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第四子誕生!子育てフリーランスが最適だと思う理由

先日2/2(金)、我が家に第四子が誕生しました。しかも、待望だった初めての女の子です。母子ともに健康であり、現在は退院して自宅におります。4人目とはいえ出産という大役を果たしてくれた妻には、本当に感謝です。

フリーランスと言えば、収入が不安定という印象をお持ちの方が多いでしょう。実際、いざ独立して収入不安を抱え、結果的に会社員に戻った(なった)という方が少なくありません。また恋愛事情から見ても、フリーランスという立場から結婚に踏み切れないという話は、男女いずれからも耳にします。そうした背景に少子化・晩婚化といった問題も抱き合わさっているためか、フリーランスとして良くスポットの当たる人物像として挙げられるのは、『独身者』『既婚で主収入(=夫の収入)のある女性』『既婚で子どものいない男性』といういずれかのパターンが多いというのが私の認識です。

これは注目されるか否かというより、絶対数としてそれ以外、特に既婚の子持ち男性が少ないのではないでしょうか。しかし私は実体験から、そうした既婚&子持ち男性にこそフリーランスが最適な働き方だと感じています。

気付きが生まれて生活が快適になる

フリーランスの中でも在宅中心で働いている場合、常に家事・子育てが身近になります。もちろん仕事しているので、これらをすべて担当することは現実的にできません(オススメもしません)。しかし、通勤等で発生していたはずの移動時間がなくなるだけで、その分を家事・子育てに回せたら。たとえ1日1時間でも、掃除・洗濯・料理の1つくらい担えるはずです。これは女性の負担を軽減するという意味合いはもちろんですが、家庭内における自らの存在価値を高めることにも繋がるのではないでしょうか。

また、家事・子育てに広く関わるようになると、これまで知らなかった家の中のことが見えてきます。例えば食費などの出費に無頓着だったり、家電製品の使いづらさに気付いていなかったり。その気付きが改善に結びつけば、家事・子育てがより効率化され、暮らし全体が快適になってくるかもしれません。

例えば我が家の場合、掃除機を「いちいちコンセントを差し替えるのは面倒だ」ということでコードレス化したら、掃除が楽になっただけでなく、私自身も手軽なためこまめに掃除するようになりました。他にも調理器具として圧力鍋を導入してみたり、生活の導線を考えて家具配置を変えてみたり。いろんな気付きが、家にいる時間が長くなったからこそ生まれています。

子どもの成長は戻ってこない

我が家の子どもたちは、上から10歳・7歳・3歳・0歳です。まだ、やっと長男がハーフ成人式を終えた段階ですから、子育てのベテランではありません。きっと、これから色んな壁にぶち当たることでしょう。しかし1つだけ言えるのが、「子どもの成長はあっという間」であるということ。そしてその成長は、消して巻き戻ることがありません。

初めて喋ったり立ったり、あるいは笑顔を見せてくれたり。当然のことですが、産まれたばかりの子どもは、その瞬間からたくさんの“初めて”を経験していきます。そしてその瞬間を私たち親も共有するわけですが、家にいる時間が少なければ、それだけ共有できる瞬間は減っていきます。帰宅して歩けるようになった我が子を見て「おぉ〜、歩いた!」と感動できても、その“第一歩”は目にしていない。つまり、羽ばたいている蝶々の姿は見られても、懸命に蛹を割って羽化する瞬間は見られないのです。これは親として、とても価値ある時間を逃していると言えるのではないでしょうか。

私は長男が2歳半を過ぎる頃まで会社員でした。独立前、なんとなく喋れるようになった長男と会話していた際、話がまったく噛み合わない二人を見て妻は爆笑。妻には長男の言葉が理解できているのに、私にはさっぱり何を言っているのか分からず、“なんとなく”で対応するしかなかったのです。そんな妻の姿を見て、私は子どもと共有する時間の大切さを痛感しました。子どもの成長を見守る時間が少ないと、子どもに対する理解度さえも差が出てしまうのです。

そしてフリーランスとして独立後、同年に次男、その4年後に三男、さらにその3年後である先日に長女が誕生しました。どうしても子育ては、授乳など男性にできないことが存在します。しかし会社員時代と比べて子どもと共有する時間は格段に増え、さまざまな“初めて”を目にし、子どもたちのことを理解するための機会・経験を山ほど得ています。だからこそ子育てに対する幸福感が最大化されると共に、理解によって妻とまさに二人三脚で子育てできていると感じます。

身内が近くにいない場合の出産・子育て

周囲の子育て家庭を見ていると、ご両親などが出産・子育てで頻繁に手伝いに来てくれるというケースが多いようです。親としても「何か役に立てれば」と考えるのでしょうし、孫の顔を見ることは楽しみの1つなのだと思います。個人的にはあまり頼らない方が良いと考えていますが、これは人それぞれなので特に触れません。

ただ、身内に頼れない人だって少なくないはずです。例えば我が家なら、事情は省きますが妻には両親がいません。また、それ以外に親しい親族もいない環境です。私の両親は健在ながら、実家は宮城県仙台市。関東まで来てもらうには遠く、やはり近くに頼れる身内はいません。もちろん「助けて」と言えば、私の両親は来てくれるでしょう。しかし自分たちの子どもを育てるのに、そう簡単にヘルプを発信して良いものかという点も疑問があります。夫婦二人で協力してこその子育てであり、周囲に助けを求めるのは“どうしてもやむを得ない状況”だけにしたいところです。

身内が近くにいなければ、夫婦二人で子育てするしかありません。これは、出産あるいは出産前も同様です。次第に身体を動かすのが辛くなる中、家事すべてを妻に任せるのは避けたいところ。また出産で入院すれば、家のことは夫がすべて行わなければいけません。もし兄弟姉妹が上にいれば、学校等への送り出したり宿題を見たり、習い事へ送ったり、あるいは急な呼び出し(特に保育園・幼稚園児)に対応したり。そして産後も安静にする必要があるほか、1日を通して休まる暇などないでしょう。夜泣きで寝不足に陥ったり、自分の時間が取れずストレスを溜めたり。その負担を妻一人で負うのは、想像以上にキツいことです。このあたりは最近だと、産休の取得や時短勤務などで対応するケースが増えてきました。しかし、例えば休暇後の復帰が大変など、課題は少なくありません。

しかし在宅基本のフリーランスなら、仕事しながら分担できます。今回の出産なら、ある日は朝から『走り方教室』を終えて朝食を用意し、掃除してから洗濯機を回している間に仕事。洗濯物を干して昼食を作り、さらに調理時間(煮込んでいる間)で仕事をこなしました。それでも14:00頃には家事が終わり、みんなでゲーム大会を楽しんで長女&妻の入院している病院へ。さらに帰宅して晩御飯を作り、寝るまで仕事です。事前にスケジュールなど調整しておいたので出産だからと言って仕事に影響を与えることなく、長女を自宅へ迎え入れるまでに至りました。

「会社員だったら、せいぜい子どもは2人だった」

これは、妻から言われた言葉です。できることは限られていますが、何かあればお互いに連携して子育てできる。家のことは任せられるから、安心して出産に集中できたと言ってくれました。6人家族の揃った今も、長女のミルクとお風呂は私の役目。また、三兄弟の習い事は私が送迎しています。仕事に割ける時間はその分だけ減りますが、むしろ時間を圧縮して効率的に動く工夫を考えるので、収入に大きな影響はありません。

他にも、子どもたちの友達が遊びに来たとき対応できたり、子どもたちの休日に合わせてレジャーなどに出かけられたり。私の場合、子連れ取材の仕事を得ることで子育てと仕事を融合させつつ、貴重な思い出づくりも行えています。大家族フリーランス...あまり聞きませんが、私は1つの非常に幸せな形だと感じています。もちろん子育てはこれからですし、仕事も不安定であることに違いはありません。幸せの形は人それぞれ違いますから、別に「子育てするならフリーランスに!」なんてオススメしたいわけでもないのです。ただ、フリーランスは子育て環境において最適解となり得るということは、もっと広く知ってもらいたいと思っています。仕事も家事も、子育ても。すべてまとめて、家族みんなが常に笑顔でいられたら最高です。

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