まだ知らない、インドを食らう。【MIDORI STORE】

Saojiの聖地中央インド【Nagpur】の人気レストランなどで修行をし、現地公認サオ…

まだ知らない、インドを食らう。【MIDORI STORE】

Saojiの聖地中央インド【Nagpur】の人気レストランなどで修行をし、現地公認サオジアンバサダーになった兄タカシと、脳卒中で片麻痺になったイタリアンシェフ弟ヒロキが営む、福岡県福岡市南区大橋にあるミドリストアです。

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Saojiの聖地Nagpur行き、ついに決定。

■2023年1月、ついに現地Nagpurへ! 様々なご縁を頂き、ついにミドリストア兄タカシはサオジの聖地ナーグプルへ修行に行くことが決まりました。 ミドリストアには大きく分けて2つのミッションがあります。 それは、 ・ハンデがあっても、フラットに生きていけるコミュニティ、仕事環境をつくる。 ・日本におけるサオジ料理の知名度を、四川料理と同程度まで高める。 です。 掲げているミッションの詳細や思いについてはまた別記事で記載したいと思いますが、ついに後者の大きな一歩を

    • Saojiの美味しい食べ方。そしてSundariって何!?

      前回ご提供したSaoji Khur、たくさんのお客様にお楽しみ頂き、本当に感謝しております。 やはりSaojiはRotiで食するのが至高。 ということで、その辺を少し記載しつつ今回ご提供するメニューのご紹介など、Saojiにまつわる記事を更新します。 ●現地Nagpurでの主な食べ方日本ではカレーライスのイメージから、お米でのご提供が多いですが、現地(というかインド全土)ではロティ(チャパティ)の需要が多いそうです。 尊敬するカレー屋さんから教えて頂いたのですが、ロティ

      • Saoji Khur(Mutton Paya)について

        前回の【Saoji in Japan】、沢山のお客様にお越しいただきまして、大盛況で終えることができました。 ありがとうございました! 今回の記事も、Saojiの魅力について紐解いていきます。 前回の記事はコチラ! ●Saojiの様々なメニュー サオジの聖地Nagpurはインドのほぼど真ん中に位置しており、内陸地のためお肉のカレーが殆どを占めます。(海老や魚のカレーもあります) 中でも羊や山羊を使用しているメニューが多く、内臓や脳みそなど、食べられるところは全て調理さ

        • Saojiとは!?

          Midori Store兄タカシです! ガチサオジデースタート(※下記参照)に伴い、Saojiについてなどをこちらで少しずつ発信していきたいと思います(^^) ●Saojiとは インドの中西部Nagpur(ナーグプル)のHalba Koshtis(ハルバコシュティ)と呼ばれる、はた織り職人のコミュニティに伝わる伝統的な調理製法です。 時代とともにサリーなどの絹製品が着られなくなってきて職を失ったコミュニティは、1970年代に生計のためにレストランを開業します。 とてもス

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        • まだ知らない、インドを食らう。Saoji in Japan
          4本
        • 障がいがあっても起業できる!
          8本

        記事

          第8章■これから

          ・これまでのお話を終えて いかがでしたでしょうか? 鉄は熱いうちに打て、ということで、忘れないうちに書き記すことにしました。 大人になって所帯を持つと、友達や兄弟、家族や親族とも少しずつ疎遠になってしまうこともあると思うのですが、大樹に病気の養生になるものを食べてもらいたい、ということに端を発してこの事業を始めたことで、僕は兄弟でこんなにも面白い仕事に出会うことができました。 仕事を進めていくなかで、とても刺さっている言葉が二つあります。 ・ひとつめの言葉 この事業

          第7章■新たな挑戦ともう1人のミドリストア

          ・挑戦 これから、ミドリストアはもう一つ新しいことに挑戦していきます。 お店の入り口を一部改装して「無人販売所」として24時間機能させてみようと思っています。 最近盛り上がりを見せている、餃子の無人販売をスパイスカレーやクラフトコーラなどに置き換えてやってみることにしました。 まずやってみて考えますが、これが成立するようだったら、ハンデがある人の仕事の在り方を根本から覆すことが出来るかもしれない、と思っています。 ・嬉しい便り そして大事なことをもう一つ。 長くミド

          第7章■新たな挑戦ともう1人のミドリストア

          第6章■兄弟薬膳カレー

          ・仕事再開! 収穫祭翌日のお休みが開けて、バキバキの筋肉痛のなか、早速大樹のカレーの復活に着手しました。 大樹が倒れる前に名付けていたカレー、その名も 「フェニックスチキンカレー」 本当に偶然ですが、病気で倒れても不死鳥のように甦る、今の大樹にピッタリのネーミングです。 ・吉報 ただ、分量のレシピは残っていましたが、ところどころ工程が思い出せず、悩んでいるようでした。 とにかく手を動かしてみながら思い出そう!ということで、早速仕込みにかかりました。 現場で手を

          第5章■収穫祭当日

          ・まぶたのふくらみ 当日は大樹の保育園時代からの幼なじみ、隼人が撮影係で同行してくれることになっていましたので、大樹の家で待ち合わせをしました。 前々日までの雨模様もしっかり晴れてくれて、僕たちを応援しているような気持ちにさせる朝の青空の下で、カメラを回しながら挨拶をすると・・・大樹のまぶたが少し腫れています。 これは、、昨日酒飲んどるな、、、!!(笑) ・失敗も計画のうち 退院後はストレスからお酒の量が増えるのでは、と心配していましたが、仕事があるからと適量を嗜む

          第4章■直前に起きた大問題

          ・いざ、仕込みスタート! 復帰戦を迎える最後の週は、本当に色々な準備に追われました。 大樹が倒れる前に作っていたカレーの復活は、ところどころに忘れている記憶を思い出しながら作る必要があったため、収穫祭が終わってからじっくり着手しよう、ということになりました。 が、ここで一つ問題が発生します。 地元の小学生たちも参加するこの収穫祭に、兄のスパイスカレーだけで勝負するにはちょっと大人の味すぎるのでは(辛すぎる)、ということでした。 ・漢気漁師「山田丸」 ですが、ここでも

          第3章■光明と陰

          ・最初の光 第1章で登場した理学療法士の先生に僕たちの事情を話したら、面白い取り組みなので連携をとってみませんか?というお言葉を頂き、早速復帰の目処が立ちました。 先生は今村さんという方で、リハビリテーションの在り方やこれからの仕事の在り方、人間の生き方など、未来をしっかり見ている方だなと思い尊敬の念を抱いてましたので、今村さんに最初に相談を持ちかけました。 必ず何かやりましょう!というお言葉に強く後押しされて、目星をつけていた車を購入しクラウドファンディングを決意した

          第2章■僕が始めたこと

          ・店舗の存続について まず初めに、大樹が経営していた実店舗の存続について考えました。 回復を待ちながらお店の家賃を払い続けていくのは厳しいな、、、と思っていたので、もうこうなったら開き直って自分が一緒にお店を再開しよう!と考えました。 ・メニューどうする!?問題 ただ、大樹が作っていた料理は本当に繊細で美しく、目も舌も感動する素晴らしい料理でした。 これは俺作りきらんぞ、、、う〜む。。。と考えながら、倒れる少し前の大樹との会話を思い出しました。 「ランチでカレー専門

          第1章■障がいがあっても起業できる!

          弟・大樹が脳出血で片麻痺になってから、兄・隆志が何故こういった活動を始めようと思ったか、これまでの活動について、心境や思いを兄の視点から書こうと思いnoteを作成しました。 第1章■きっかけは2つ ・ひとつめ 大樹が倒れた翌日、集中治療室?のような部屋に会いに行ったとき、体もほぼ動けず意識も朦朧としていました。 辛うじて頷くことしかできないようなやり取りに心を痛めていたら、突然大樹がベッド下に置いている自分の靴を指さしたんです。 足元に置いてやると、一生懸命左手を動か

          第1章■障がいがあっても起業できる!