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わたしは最悪。

観ました。(アマゾンプライムビデオ配信)  <イノセンツ>を観る予定なので、関連作品を予習したく、有料でしたが観たのです。

私好みで面白かったです。北欧作品はさほど知らないのですが、<テルマ><ギルティ>などは観ております。<ギルティ>については北欧ものだと忘れていましたが大変面白かったです。
フランス映画やドイツ、イタリアものが元々好きでして、今回の作品もヨーロッパの空気を思い切り堪能できます。

男性からは、何が言いたいの ?とハテナマークの作品なのかもしれません。

作り的にも個性があり、何気ない日常場面に見えますが、ヒロインが思い切り人生に悩み、葛藤し選択し突き進む。内面を炙り出すドラマが好みです。友情、親子関係、恋愛、仕事、健康、。人生はそれらの絡み合いでしかない、って思う作品が多いですよね。こちらもそうです。

ヒロインが初対面の人にタバコを欲しい、と言って一本もらう場面にびっくりしましたが、それ以上に一番好き、素敵、と思ったシーンがあるのです。ネタバレにならぬよう書きますと、ヒロインが自分の正直な気持ちを貫く!と決めて、晴れ晴れ、ウキウキと心が踊る長いシーン。非現実的ですが、心の中を見えるように演出したらこうなる!って深く納得。目に映るもの、周りの景色や人々は主人公である「自分」を演出する小道具でしかない、というくらいの浮き足立つバラ色の瞬間。その切り取り方がとても素晴らしいと思いました。

「脇役でしかない自分」に苛立ちや寂しさを感じて、自身が主人公となって生きていきたい。とても共感できる場面もありました。

自分の選択で、生きがいを見つけ、地に足がついた時、初めて自分を取り巻く景色、人々に初めて目がいき、向き合える。共感でした。

<ミッド・サマー>もスウェーデンの夏至祭がテーマでした。北欧は寒いイメージですが、フランスものなどに比べ、不思議と強い日差しの明るさや原色を多用している気がします。それもまた、ちょっと怖いもの見たさ、的に気持ちになります。今後北欧作品を色々と探して、観てみようと思います!!

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