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子育てと教育費について

3学年差の息子達が大学に通う頃、教育費としてはとても大きなお金が必要になるけれど、その時私は息子達のお父さん(亡き元夫)にとてもお世話になったので救われた。
元夫と再会する前、私は勤めていたパートの会社で正社員になり、収入も安定して住まいもより広い家に引っ越しし、自信もあったし、それなりにいい暮らしはしていたけれど、元夫と再会しなければ今の息子達の姿はあり得なかったことだと言うことは間違いない。
高校入試、大学入試の為の塾代、予備校代は、私が支払っていたけれど、大学の費用は元夫に助けられた。中でも長男が大学生の頃、大学生による世界一周なるものがとても流行っていたこともあって、当然のように長男は世界に行きたがった。その時、躊躇なく長男に投資が出来たのは、そのバックアップがあってのこと。心から感謝しているし、息子達も今は亡き父親に絶大なる感謝をしていて今がある。

時々私は、経済観念が壊れてるように思われる(笑)お金の計算が苦手なのは事実だ。そもそも子育てに関して、自分の老後のことなど後回しで、子どもに必要なお金は惜しみなく使って来た。文字通り、お金の計算には弱いので、総額いくら使ったのかなど、計算したことも振り返ったこともない。
自分の買い物にしても使ってしまったものは、よほど大きな買い物をしない限りは記憶に留めないところがある。

結果、一人暮らしになって、自分の老後の資金が全然足りてないことにハッとするけれど、なるようになる今を丁寧に生きると言う自分軸は変わらないし、子育てに投資したことを後悔もしていないし、だからこそ人生後半の挑戦、正規保育士を目指して来月から保育士復帰をするチャンスが訪れたのだとも思う。働かなくて済む経済状況なら、敢えて労働を選ばなかったかもしれないけれど、これからの挑戦は新たな自分と出会うきっかけになるので、今は楽しみだと思っている。

教育と言う面で捉えた時、子どもにかけるお金が多い程、何倍にもなって返ってくると言う説がある。まさにその通りで、二人の息子達は見事に自立し、ポジティブに自分の道を切り拓く人生を歩み出している。頼もしい限りだ。
長男は大学生の頃、ベンチャー企業などでインターンをしながらビジネスを学んだり、自己啓発や好奇心のまま世界一周に関しては20ヵ国以上の国を旅した。今では香港滞在でグローバルな仕事をしていて、今日からはインドネシアに出張らしい。これで実に29カ国目だそうで、東南アジアに関しては制覇である。
次男は大学生の頃、一部リーグの大学ラグビー部に所属し、これにもまた部費がかかって、アルバイトやインターンなどで収入はなかったけれど、やりたいことが出来る環境が息子を成長させると信じて疑わなかったので、高校ラグビーに続き、本人の意思を最大限に尊重することとなった。もはや反対出来る状況ではなかったにしても、自分の老後の費用を計算していたら、部費を払えなかったかもしれない。


このように、自分のことは後で何とでもなる、という考えで、子育てにかかる費用を最大限に優先して来た結果、シングル生活の今は、逆に息子達に心配されるような状況にあるのも恥ずかしながら事実ではあるが、息子達の未来を拓く土台をしっかり作っておきたい親心は、分かってもらえるだろうか?(笑)

人生いろいろなことがあるけれど、どこでどんな経験や感情が未来へ向けての活力になるか、そして苦難をも活力へ向けるエネルギーへと変えるポジティブさを身に付けるかを考えた時、やはり、何かをやり遂げた経験や何かに満足して次へ進むと言う経験の積み重ねであり、何一つ無駄はないのだと言える。

これからは私は、息子達の人生を一定の距離を置いて見ていくのが、とても幸福な楽しみでもあるし、例えこの先に息子達にどんなことがあったとしても、私が健康に生きていることが安心材料であれるように、ここでしっかり自分の土台を作って楽しく生きていきたいと思う。



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