見出し画像

3年ぶりの海外の高揚感。タイで考えた旅の価値と動機とTABIPPOと。

サワディカー。

スワンナプーム国際空港につくとタイの匂いがした。久しぶりに感じるタイの空気に自然と反応する体。3年間の眠りから目覚め新鮮な風が体の中を巡る。

「そうそう、この感覚…!この匂い…!」

一緒に空港についた友人が大きく笑いながらそんなことを言った。

久しぶりに海外にいったこの興奮をちゃんと記録に残そうと思う。急いでいる時のタクシーでメーターの交渉をする面倒くささ。屋台で40バーツで食べれるカオマンガイ。ナナの熱気と誘惑。全部が懐かしくて、そして改めて「海外旅」の良さを思い出させてくれた。

今回の滞在は10日。タイ・バンコクで仕事としてイベント開催。その後に
会社の合宿。そして、プライベートでチェンマイを訪れた。


「カオサンロードも変わってしまったよ」

とか

「ナイトマーケットの『ラチャダー鉄道市場』が無くなった」

とか、悲しい情報ばかり聞いていたから、不安な気持ちで入国したのだけれど、いらぬ心配だった。タイは相変わらずタイだった。国という大きいコミュニティは、2,3年で劇的には変わらない。

10日間の滞在は、日本でワーケーションをするように割と仕事を中心として過ごした。ただ、心でも体でも感じることは随分違った。

会社メンバーの1人が

「旅は疲れるんですよ…」

なんて言っていたけれど、実際に海外旅は疲れる(国内と比べて)。それは、気を使うこともあるし、慣れないことや知らないことが多いから。もちろん、思うようにいかないことも多い。それでも、海外にはまた行きたいと思うから、その理由や旅の価値について考えてみた。

1.旅の動機は、「楽しそう」だから

旅からの学び。旅に行きたくなる動機には「楽しそう」が大切。とてもシンプルなんだけど。「今回、TABIPPOメンバー楽しそうだったね」と色んな人に言われた。単純に久しぶりの海外でテンションが上ってそういうTweetが多かったからもあるかもしれない。そして、最近は割と国内旅で真面目な投稿が多かったので、はっとした。

『楽しそう=プレイフル』であることは、人の内的動機を生む上で何よりも大事。学生時代からワークショップが好きなんだけど、一番影響を受けた上田先生&中原先生の本「プレイフル・ラーニング」。「学びは楽しくないといけない」と書かれていることが印象的な本。旅も同じく、「楽しい」という感情は大切。入り口の価値としては、「旅は楽しい!」みたいな訴求がいいよなあと思った今回の旅でした。

2.海外旅と国内旅の役割について

これに付随して。海外旅と国内旅について。この2つは動機は違いそうだなって思っている。海外旅は、「楽しい!」とか「開放的!」みたいな訴求&動機が強い気がする。そして、訪れる国自体への解像度も低いので、大雑把な把握しかしてない。例えば、「タイって○○だよね」みたいな話をする。ただ、これはよく考えるとすごい雑なくくり。でも、海外にいくってこれくらい粗いくくりでいいんだと思う。でも、国内は違う。国内は情報が多く解像度が高いから、より学び系とかどこかスポットで訪れにいく。海外旅行は、自己開放。国内旅行は、自己深化。みたいな分類をなんとなくしている。

3.旅の価値の非日常性とは?

改めて旅の役割について。やはり旅は非日常性として抜群の効能を持つ。海外にいけなくなって3年近く。国内も色々訪れたけれど、海外で感じる刺激とはやはり別のものだった。これは、上でも書いたけれど役割が違うんだろうな、と。ただ、どちらも共通した「非日常的であること」は、日常を捉える上でとても大切。

繰り返される毎日でいくら感度を高めても、どんどん慣れていってしまう。時々、いつもと違う非日常があることで気づくことが多くある。これは、仕事においてもそうなんだろうなと。いつも同じ仕事をしていると、慣れてしまう。時々、非日常性がある仕事を入れることもまた大切。

非日常性は日常への気づきを与える役割。そして、日常は習慣化する役割。この2つが上手に組み合わさってよりいい人生へとつながる。そんなことを感じた久しぶりの旅でした。

TABIPPOの強みとこれから

少し今までと毛色が変わるけれど、会社「TABIPPO」のことについても少し触れる。今回、会社で用意したハッシュタグ「 #タイからはじめよう」が2週間ほどで1,000件以上使われた。タイに一緒に行ったメンバーは200人近く。僕らの友人・知人のTwitterのタイムラインはしばらくタイの投稿で溢れていたと思う。

改めて、TABIPPOの強みは「コミュニティで旅の発信を出来ること」だと感じた。コミュニティが強いと言われるTABIPPO。コミュニティ形成には、「ビジョン、バリュー(価値観)、コミュニケーション」の3要素が重要だと思っている。このコミュニケーションの1つが外への発信。アメブロ&facebookの時代から始まったTABIPPOだけれども、改めてこのSNSでの発信が僕らの魅力であり、大切にしないといけない要素なのではと思う。

発信をすることで、新しいつながりも生まれコミュニティも広がっていく。「若者が旅する文化を作る」というミッションの1つの実現に向けて、少しは前進した気がする。

最後に。

久しぶりの海外。久しぶりのタイ。バックパッカーとして初めて訪れて国であり、一番訪れている国でもある。旅が始まってからは幼馴染のような存在であるタイが改めて好きだなということを感じられた。チェンマイも3日だけれど、滞在出来てこちらも良かった。自然な雰囲気と静かな街。誰も車でクラクションをならさない世界。もう少しいたかったなあという腹8分目の状態で今回は帰路についた。

またね、タイ。そして、たくさんの学びをありがとう。


ありがとうございます!また新しい旅に出て、新しく感じたことや学びを言葉にできればと思います!あるいは美味しいお酒を買わせて頂きます。そして、楽しい日常をみなさんにお届けできれば。