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【勝手に花言葉】クルクマ

【勝手に花言葉】クルクマ

「シャイなあんちきしょー」

お花屋さんに花の名前を聞いた瞬間
どこからともなく流れてきたのは
『フニクリ・フニクラ』
日本では“鬼のパンツ“で有名なあのメロディ。

なぜそうなったのか。
この花の名が『クルクマ』だったからだ。
語感だけだが『フニクリ・フ二クラ』と似ている。
♪ フニクリ フニクラ フニクリ クルクマ〜 と
歌い上げたとしてもなんの違和感もないほどだ。

実はこのとき、
頭の中にはちょっとせつない違う歌が流れていたが、そこに『フニクリ・フニクラ』を被せてくるとは我ながら驚きだ。

もう少しせつなくいさせてというところに、
軽快なリズムが入ってきて、
うっかりはりきりが出てしまいそうになる。
逆に『フニクリ・フニクラ』を
せつなさにのっける手もあったかもしれないが、なかなかの作業なので、
いったん置いておくとにした。

しばしば、頭の中が無駄に忙しい。

こういうときは『クルクマ』の名前ではなくビジュアルへ集中する。

花の形はパイナップルの頭みたいでもあり
よく見たら蓮の花のようでもあり
葉っぱはチューリップの葉によく似ている。

チューリップの葉のような葉っぱには
“照れ屋だけど愛が深い“
というイメージを持っている。

照れて顔を隠すような形と
包み込んでくれるような柔らかなカーブを持った開き方からの勝手なイメージだ。

あのタイプの葉を持つ植物については今後、
シャイ科 ハグ属  と分類させていただこうかとふと思ったりする。

実際クルクマは『ショウガ科ウコン属』
観賞用ウコンのような位置づけらしい。
ウコンに含まれるクルクミンという成分は、
まさにクルクマの名と似ている。
ウコン=クルクマ、と思っていいのかもしれない。
そう思うと、ウコンは黄色のイメージなのにお花は可愛いの咲かすんだなぁと、ウコンのイメージがずいぶん変わる。

そんなクルクマだが、
2本お招きしたのにはわけがある。
お花屋さんに組んで持ってもらったら
「ジャーン!」と急にひょうきんさを出したからだ。
シャイなあんちきしょーズは、2人揃えばなんだか嬉しそうにひょうきんでいる。
その姿で飾りたいと思ったのだ。

パッと明るいけれど実はシャイ。
シャイだけど実はひょうきん。
ややこしさもふたつ揃えば、
自信を持って明るさとひょうきんさが全面に出てくる。

おっと、まてよ。
これは花言葉ではなく葉言葉では?
とお思いになった方はいらっしゃるだろうか。

お客様の中で「葉言葉では?」と思われた方はいらっしゃいますか?

CAさんなら颯爽とそう聞くだろう。

安心してください。
花ぽいところ、花ではありません!!
苞(ほう)と呼ばれる葉っぱが変化したものなのです。

ちなみに花は苞(ほう)の中に小さくちらっ咲くらしい。

クルクマ自体がほぼ『葉』みたいなことなので
もう、『葉言葉』が『花言葉』でいいじゃないかと。
ええじゃないか。と。

おすすめのシーン
・お部屋を明るい雰囲気で満たしたい時
・シャイなりの愛情を伝えたいとき

花持ちがとてもよいので、プレゼントにしても長くたのしんでいただけそう。
ほかのお花とブーケにすれば“葉もの“としても“アクセント“としても大活躍。

すごく余談になるが
『フニクリ・フニクラ』は外国の童謡だと思っていらっしゃる方は多いのではなかろうか。
こちら、なんと、イタリアナポリの登山列車のCMソングらしい。

列車の愛称が『フニクリ・フニクラ』だそうだ。

続けて調べていると、あのサグラダファミリアのガウディと「フニクラ」という言葉がセットで出てくる。
この場合の「フニクラ」は「逆さ吊り曲線」と訳されるようだ。…なかなか興味深い。

こんなことを言っていると、
さて、この花の名前はなんでしょう?と言われ
『フニクラ!』と
ピザ10回言った後に、ヒジをヒザと言ってしまうあれのようになりそうだ。

この花の名前は『クルクマ』です。
“鬼のパンツ“とはいっさい関係ありません。

でも、暑さをものともしない花持ちのよさ。
♪ つよいぞー つよいぞー なお花です。

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