見出し画像

先生と呼ばれたくない人達

ネーティブスピーカーは、自分の名前で呼ばれる事をとても好んでいます。
先生達もそれは同じなんです。

日本では、
〇〇先生!
と呼んでも違和感ないですよね。

けど、これを英語圏や英語のネーティブスピーカーにそのままやってしまい
〇〇 teacher !”
と呼ぶと違和感を感じる人が多数です。

そして中には、めちゃくちゃ嫌な気分になる人もいる。

ちゃんと、先生と呼ばれるのが嫌だと発言してteacher と呼ぶのをやめさせたりあからさまに不快だーといわんばかりの顔をする人を沢山見ました。

じゃあどうすれば良いか…

私がオーストラリアのパースで学校に行ってた経験から言うと、殆どの先生がフレンドリーに名前を呼んでほしい感じでした。

語学学校に至っては全員がファーストネームで呼んでほしい人しか私は見たことないです。

あるアジア系の学生が、teacher ! と呼んだら、咄嗟に怒り出してしまった先生さえいました。
その先生は、後から我にかえり説明を始めました。

名前で呼ばれることを好む人がとても多い事実を。そして、それが自然で嫌がられない秘訣という事も…。
文化が違うからそう呼ぶ人がいても変ではないはず。それを、多国籍の生徒を教える立場だから分かっていたのに、無意識でイラッとしてしまったみたいでした。

その程度は、先生!と呼ばれるのが異様みたいです。

専門学校で、東南アジア出身の子がteacher! と言ったら最後、

「私は、先生じゃなくてちゃんと名前があるんだから!失礼よ!名前で呼んでよ!本当にもー(怒)!私は〇〇(ファーストネーム)よ!!!!」

と言われているのを目撃しちゃった事もあります。

オージーの女性は気が強めの人が割と多いので、これぐらいハッキリ言う人もいるんですよね…。

じゃあどうすれば良いのかと言う話なんですけど、

小学校から高校ぐらいまで、そして専門学校とかは、

Mr. 〇〇 Mis.〇〇 と〇〇のとこに名字を入れます。

大学だったら、Professor.〇〇 や Dr.〇〇でこれも、〇〇のとこに名字を入れるのが良いと“決まりでは”されています。

けど、この決まりとかいうのもまあ曖昧で…。

私の経験した範囲では、かなり大勢の方達が堅苦しいコミュニケーションよりフレンドリーに接して欲しい雰囲気で、、専門学校から大学までファーストネームで呼んでほしいような人がかなり多かったです。


ただ、ごく少数はフォーマルな感じに敬って接してほしい感じの人もいました。

こうなってくると、その先生方のコミュニケーション方式を見て判断するしかないわけです。人によってるんですよね。

まず最初のヒントは、自己紹介です。
フルネームを言うか、名前だけを言うかで謎解きできます。

もしも、フルネームだったらひょっとしたらですけど従来の決まりのように少しフォーマルに呼ばれた方が好きな可能性も。しかし、それだけでは絶対でもなくてどんな言葉遣いかどんな感じのコミュニケーションかどうかで判断すべきなんです。

そして1番簡単なのが、めちゃくちゃ砕けたコミュニケーションでフレンドリーな対応をしてる先生です。明らかにファーストネームで呼ばれたい人と分かります。

まあ、要は状況やニュアンスで使い分けないといけないという話なんです。もうこうなってくるとこれも慣れでしかないです。

ただ、Teacher! なんて呼んではいけないですよ!

私は名前があるんだからー!!!!!

と心が叫ぶと思います。

なのでもし呼び方に迷ってしまったら、どう呼んだらいいのか丁寧に相手にたずねる事をおすすめします。

相手を呼んだ時に、相手が気分良く感じた方が以心伝心でいい感じで話す事ができます。
だから、相手の好んでいる呼び方を迷ってしまったら聞いてしまうのが最も早い。

誰でも個であって替える事はできないかけがえない存在です。その上で先生という職業を選んでいる。先生だから、自身が存在するわけではないですよね。

そう考えると、なるほどと納得できます。

文化の違い、面白いですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?