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専業主婦の働き方⑬ お布団干し🌼編

ー「小さな幸せを、ひろいあつめて。」


晴天だと思えば、お天気が崩れたり、、。
人の気持ちのように波がありますよね。

天気予報と相談をしながら、今日のうちにドライのものをお外に干して、明日はお布団を干したいな、なんて、考えながら。

ご家族の人数が多ければ多いほど、お洗濯は計画的に!と頭をフル回転させることになるんだろうなあ。中高生のお子さんがおられると一日中洗濯機がフル活動、とよく聞きます。

特に、4月も後半になり、洋服の衣替えは済んでいるけど、寝具はまだ冬物で…という方もおられるかもしれません。タイミングを逃すと、どんどん後ろ倒しになりかねない、家事のひとつ。


本日は、お布団干しから始まる、家事の気づきについて。🛏️
ゆるっとエッセイをお届けできればと思います。よろしければ、お付き合いください^^🌼



寒さはとっくに過ぎ去って、春も中盤、これから初夏を迎えようともしているころ。おそばせながら、ようやく、春用のお布団へ衣替えが完了した。


どうしてこうも後ろ倒しになったのか、、。


お布団を干したいなと思った日に限って、他の先約があったり、天気に恵まれなかったり、

花粉症に悩む夫のためと先延ばしにしたり、、


本当のところは、モコモコの冬用のお布団カバーと離れがたい気持ちが強かったのかもしれない。

すっとお布団の中に足を入れると、ふわふわの素材に包まれて、ずっとこのまま朝が来なければいいのに、とあまい誘惑に負ける。一度手にした幸せは手放しがたいから。


だが、どうしたものか。

春用の布団カバーに変えてみたら、それがいいのだ。

冬用みたいにどっしり包み込まれるものはない。

されど、春ならではのふわっとした空気を、いっぱい含んだ軽やかさとあたたかさが存分にある。ついつい癖になる。抱えていた冬の荷物をそっと枕元に置いて、穏やかな眠りにつくような、幸せがすぐ近くにあった。

こんなに気持ちの良いものなら、とっとと衣替えしたらよかったのにね、と隣にいる夫に話しかけるも、すでにぐっすり夢の中。いつもよりもすうーと爽やかな眠りについているように感じた。


白くふわっと光るものが目に留まった。

私はそれをすっと掬い上げて、眺める。

「あ、綿毛だ。」

春のよそ風に吹かれて、我が家のお布団にたどり着いてきてくれたこの子。まだ元気に飛び回りたそうにしていたから、窓を開けてそっと風に任せた。

”いってらっしゃい。”

小さな幸せをありがとう。




ふと、50代の専業主婦の方とのお話を思い出した。

彼女は、洗濯機が動いているところを見るのが好きだと言った。新しく迎えいれたドラム式洗濯機は、もの珍しく、最初は興味本位で様子を観察していたらしい。だが、洗濯機があまりにも一生懸命に活動するものだから、ついつい見惚れて、洗濯機の前で座って、ついでに休憩をしちゃうんだとか。

お庭では、列をなしているアリたちを、ジーーーっと眺める。文字通り、働きものの彼らは、列を乱すことなく、ひとりずつが役割を果たし、せっせと仕事に励んでいる。その様子は日本のサラリーマンみたいね、なんて。


とっても楽しそうに日常を共有してくださった。

彼女のまいにちが、好奇心に溢れていて、輝いている。
その洗練された眼差しはやさしく、どこか力強かった。





我が家には、衣類用の乾燥機があれば、布団乾燥機もある。機械の恩恵は十分いただいているのだけれど、たまにはこうしてお外にお布団を干したい。お日様の香りに包まれて、ふかふかであたたかくて。小さな幸せが、巡りに巡ってふらっとこちらにお立ち寄りされることがある。

日常の幸せ。

見落としてしまいそうなくらい、小さいもの。

いつもどこかにきっかけはあって、私を試している。
気付くか、気付かないか、と。


まいにちは繰り返し、同じこと。

けれど、昨日と同じ幸せは存在しない。

そこにあるのは、今日の幸せ。


料理をして洗濯をしてお布団を干して、日々鍛錬する。
その積み重ねが、やさしさであり、強さになる。


小さな幸せを集めつづける、主婦でありたい。




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