これはフィクションです

失われた古楽器~十三弦弾琴~

【注】完全創作話です。事実を元にしたフィクションです。

【注】出てくる人物や研究資料などなど事実を元にしたフィクションです。

---prologue---

はるか昔、伝説の楽器とされた「十三弦弾琴」。

その存在はあくまで伝説であり伝説上の楽器だったのだが、、、

数日前、ひょんなことからその存在を裏付ける資料が発見された。

この物語は趣味が高じて独自に箏、三弦について研究(自称)している

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幸せ殺人者 another story②

転校生の足元ちゃんは周りからとても興味を持たれていた。彼女が転校してきた日のお昼休み

「ねえ、どこから来たの?」

去年隣のクラスにいた、川田ふみちゃんが足元ちゃんにそう聞いたのが聞こえた。ふみちゃんはよく変な顔をしてクラスのみんなを笑わせる係だった。きっと今年もそうだろう。ふみちゃんと1度も話したことの無い私でも彼女のことは知っていた。彼女はそれくらい有名な子だった。

「隣町から来たよ。」

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[飲み込んだ言葉たち:3話]

3話:アランと雨李 2話はこちら

その「彼」の名前はアランといった。ちなみに私、まだ名乗っていなかったわね。私は「雨李」アメリと読むの。

ちょっと珍しい名前かもしれない。察しの良い方はこの名前がフランス映画「アメリ」からきたものではないかと想像するかもしれない。でも実際は違う。この名前は私の両親の親友であるアメリカ人夫婦が考えてくれた名前。

最初、両親は色々もっと無難な名前を考えていたみ

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【救済編】小さい町の大冒険(2)

私が住むのは、どこにでもあるような地方都市の片隅、とある小さな町である。そんな町で大冒険をした。統合失調症になったから。世界は私を中心に回っており、その世界の真ん中で私は殺されそうになった。精神病院に担ぎ込まれ、措置入院となった後、私はもう、自分が世界の中心になるのはごめんだと思った。のちに私が自分自身に「名もなきライター」と名付けるのは、世界に対してのちょっとした“遠慮“であった。

さて、救急

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統合失調症になった日のこと・救済編

結論からいうと愛である。

貧困から統合失調症を患い、物心双方の深刻な危機に陥った私を救い出してくれたのは。こう書くと読者は、私の病気が再発したのではないか、と思われるかもしれない。統合失調症とはそれだけ世間にも、私自身の中にも、根強い偏見を植え付けている病気だ。

しかし、なってしまったものはしょうがない。なぜそんなふうに切り替えられたかというと、これまたある種の偏見のおかげである。統合失調症は

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想いは人知れず

最後に夢を見たのはいつだろうか。
夜の海、厚い雲が星を隠していては何も見ることができない。遠くにいる烏賊漁船が蛍のように小さく動くだけ。
波の音が私の記憶を連れ去ってくれればいいのに。
引き潮でこの体を吸い込んでくれればいいのに。

「マキちゃんいらっしゃい。」
扉を開けて迎え入れてくれるのは母ではない。うちの向かいに住むナオヤさん。
もう随分年を取っていて、飼い犬のダンもナオヤさんと同じようにお

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タイトルは絶対考えなきゃダメ?

「生きづらいでしょ」と言われても「うーん」としか答えられない。周りからみてわたしは異常だから生きづらそうに見えるだけでわたしはそれが普通だったから生きづらいも何もない。

でもたまに、ほんとうにたまに。

普通になりたかったなあ。普通に生きたかったなあなんて、思います。

そうあなたに言うとあなたは「そっか」とだけ答えた。

普通の家族に普通に愛されて普通に周りから受け入れられたかった。珍しい子ね

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南条あやになりたかった。

この記事は事実と虚偽を混ぜてあります。

私は南条あやに憧れて、2017年12月25日に死ぬ予定でした。
だけど、その日私をライブに誘ってくれた友達のおかげで私は死なずに済みました。ありがとう。
そんな私は、今年あやちゃんが迎えられなかった20歳になりました。
私は南条あやと1分も1秒も同じ時を過ごしたことはありません。
南条あやが死んだ1999年3月30日から4ヶ月と12日後に私は生まれました。

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【オリジナル】復讐【短編】

「ざまあみろ……! ざまあみろ!!」
 少女は目を爛々と光らせ、何度も肩で息をしながら、うわごとのように繰り返した。
 胸の上に突き立てた包丁。
 目の前で横たわる人物の服と布団が、じんわりと赤く染まって行くのを見つめる。
 満面の笑みを浮かべた。
 歪んだ口元から、乾いた笑いが漏れる。
 壊れた玩具のようにひとしきり声を上げ、電池が切れたようにぴたりと停止。
 ずるりと座りこむと、小さく呟いた。

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第4話 「鬼(略)」

サルは風俗が大好きだった。

金さえあれば村はずれの桃色サロンに通った。30分一本勝負。お気に入りは「駒子」ちゃんで、ショートカットの美人さんだった。

サルは興奮のあまり駒子ちゃんの頭を両手で持つクセがあり、「お客さん、女の子の頭を抑えないでくださいね!」と店員に毎回注意されていた。

10分でコトが完了すると、残りの20分はフリートークタイム。

「駒子ちゃん、お店辞めて、僕の彼女になってくだ

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