みきみき@文章を教える人・現役作家(美樹香月)

朝日新聞社で記事を書いてました。27歳から書籍を出版し続けて、46歳から小説を出版。文…

みきみき@文章を教える人・現役作家(美樹香月)

朝日新聞社で記事を書いてました。27歳から書籍を出版し続けて、46歳から小説を出版。文章のスキルを広めて相互理解の豊かな社会にしたい。だから『文章の書き方』を中心に紹介します。あんこは絶対、こしあん派。https://twitter.com/mikikazuki2020

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書き上げた文章をグレードアップする方法

書き上げたものの、読みにくく、分かりにくい文章になってしまうことがあります。 どのようにしたら、読みやすい文章になるのか。 短時間で、読みやすく、分かりやすい文章に整えましょう。 今回は、その手順を紹介します。 <文例1> 紅茶を美味しく淹れるコツは、事前にティーカップを温めておくことと、ポットにお湯を注いだ後で、ジャンピングと呼ばれる現象として茶葉がポットの中で上下に対流して、成分を充分に抽出する状態にすることが必要なのですが、多くの人がジャンピングが終わる前の抽出

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    • 修飾語は単語の直前に置く/作家の僕がやっている文章術162

      修飾語は、どの言葉を修飾しているのか。 その位置に気を配らないと、読者の混乱を招きます。 <文例1> 今は亡き妹の夫の親友と、一緒にハイバールを飲む夢を見た。 亡くなっているのは「妹」でしょうか。 亡くなっているのは「妹の夫」でしょうか。 亡くなっているのは「夫の親友」でしょうか。 著者は亡くなった人物を特定して書いているのですが、読者にとっては、誰が亡くなった人物なのかを特定するのは困難です。 こうした混乱を招かないためには、言葉の直前に修飾語を置くようにします。

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      • たりはたりで受けて書く/作家の僕がやっている文章術161

        なぜ、たり+たりで書くのか 文章の「たり」は「たり」で受ける原則があります。 <文例1> 柵を越えたり、芝生に入らないでください。 文例1を正しい文章に書き直します。 <文例2> 柵を越えたり、芝生に入ったりしないでください。 どうして、たりは、たりで受けるのでしょうか。 <文例3> 君が他人との交流が下手なのは、伝えたいことを言葉で表現できなかったり、人間関係に苦手意識があるから、他人を遠ざけようという意識が働いて、よそよそしい態度や言葉遣いをしたりするからでは

        • 主語はなるべく前に出す/作家の僕がやっている文章術160

          主語にかかる修飾語が長いと、読み取りにくい文章になります。 2022年11月9日に、掲載されていたウェブ記事を参考にお話をします。 修飾語が長いと、意味が読み取りにくい <文例1> アルバム『ビリーブ』がメガヒットを記録するだけでなく、映画『バーレスク』や『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』といったヒット作に出演し、グラミー賞、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞などを受賞してショービズ界の女王という異名をほしいままにしたシェールが現在交際しているのは、ラッパーのA.

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          「~へ」は行くところ「~に」は来たところで書き分ける/作家の僕がやっている文章術159

          「~へ」と「~に」は、どう書き分け、使い分けるのか。 「へ」と「に」には、どんな使い分けがあるのでしょうか。 <文例1> チャールズ皇太子は、イギリス国王へ就任する。 <文例2> チャールズ元皇太子は、イギリス国王に就任した。 文例1は「へ」が未来を表しています。 文例2は「に」が現時間を表しています。 向かうのが「へ」、たどり着いたのが「に」です。 <文例3> 岡山県倉敷市へ行く。 <文例4> 岡山県倉敷市に来た。 <文例5> 岡山県倉敷市に行く。 <文

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          言葉を誤まって書かないためには日常会話を大切にする/作家の僕がやっている文章術158

          間違いの言葉を、うっかりと文章に書いてしまうことは少なくないようです。 <文例1> 美樹香月さんは、文章の書き方を教えてくれて、挙げ句の果てには手料理のチキンソテーを私にご馳走してくれました。 文例1を正しく書き直します。 <文例2> 美樹香月さんは、文章の書き方を教えてくれて、その上さらには手料理のチキンソテーを私にご馳走してくれました。 「挙げ句の果て」の意味は「その上さらに」と同義なのですが、悪い結果が出たときや、悪い結果が予想される場合に使います。 「さらに

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          文末は類語で結ぶ/作家の僕がやっている文章術157

          文末表現を、同じにすると文章は単調になります。 <文例1> 文学は、なかでも紙の書籍で読む小説などは時代遅れになったと思う。 <文例2> 文学は、なかでも紙の書籍で読む小説などは時代遅れになった気がする。 <文例3> 文学は、なかでも紙の書籍で読む小説などは時代遅れになったと考える。 文例1~3は、同じことを表現しているに等しい文末です。 このように「思う」「気がする」「考える」などの言葉は、似たニュアンスを表す言葉です。 これを類語と呼びます。 類語を使い分け

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          取材はどうやるのか(電話編)

          原稿を書くための電話取材はどうやるのか。 義肢装具士に電話取材をしました。 義手についてです。 https://www.kousaikai.or.jp/support/knowledge/g-prosthetichand/s-prosthetichand/ このサイトの説明文では、意味が分からず原稿を書くことはできませんでした。 原稿を書けるレベルまで、詳しい内容、意味、用語の解説を伺いました。

          文体を決めるには音を鳴らす/作家の僕がやっている文章術156

          文章を、読むときには、頭のなかで音声が鳴るような感覚を抱くものです。 文例1・2・3は書いてある内容は、ほぼ同じです。 違うのは文体です。描き方です。 頭のなかで鳴る音声のリズムが異なります。 今回は、文体を音節を使って作り上げるテクニックをご紹介します。

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          文体を決めるには音を鳴らす/作家の僕がやっている文章術…

          言葉の関係を助詞で紐解く『創作編 』/作家の僕がやっている文章術155

          漢字熟語を多く使っている文章は、イメージが包括的だとお伝えしました。 その解決策として、助詞を補うノウハウを申し上げました。 作家の僕がやっている文章術154『漢字熟語には助詞を補う』に紹介してあります。 今回は、創作文章をサンプルに、お話をしていきます。 <文例1> オルナン国騎士団は、統制維持しつつ遠征していた。 アルミラルフは騎士団長責務において、東征実行なくして帰還が許されないと自覚していた。 東の小国ではあったが、要塞の観を呈したバラナン国王キプルは貴族

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          漢字熟語には助詞を補う/作家の僕がやっている文章術154

          漢字熟語が続く文章は読みにくく、分かりにくくなってしまいます。 <文例1> 英国女王の逝去に際し、各国首脳は弔意表明のため葬儀参列予定だが、同時に国際的外交の場として各国間に存在する問題の協議機会だと想定している。 漢字熟語の連続する文章には、助詞を補うと読みやすくなります。 <文例2> 英国の女王の逝去に際し、各国の首脳は弔意を表明するために葬儀へ参列の予定だが、同時に国際的な外交の場として各国の間に存在する問題を協議する機会だと想定している。 漢字熟語の連続する文

          漢字熟語には助詞を補う/作家の僕がやっている文章術154

          ら抜き・感情語・過去丁寧語は避けて書く/作家の僕がやっている文章術153

          書き言葉は、話し言葉に引っ張られながら変遷してきました。 <文例1> こんなやばい景色、見れるところに来れるなんて、もうないかもしれない。 でも、由香利と一緒だったら、ワンチャンあるかもね。 文例1は、口語体です。 日常会話で、話し言葉として意味は通じます。 文例1をリライトしてみます。 <文例2> こんな美しい景色を、見られるところに来られるなんて、もう機会はないかもしれない。 でも、由香利と一緒だったら、もう一度くらい機会があるかもしれないね。 正式な文章

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          記号も言葉として扱う/作家の僕がやっている文章術152

          かぎ括弧や、記号を文章に表記する際には表記上のルールがあります。 まずかぎ括弧は「 」で表記します。 「 」の中にさらに、かぎ括弧を書きたいときには『 』を挿入します。 <文例1> 「私が好きなのは『あなた』なのです」 ただし「 」の中に、表記する強調や引用などは、必ずしも『 』を使わなくてはならないとは限りません。 <文例2> 「私が好きなのは“あなた”なのです」 “ ”は、引用符あるいはダブルクォートと呼ばれる記号です。 基本的には、強調ではなく、文献などの

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          「~を行う」は書き直す/作家の僕がやっている文章術151

          よく「〇〇を行う」と書かれている文章を見かけます。 <文例1> 住宅の修繕を行うのに、給付金をもらえるのをご存じですか。 今回は実際に、この方法を行った人の体験談をお読みください。 見た目にまったく問題のない築10年の一戸建てを所有している人が、ここで紹介している方法を行ったところ、突然300万円もの臨時収入がもらえたんです。 全額を住宅の修繕を行うのに使わなくてもOKで、家族で旅行に行ったり、住宅ローンの支払いに充てたり、豪華なディナーも実現できちゃいます。 文例

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          「こと」を多く書かない/作家の僕がやっている文章術150

          こと、から書き始める文章には注意が必要です。 文頭で「こと」から書き始めると、あらゆる概念を「こと」に載せて文章を書き続けてしまう「書き癖」が発生するリスクがあるからです。 <文例1> どうしても言っておきたいことは、私は不器用だが嘘つきではないということと、彼女をだましたことはないということだ。 おきたい+「こと」と、ない+「こと」、という+「こと」は同概念のようで「こと」が示す内容は、異なっ(ずれ)ています。 文章の始まりで「こと」と記すと、その「こと」の内容をさ

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          流す助詞・助動詞と止める句点で印象をコントロールする /作家の僕がやっている文章術149

          単語を助詞・助動詞でつなぐか、句点でつなぐかで、文章の印象は変わります。 印象をコントロールすると、主題がはっきりします。 <文例1> 昨日に、銀座のジャガールクルトGINZA SIX店に行って、レベルソという129万2千4百円の腕時計を買った。2022年9月1日からすべての製品が10%の値上げになるとのニュースを知っての駆け込みでの購入をしたのだった。 <文例2> 昨日、銀座ジャガールクルトGINZA SIX店。レベルソという腕時計を購入。129万2千4百円。2022

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