アラタミフユ

MS(多発性硬化症)歴5年以上。 ゆっくりと、文章や詩のようなものを書いています。

アラタミフユ

MS(多発性硬化症)歴5年以上。 ゆっくりと、文章や詩のようなものを書いています。

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  • みゅーじっくでヒトリゴト

    好きな音楽を少しだけ感想文。プレイリストをつくったり。

記事一覧

【詩のようなもの】ふかふか

週明けにふさわしい 朝一で 機械と人間のあいだの何かになる 予定1 結果1 報告1 もとにもどる 約束1 消化1 連絡1 くりかえし 追加1 決定1 相談1 私の一存では決められま…

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【詩のようなもの】だれかのしゅうまつ

見捨てられたようだ とは穏やかじゃないね 昨日を好きになれないから 今日も疲れている 明日も同様に だれよりもはやくたくさん 詰め込むことで満足していた 詰め込み過…

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【詩のようなもの】ファンタジー

これは老後の楽しみにとっておきます 話題の本についてあの人はそう言った 好みのジャンルを大切にする とても上手な断り方 相手を傷つけないように 夢の中ですら会わな…

アラタミフユ
3週間前
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【詩のようなもの】なる

いつも いつか パラレルワールドを願うのは奇妙なこと? 観光地でも行楽地でもない ふつうのばしょ 有名人でも芸能人でもない ふつうのひと 大切だった 記憶の中にあっ…

アラタミフユ
1か月前
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【詩のようなもの】こんな日は

昨夜の風は家を殴るような強さで吹いた 近所のカラスの巣が気になった 飛ばされなかったみたいでお互いに良かったね 今日の午後は穏やかに歩いていられる 日差しはあたた…

アラタミフユ
2か月前
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【詩のようなもの】curtain

歪な時間にとらわれず ひたすらまっすぐに眠れた あの人の世界 わたしの世界 もちろん閉じている くらべない 夜に朝を 朝に夜を すきなだけ思う 現実と心の比喩には あ…

アラタミフユ
2か月前
3

【詩のようなもの】empathy

ぐっと胸に迫るもの 気持ちを乗せ過ぎるイメージ 良いとか悪いとか 好きとか嫌いとか 並べるものではなくて 選ぶことでもなくて 苦しくてつらいけれど 思うほど喜びが見…

アラタミフユ
2か月前
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【詩のようなもの】叶うなら

流れを妨げないように 片隅で立ち止まる ふいに湧き起こる はじまりとおわりの感覚 こういうのはやめたいな 平日休みで街を歩いたら 居心地が悪くてすぐに部屋へ戻る 他…

アラタミフユ
2か月前
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【詩のようなもの】sはさよならのs

恋を失い ヒトは北国へ旅することがあるんだけど みんなは 愛を得て北国へ帰るんだね さよなら、のsを打ったら瞬時に say goodbye 予測入力するシステムは 情があるの…

アラタミフユ
3か月前
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【詩のようなもの】夢の中から

夢の中から連れ帰った言葉 忘れないように かたちをつくる いくつか あつめてかさねて 夢の中から連れ帰った音楽 うろ覚え でもきょうだけのプレイリスト完成 ありがと…

アラタミフユ
3か月前
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【詩のようなもの】呼ぶのなら

名前をつけるのは “何か”のままでは不安だから 名前を呼ぶのは “何か”が在ると安心するから それは きれいで はかない何か ときには どこかのばしょの たくさんのひ…

アラタミフユ
3か月前
4

【詩のようなもの】夜と夢のあいだ

よそいきの顔 装うのもまた じぶんのひとつの生態 嘘吐きが前提 本当は 嬉しくも悲しくもないのかもしれない “同じこと考えてた” “気が合うね” どこにでも行けた時…

アラタミフユ
4か月前
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【詩のようなもの】メロウ

とうの昔に枯れ果てた 咲き乱れた小道を記憶のままに歩いて 悲しみと馴れ合いは置いていけないんだ 自分のことを棚に上げて老いていく人たち 行き先は同じだと思い起こす…

アラタミフユ
5か月前
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【詩のようなもの】ヒビ

交差点 ぶつからずに歩く 時間を 止めても 進めても 場所を 探しても 求めても みんな どこかに ヒビが入った ガラス玉みたいで それはそれ 良し悪しは 無し 漢字に…

アラタミフユ
5か月前
2

【詩のようなもの】1013hPa

タイムパフォーマンス そんなに生き急いで 何処へ向かうんだろう 何を得るんだろう “わかったつもり”は暴かれる 想定不可能と誤魔化しは紙一重 10秒後 10分後 10年後の …

アラタミフユ
7か月前
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【詩のようなもの】うっすらと

ネットワークの中 ブックレットの中 出会った歌詞たち 読んで覚えて メロディに乗せて歌ったとしても 時が経てば 記憶 は  … 自覚なしの捏造でも構わない うっすらと…

アラタミフユ
8か月前
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【詩のようなもの】ふかふか

週明けにふさわしい 朝一で 機械と人間のあいだの何かになる 予定1 結果1 報告1 もとにもどる 約束1 消化1 連絡1 くりかえし 追加1 決定1 相談1 私の一存では決められません 0にしたらいい 毒づくのは心の中 負荷をかけ過ぎたところから 健康は逃げていった 0か1か 負荷をかける理由がよくわからない ──と ある人が言ってましたがどうすればいいか教えてください

【詩のようなもの】だれかのしゅうまつ

見捨てられたようだ とは穏やかじゃないね 昨日を好きになれないから 今日も疲れている 明日も同様に だれよりもはやくたくさん 詰め込むことで満足していた 詰め込み過ぎて失うことに気づかなかった 口に出してはいけない呪文のよう な ん か へ ん だ よ な ん か お か し い よ 発音 発声 忘れてしまった ひとそれぞれ つらいのは何曜日? 答えは違うけど 時間の感覚が同じで安心する 夜空を見上げてもう一度確かめる こんやの つきはきれいだね 拙くても言えて良かっ

【詩のようなもの】ファンタジー

これは老後の楽しみにとっておきます 話題の本についてあの人はそう言った 好みのジャンルを大切にする とても上手な断り方 相手を傷つけないように 夢の中ですら会わないように 覚えたての言葉を使いたいのは子供だけ? 真似る自分を恥ずかしいとは思わない 恋 とは 幻想 ですか 愛 とは 錯覚 ですか 私とあなたは 平行線 で満たされますか 答えがかえってくるわけでもないし 前のように きっと 紳士的に回避されるだけ それでも夜がきて ひとつの真理 言えることは “わ

【詩のようなもの】なる

いつも いつか パラレルワールドを願うのは奇妙なこと? 観光地でも行楽地でもない ふつうのばしょ 有名人でも芸能人でもない ふつうのひと 大切だった 記憶の中にあった 心の中にあった 思い出にあった 明かりのように それぞれが点滅している 連なっている 気づかない 星になったという人は多い 遠すぎるなんて苦情は言えない そういうものだよと示す人はいない 面影を見つけたという人は多い 微かすぎるなんて意見は言えない そういうことだよと示す人はいない ならないもの

【詩のようなもの】こんな日は

昨夜の風は家を殴るような強さで吹いた 近所のカラスの巣が気になった 飛ばされなかったみたいでお互いに良かったね 今日の午後は穏やかに歩いていられる 日差しはあたたかく 春の花の色に多いのが黄色なのか 見つけやすいのが黄色なのか レンギョウやクロッカスの花で嬉しくなる こんな日は 心に余裕があるということ 気分屋じゃないよ 思いつきで口にしないし 気持ちを雑に触れたりしない だけどこんな日は 稀で よても大切な日だから 会いたいなあ 憂える気持ちを棚に乗せて つぶや

【詩のようなもの】curtain

歪な時間にとらわれず ひたすらまっすぐに眠れた あの人の世界 わたしの世界 もちろん閉じている くらべない 夜に朝を 朝に夜を すきなだけ思う 現実と心の比喩には ありきたりが効く 扉なのか 窓なのか それとも やはり壁だろうか 質問の答えは出さないで カーテンの新調を見落とさないで

【詩のようなもの】empathy

ぐっと胸に迫るもの 気持ちを乗せ過ぎるイメージ 良いとか悪いとか 好きとか嫌いとか 並べるものではなくて 選ぶことでもなくて 苦しくてつらいけれど 思うほど喜びが見つかる どちらも 繰り返す混じり合う 感情移入

【詩のようなもの】叶うなら

流れを妨げないように 片隅で立ち止まる ふいに湧き起こる はじまりとおわりの感覚 こういうのはやめたいな 平日休みで街を歩いたら 居心地が悪くてすぐに部屋へ戻る 他人の視線を気にし過ぎる なにより 夢の中でも働くのはやめたい 誰も気にしてなんかいない みんな自分のことだけで精一杯 それが性質というのなら やめることから考える “自分らしく”をやめて願えば 無給の夢とさよならできるかな

【詩のようなもの】sはさよならのs

恋を失い ヒトは北国へ旅することがあるんだけど みんなは 愛を得て北国へ帰るんだね さよなら、のsを打ったら瞬時に say goodbye 予測入力するシステムは 情があるのかないのか わからない、でも さよなら またね 北帰行の白鳥たち

【詩のようなもの】夢の中から

夢の中から連れ帰った言葉 忘れないように かたちをつくる いくつか あつめてかさねて 夢の中から連れ帰った音楽 うろ覚え でもきょうだけのプレイリスト完成 ありがとう 昭和あたりの歌姫様 それから いまは どこ それから 誰かは 何か たちすくむ これも 夢 なのかと ふわふわの めまいは 横になってて 立ちくらみとは 不思議 終わらない 矛盾 自 問 自答す る

【詩のようなもの】呼ぶのなら

名前をつけるのは “何か”のままでは不安だから 名前を呼ぶのは “何か”が在ると安心するから それは きれいで はかない何か ときには どこかのばしょの たくさんのひとの 心を よくもわるくも うごかす何か いまは呼ぶ 花 いまだけ呼ぶのなら 桜の花

【詩のようなもの】夜と夢のあいだ

よそいきの顔 装うのもまた じぶんのひとつの生態 嘘吐きが前提 本当は 嬉しくも悲しくもないのかもしれない “同じこと考えてた” “気が合うね” どこにでも行けた時間は過ぎて どこにも行けない現実の隣にいる 駅に辿り着けない あの街へは二度と行けない そんな夢を繰り返し見た 今夜は 真っ暗なままで 黒のままで いっそのこと 闇の中で目を凝らしたままで

【詩のようなもの】メロウ

とうの昔に枯れ果てた 咲き乱れた小道を記憶のままに歩いて 悲しみと馴れ合いは置いていけないんだ 自分のことを棚に上げて老いていく人たち 行き先は同じだと思い起こす訃報 そもそも暇なんでしょう 甘い甘い ちょうど良いものだけで生きていたい 加湿器の霧が揺れて回って昇っていく 何が出来たか 運命は何処にあったか 目眩と頭痛を感知しながら夜は送られていく

【詩のようなもの】ヒビ

交差点 ぶつからずに歩く 時間を 止めても 進めても 場所を 探しても 求めても みんな どこかに ヒビが入った ガラス玉みたいで それはそれ 良し悪しは 無し 漢字にしてみる “罅” 素敵なほど 難しい 忘れたいほど 虚しい 上昇すれば救済があるとは限らない 落ちれば終焉を迎えるとは限らないように 知ることもなく失われていく

【詩のようなもの】1013hPa

タイムパフォーマンス そんなに生き急いで 何処へ向かうんだろう 何を得るんだろう “わかったつもり”は暴かれる 想定不可能と誤魔化しは紙一重 10秒後 10分後 10年後の 答えをどうか教えて欲しい 見ても聞いても心が揺れて 泣いた後に頭痛がやって来る “普通”は痛くならないと言われ 探しものリストから“健康”を削除 前を向いて 共感を試みたものの 気持ちは後ずさるばかりで これは いつもの 動揺なのか 季節性の 鬱病なのか 1013hPaの 気象病なのか 菓子のラ

【詩のようなもの】うっすらと

ネットワークの中 ブックレットの中 出会った歌詞たち 読んで覚えて メロディに乗せて歌ったとしても 時が経てば 記憶 は  … 自覚なしの捏造でも構わない うっすらと残る それを頼りに歌うから ──人との出会いも少し似ている 「忘れないで」 …願いと約束を込めた時間があった 「久しぶり」 …良い印象を集め 平静を装って 「「それではまた」」 美しくて寂しい同調の挨拶を交わし そっと …そっと離れていく