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トップ5%社員は他の95%社員とどう違うのか。。。

昨年12月26日から開始した毎日読書も、本日で220日になりました。

今日は、最近読んだ本の中で、非常に興味深かった本を紹介します。


1.AI分析に基づいて書かれたシリーズ本

◆AI分析でわかった トップ5%社員の習慣【越川 慎司 著】(2020年9月初版発行)

著者の越川氏は、この他、「AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣(2021年8月初版発行)」「AI分析でわかった トップ5%社員の時間術(2022年5月初版発行)」というシリーズの本を出版しているので、是非、これらも読みたいと思います。

とにかく、今話題のAIを使って分析した結果を本として出版するという試みが面白いと思いました。

今回読んだ「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」は、2020年9月に初版発行された本ですが、ビジネスパーソン18,000人を定点カメラ・ICレコーダー・GPSで調査、AI分析した働き方の結論だそうです。

現時点では、そのAIがはじき出した結論を、生身の人間として、学習し行動に移すことが最善なのかもしれません。

しかしながら、今後は、この結論をAIがロボットに伝達し、ロボットが人間に変わって働き出すのもそう遠い未来ではないかなとも思いました。

何はともあれ、この本で私が、注目したポイントについてご紹介します。


2.ずば抜けた結果を出す人の以外な五原則

序章には、AI分析してわかった、「ずば抜けた結果を出す人の五原則」が記載されていました。

それは以下の通りです。

原則1 「目的」のことだけを考える
原則2 「弱み」を見せる
原則3 「挑戦」を「実験」と捉える
原則4 「意識変革」はしない
原則5 常にギャップから考える

このうち、意外に感じたのは、原則2と原則4です。

でも、本文を読むとなるほどと思いました。

2-1)原則2 「弱み」を見せる

これは、知識があるからと言って、それをひけらかすのではなく、「まだ、学べていないことがある」という前提に立って、その知見を他者から獲得しようとすると言うことです。

具体的には、「5%社員」は、関係を構築するとなったときは、自分の弱みをさらけ出していたようです。

さらには、自分の気持ちや考え方を包み隠さず伝えて、相手から共感や理解を得やすくすると同時に、自分の弱みを含めて自己開示することで、冷静に頭の中を整理できるというメリットも享受しているようです。

ここまで、読むと、非常に納得感があります。

2-2)原則4 「意識変革」はしない

これが最も意外な原則でした。

これは、「意識を変える前に行動する」ということでした。

行動してみたら変化が起きたことを自覚し、「行動を起こすことに価値がある」という意識に変わると著者は述べていますが、これも納得感あります。

一方、意識が変わることをトップダウンで言い聞かせ続けて、2年後に現場の意識と行動が自発的に変わったというケースはほとんどなかったということです。

「〜すべき」と正論をかざしても、抵抗勢力は動かないことを「5%社員」は理解しているとのことで、大いに納得できる現実だと思いました。


3.「95%社員」の行動/トップ「5%社員」の思考と行動

第1章は、『良かれと思ってやってしまう「95%社員」の行動』、第2章は、『トップ「5%社員」のシンプルな思考と行動』というテーマです。

ここでも、それぞれの納得感のある行動が両者比較しながら説明していました。

3-1)「95%社員」の行動の抜粋

ここには、その場しのぎでついついやってしまいそうなことが書かれていました。

例えば、「どんどん仕事をこなしていくことに充実感を得る」

やるべきことを「To Doリスト」に全部上げ、片っ端から片づけることに執着することってやりがちだと思いました。

「問題が起きたら、すぐ解決策を考える」

とりあえず、一時的な解決をしてしまい、後から次々類似の問題がやって来るってありがちですよね。

こんなことしていたら、「トップ5%社員」にはなれないようです。

「トップ5%社員」は、どうしているか。

それは、この本を是非、読んで下さいね。

3-2)トップ「5%社員」の思考と行動

これは、非常に参考になります。

自分では、思ってはいるけど、なかなか行動まで至っていないこんなことが挙げられていました。

「完璧を目指さない」

つまり、8割の精度や目標値を設定して、どんどん前へ進むそうです。

完璧を目指すと息苦しくなりますが、少し楽に考えた方が人生を楽しむことができるという発想です。

「3つのロスをなくす」

早めに準備して「焦りのロス」をなくす、朝の誰にも邪魔されない時間帯を活用し「集中力のロス」なくす、ランチ後や15時前後の集中力が低下する時間は脳を使わない仕事をすることで「パフォーマンスのロス」をなくすというものです。

また、さらには「デスク周りやデスクトップ」をきれいにして、ものを探す時間をゼロにするという工夫をしているとのことです。


4.さいごに

この本で、私が注目した部分をご紹介しましたが、如何でしょうか。

この本の最終章には、『今日からできるトップ「5%社員」のルーチン』が書かれていますので、是非、読んで下さいね。

最初に、「この結論をAIがロボットに伝達し、ロボットが人間に変わって働き出すのもそう遠い未来ではないかなとも思いました」と書きましたが、実は、このルーチンは、非常に人間味溢れたものになっています。

例えば、「メンター」「コミュニティ」「人脈」です。

IT技術で何とかできるものもありますが、この人間味溢れたものをAIが熟していくのは、非常に難易度があります。

まずは、この辺りから、自分のルーチンを変えて行くことが重要だと思いました。

近年は、働き方への考え方は様々ですので、この本は、本当に「トップ5%社員」を目指したい人にのみ、おススメします。


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