第7章■新たな挑戦ともう1人のミドリストア

2021年12月14日 17:24

・挑戦

これから、ミドリストアはもう一つ新しいことに挑戦していきます。
お店の入り口を一部改装して「無人販売所」として24時間機能させてみようと思っています。
最近盛り上がりを見せている、餃子の無人販売をスパイスカレーやクラフトコーラなどに置き換えてやってみることにしました。

まずやってみて考えますが、これが成立するようだったら、ハンデがある人の仕事の在り方を根本から覆すことが出来るかもしれない、と思っています。

・嬉しい便り

そして大事なことをもう一つ。

長くミドリストアをご愛顧頂いている方はご存知かと思いますが、ミドリストアにはもう1人の立役者がいました。

宮川くんです。
大樹が「よしちゃん」と呼んで苦楽を共にしてきた仲間です。

大樹と彼は、数年前に意見の相違から離ればなれになってしまい、もうこの先連絡を取り合えることはないのかな、、、とずっと心のどこかで気にしている様子でした。

・もう1人のミドリストア

そのよしちゃんが、YouTube・クラウドファンディングを見て大樹の状況を知り、なんと連絡をくれたのです。

電話口で、お互い涙ながらに「ごめんやったね」と言い合っていました。

2人にしか分からないこれまでの時間や感情が、湧いてくる涙に全て込められていたように感じました。

「帰ってきたら必ず2人で飲もうね！」
と固く約束して、電話を切る頃の晴れ晴れとした顔を僕は見つめていました。

本当にこの事業をスタートしてよかった、と思った1番の瞬間でした。

・これから

先に記述した無人販売、福祉車両キッチンカー、移動販売、テイクアウト、これらを用いてハンデがある方の社会参加の未来を切り拓いてみようと思っています。

先日、ありがたいことに久留米信愛短大フードデザイン学科の生徒さんたちに講義をさせて頂く機会を得て、学生さんや先生方に僕たちの想いをお伝えすることができました。

世の中に僕たちの取り組みを発信していく方法として、様々な媒体を活用していますが、やはり生身で語りかけるというのは格別でした。

これからも色々な方法を駆使して、僕たちの活動の一つひとつが、似たような環境にある全ての人の勇気や活力になるような発信をしていきたいと考えています。

【続く】

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