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【会議通訳者への道】そもそも会議通訳って何?どういう人にふさわしいの?

ハロー!みきです!

地味にゆるっと続けているこのブログ。テーマは本当にランダムに気分次第で決めているのですが、実は意外と通訳学科の投稿が反響良かったので、今日から通訳シリーズを作ってみようかなと思い、今に至ります。

そもそも通訳にさまざまな形があります。手話通訳であったり、司法通訳、放送通訳や通訳ガイドなどもあります。私が現在、ドイツの大学院で学んでいるのは「会議通訳」です。

正直言って、私はこの学科に入学する前までは、通訳は通訳で、会議通訳と普通の通訳の違いすら知りませんでした。ただし、今となっては、そんな失礼なことは言えません笑

きっと他の職種でもそうですよね!
エンジニアと言っても、一概に全員同じプログラム言語を使っているとは限りません。エンジニアにも専門がありますし、分野や業界によって業務内容が全く違うなんてこともあります。

通訳も同じです。

会議通訳とは?

では、早速ですが、会議通訳というのは何をするかについて説明します。

言葉の想像通りと言えば、そうなんですけれど、、、とっっっっっっても簡単に言いますと、お互いの言語が理解できないクライアント間のコミュニケーションのお手伝いをする仕事です。

一見、言語さえできればとっても簡単に聞こえますよね笑

では、会議通訳が実際どういう場での通訳なのかによって、もっと職のイメージがしやすくなると思います。

・国際会議
・企業会議
・講演会
・サミット
・シンポジウム
・学会
などなど

まさにテレビとかで政治家の隣に座っている通訳などは会議通訳者です!

こういった会議やイベントでは、専門知識を有することがほとんどなのも一つの特徴です。そのため、総合知識の他、クライアントの立場、世界情勢、テーマの専門用語など、そういったことを常にチェックしなければなりません。

これは私個人の話ですが、正直、学生生活のはじめは知識不足すぎて、本当に苦しみましたし、今でもたまにパンクしています笑

二つの言語を流暢で話せるだけでは、足りないのだと、学べば学ぶほどつくづく思います….なので、次に言語能力以外に必要なものについてお話しします!

その前に、具体的にどういう風な通訳スタイルをおこなっていくのかなど知りたい方は、以前公開した記事にも詳しく書きました!興味ある方は、ぜひこちらを読んでください!

どんな人が会議通訳に向いているの?

通訳=2つの言語が流暢に話せる、または得意であると考えている人も少なくありません。私も実際そうでしたから。

自分はバイリンガルとして育ったゆえに、「通訳なんていつでもできるっしょ」って軽い気持ちでいたのです。ただ、そんな甘ったれたこと、今ではもう口を裂けても言えません….

二つの言語をこなせるというのは「前提」なのです。

これはどの通訳にとっても当たり前すぎることなので、私たちの学科でも言語の授業は一切ありません。学生は2つの言語を問題なく理解できることが前提に授業が進められていきますので、正直初めての通訳学のドイツ語の授業はラテン語だらけで死にました。(ドイツでは中学などでラテン語もやるので、わかる人が多いので、こういうことも理解できると当たり前にされてしまうのです…)

ただ、これから通訳になるという発展途上ですので、入学前などにここまで完璧にこなせなくても大丈夫です笑

ただ、入学前に一度考えてほしいのは、以下のことです

・自分は人と関わることが好きなのか
・話すのは好きなのか
・人前でプレゼンやパフォーマンスしたりするのが好きか
・ストレス耐性があるのか
・失敗しても切り替えが早いか
・新しい地に飛び込むのが好きか
・なんとかなる精神を持っているか
・体力があるか

これはあくまで私の意見なので、もし私が書いてある性格などとは違っても諦めないでください

ただし、言語の側面以外に必要とされる通訳としてのソフトスキルというのは意外と見落としがちなのです。そのため、私が通訳学科で学んでいるうちによく言われる通訳としての必要なスキルをいくつかピックアップしました。

特にストレス耐性というのはとっても重要だと思います。
個人的にこのストレス耐性や対策を修士論文のテーマにしているのはまた別の機会に語らせてください笑

通訳をするということは常に2つの言語をスイッチする状態なので、脳にかなり大きな負担がかかります。特に同時通訳の場合は、15〜20分ぐらい経つと頭が回らないことに気付いたりしますし、やりすぎると次の日にまで響いたりします。

あとは、人前で話すことに対する耐性という意味でもストレス耐性は必要ですし、学業においては常にフィードバックが行われます。

毎日のように得意だと思っていた言語についてダメ出しされると結構心が折れたりもするので、そういう意味でもストレス耐性があればあるほど通訳としては有利だとつくづく感じました。

また、新たな地に飛び込む勇気というのも必要だなというのを、在学中にいただいた小さな案件をこなしていくうちにも感じました。

通訳のほとんどがフリーランスなのです。そして毎日サミットや国際会議が行われるわけではありません。イレギュラーです。

そのため、通訳は日常的にあっちこっちとあらゆる場所でいろんな用途の現場に行くのです。

変化を好まず、ルーティーンがある方がいいという方は、通訳の仕事法に不満を覚える可能性はあると思います。

現場によって、新たなクライアントや人と会い、自分とクライアントとの関係性を磨きながら、クライアント同士のコミュニケーションにも入る必要があるので、数日に渡った案件の際は気疲れすることもありました。

フリーランスなので、案件が増えれば自分で数きな案件を選ぶこともできますが、そこまでいけるにはまた時間がかかります。そういう事情もあって、在籍中は幅広いテーマを扱っていきます。アニメから政治、俳句、自動車業界からバナナの製造法についてまで笑

好奇心旺盛で、なんでも興味もているような人にとってはまさに天職かもしれません。広く浅くというスタンスはかなり役立ちます!

最後に

毎回いろいろ書きたいことをなんとなく頭の中で整理していくのですが、通訳のことですと、永遠に書けてしまうので一旦ここまでにします!

もし、通訳について何か知りたいことがありましたら、コメントなどしてください!お答えします😊



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