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母から精神的に自立するために執着を手放そうと思った

Kindle Unlimitedでずっと積読していた本。読んでよかった…いまの私が望む「執着の手放し」を実行できました。

心理カウンセリングでいう「執着」とは

ある人物(もの)が気になってたまらない、心のほとんどがそれを占めている状態が「執着」。それに伴う感情は怖れ・不安・悲しみ・無価値観など苦しいものばかり。
反対に、何らかの目的を果たしたいという思いがベースとなり、希望や夢を伴うポジティブな感情を「こだわり」と区別するそう。

私にとって気になってたまらない存在は、母です。
・電話すると、父や妹に対する愚痴が多くて話していると疲れる
・これまでの過干渉が忘れられない(就活に口出しされたこと、結婚するとき姓を変えないでほしいと言われたこと…など)
・親に対する反発心を少しでも見せると、反論と戒めが倍になって返ってくる(「あのとき本当は助けてほしかった」という一言に、「全く助けなかったと思っているの?その一瞬はそうだったかもしれないけどずっと継続して支えてきたじゃん!」と怒られた)
こういうことが頭から離れず、母と関わるたびに思い出してしまいます。

「私が積極的に母と関わろうとしていること、いつまでも親に甘えようとする子ども心がいけないんだ。大人として適度に距離を置かなきゃ」という気持ちと、
「距離を置くことで『冷たくなった、昔のあなたのほうが良かった』と言われるんじゃないかな?そもそも家族と距離を置くなんて、恩知らずの親不孝者なのかも」という気持ちが入り乱れて…
感情が揺れ動く状態がずっと続いて苦しいです。

母に冷たく接すれば攻撃されて、愛されなくなると思っている。愛情やつながりを失わないことが優先で、現に愛情を与えられていないわけではないのに受け取れていない。
これが執着の状態なんだ、と気づきました。

執着しているのはその人ではなく「感情」

「私に干渉してくるくせに否定は激しくて、一緒にいると振り回されてしんどい。もう突き放したい」という怒りの一方で、
「またデリカシーのないことを言われるんじゃないか、私は母を信用しようとしているのに裏切られるんじゃないか」という怖れがあります。
この感情がなかなか消えなくて…

ネガティブな感情を持ち続ける理由は、苦しみを感じている限り相手の存在を忘れずにいることができて、それが唯一のつながりに思えてしまうから手放せないからだそうです。

母にもっと話を聞いてほしかったし、私のことを娘というくくりで見ずに理解してほしかった、と心の底では思っています。
その期待が母とのつながりを求める欲求となり、「どうして優しくしてくれないの」という怒りや悲しみを引き起こしている。

無条件に自分の欲求に応えてほしいと思うのは、親に対する甘えですよね…
ただ、「反抗期を経ないと、子どもは精神的に自立できない。思春期にその機会がなく、30代、40代で反抗期を迎える人は珍しくない」という記述がありました。
あ、私だけじゃないんだ。私は自立を望んでいて、反抗期はそのためのプロセスの一部なんだと分かり、「いまさら反抗期なんて恥ずかしい…」という思いが消えました。

だからこそ、今ここで精神的に自立して大人になりたいと思ったのです。
そこで、この本に書かれていた「手放しワーク」をやってみました。

長くなりましたので次の記事に続きます☺


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