ローズマリー001

【ローズマリーのエピソード】

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地中海沿岸地方を原産とするこの有名なハーブは
シソ科マンネンロウ属の常緑小低木です。

学名のRosmarinusは「海のしずく」という意味のラテン語で
これは海岸沿いに好んで成育し
海のような青紫色の小さな花をつけるローズマリーの
名前の由来ともいわれています。

ローズマリー005

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ローズマリーは、「聖母マリアのバラ」(ローズ・オブ・マリア)
という別名でも呼ばれることがあります。
迫害を受けて逃亡中のマリアが
休憩の時に、自分の青いマントをローズマリーの上にかけたところ
それまで白かったローズマリーの花が青く変わったという話も
伝えられています。
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ヨーロッパでは古くから
悪霊を近づけないための「魔よけ」として
ローズマリーを使っていました。
エジプトのファラオの墓から
ローズマリーの小枝が見つかっています。
古代ギリシア・古代ローマでも、ローズマリーの小枝を燃やして
宗教儀式の薫香として使用していました。
ギリシャ・ローマ人は、ローズマリーを結婚式や葬式などの
大切な儀式の時に用いており、現在でもその習慣が残っています。
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アルコール性の香水は
14世紀にはじめて蒸留されたといわれていますが
その世界最古の香水のひとつ「ハンガリーウォーター」は
ローズマリーを主原料としたものです。
ハンガリーの僧院で作られ
リウマチの痛み止めとして王妃エリザベートに献上されました。
王妃が、このウォーターを洗顔・入浴・化粧などに用いたところ
持病の痛みもすっかり治ったうえ
70を超える高齢だったにもかかわらず
若さをとりもどして、ポーランドの国王に求婚されたとか・・・!
そこからハンガリーウォーターは
「若返りの水」とも呼ばれるようになったということです。
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シェークスピア「ハムレット」第4幕第5場。
オフィーリアが「忘れないでというしるしよ」と
ローズマリーの枝を差し出すシーンがあります。
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ローズマリーの花言葉は・・
思い出 記憶 忠節 愛 永続的友情

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