喪失感と共存



昔、5才の弟が事故で亡くなった。
母は半狂乱になり
泣き叫びながら火葬を拒んだ。
それでも粛々と
火葬されお骨を納め
それから四十九日まで毎日お経を唱えた。
一回忌、三回忌と年月を重ねる事と
日常の忙しさも合わせて
喪失感と共存していったように思う。

私はこの様な母を見て
愛する者を失う事の怖さと
喪失感との共存を知った。

そして生きることは続いていく
という事を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?