彼岸の入り日、世襲制度や裏金コネの出世魚達が姿を消した。その家族も。まるで元から存在してなかった化のように。彼らの所有物や財産は貧しい人達に行き渡った。だから誰も彼も口を閉ざした。
どうやら生きてる人間や故人までからも恨みをかっていた人物が多かったらしい。
故人を敬えず、私利私欲の為に生きてきた報いだと。
簡単なことで怨みは買える。彼等は徳を積んではいなかった。傍若無人に振る舞い、人を見下し利用し騙して生きていた。
彼岸の日、この世とあの世に橋が渡る。生霊さえ活発になってしまった。


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