解説しました。
美姿勢になるためには、このポイントを意識してほしいのです。


これが「上半身の良いPosition」を作るためのステップです。
手のひらを上(前)に向けて、
肘を伸ばしてみてください。
そうすると肩甲骨同士が背骨に近づく(寄せ合う)感覚になりませんか?

こんな風に肩甲骨が開かずに寄る状態が美姿勢への近道です。


動画版はこちらです


根本的に問題解決するには、ちじんでいる筋肉をそれぞれストレッチすることが必要ですが、簡単に修正する方法としてはオススメです。


ふとした瞬間に「手のひら下向いてない?」
「肘曲がっていない?」
「肩甲骨離れていない?」

とチェックしてみてください。


習慣化する方法としては、寝る前にこの姿勢を取ることです。
私が毎日やっている方法なのですが、
この3ステップをお布団の上でやることで、
面と接していることが確認できるため、姿勢チェックがしやすくなりますよ。


1日1リセットして、美姿勢になりましょう。


まとめ

5本の指のうち、親指から中指までの3本は「器用な指」です。
生活場面で使い過ぎる傾向にあり、しっかりと伸ばすことが必要です。特に親指の筋肉は肘を曲げる筋肉とも繋がるので、姿勢への影響が考えられます。

猫背になりがちな人は、もしかすると「手の向き」「肘のポジション」が影響しているかもしれません。普段の生活で手を下に向けて使うような活動が多い人は、ぜひ修正を意識してみてください。


以上、猫背の原因は肩だけじゃなかった!3ステップで美姿勢になる方法についてお伝えしました。
指先からすべて影響しているとは不思議ですよね。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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みっこ

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