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【2/17】名古屋まつり郷土英傑行列コースを毎日歩く 『休日の断崖』(黒岩重吾)

2月17日のウォーキングコース  
名古屋駅ミッドランドスクウェア前(9:15)~笹島交差点~納屋橋~伏見~栄交差点~大津通南下~若宮大通(9:53)

 今日も朝からウォーキングに出ました。朝は曇ってましたから結構寒かったですね(終わるころには陽も出て暖かくなりました)。
 土日のこの時間に広小路通りを歩いていると、伏見駅から納屋橋にかけてマップを片手に歩いている人を多数見かけます(地下鉄の謎解きイベント)。これ、「広小路通りウォーキングあるある」でしょうか(笑)

・腹筋(ノーマル20回、レッグレイズ20回)
・腕立て(ノーマル20回、膝つき20回)
・スクワット(フルスクワット20回、ハーフスクワット20回)

 『休日の断崖』(黒岩重吾)を読了しました。
 黒岩重吾氏にとってはこの作品が事実上の出世作になりました。この後『背徳のメス』を上梓して直木賞を受賞、以後現在に至るわけです。
 なので時代は昭和30年代中盤で、大阪から東京まで行くには東海道線の特急「こだま」はまだなく、夜行寝台「出雲」で行く描写があります。ここから殺人事件のトリックが始まるという、松本清張氏の推理ものに似た構成になってます。
 まあ、上梓から70年以上経過していますから、今から考えたらアリバイ作りのトリックの手段も微妙なんですが仕方がないですね。とはいえ、黒川重吾氏のバックグラウンドである大阪(西成、飛田新地)が舞台であり、バーや風俗街が描かれ、氏が在籍していた証券業界、後に氏が描くようになった「産業スパイ」についても言及があるのが見どころです。特に「証券業界」については、当時の話なのでまだまだ『株屋』の域を出ていなくて「商品先物業界」に近いように描かれています。
 その後の氏の作品を読んだ僕からしたら、氏の得意とする人間関係の機微や男女の恋愛感情があまり描かれていないのが帰って新鮮でした。なので今後読む作品がとても楽しみになりましたね。

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