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【勝手に花言葉】トルコキキョウ(ピンクの八重)

【勝手に花言葉】

トルコキキョウ(ピンクの八重)

「『くしゅくしゅのぱぁー』て、言ってみて」

少し大きめのお花がついたピンクのトルコキキョウ。
カーネーションみたいにフリフリしてるけれど、牡丹みたいなぽってり感もあり。

愛しさと切なさと心強さと、に準(なぞら)えるならばどうだろう。

かわいさと気さくさと 
しゃ、シャリ小さめな握りと

…はい、残念。

ぽってり優美で豊かなかんじを
ぴったり表す言葉が出てこず強引にねじ込んだフレーズが
“シャリ小さめな握り“ とは。
残念がすぎるが、反省を忘れぬようこのまま残しておく。

ちなみにさっきのシャリの上のネタは何だったのかと、振り返りそうになる自分は羽交締めにして、続きを書く。

勝手にコケておいて、
勝手に気を取り直させていただく。
まるで自由を謳歌している。

お花を覗き込めばすごく陽気で
『くしゅくしゅのぱぁー』と開いている。

そのまんまだな、と思いながら
「くしゅくしゅのぱぁー」と言ってみる。

いっしょに包んでもらったヒマワリは、くすぐったそうによそを向いている。

「くしゅくしゅのぱぁー」
なんだか不思議の呪文みたいだと思う。

すこしやさしくゆるむような感覚と裏腹に

いや別に、今日なんて基本的に穏やかだし特段悩みごとだってないし、胸の痛みや心の重みも、目肩腰はまぁ通常通り少々難ありかもだけど生活に全く支障はないほどで、我慢といえば、ちょっと前に転んだところがときどき痛むのをなかったことにしてることくらいでほぼないに等しいし、食べたいものもひとりでも食べに行こうと思うほどには食べたいわけではないし、行きたい場所っていっても今すぐではないし、あれくらいの失敗は普通にあることだし、それからあのときあんな風に言わなきゃよかったなとか別にあのときはあのときであのときだからあれでいいんだし、わからないことはわからないと言えているし、わりと、自分なりに考えて、やってるし、平和だし、穏便だし、穏便てどうなのとか言わないし、ちゃんと、やってるし、、、

矢継ぎ早のなんらかが出てくる。

なにコレと、再度お花を覗く。
「くしゅくしゅのぱぁー」
もう一回、言わされる。

矢継ぎ早どころかさらにマシンガンみたいに出てきそうになるそれが何かを、胸の中でさらけてじっくり見てみる。

胸の中には綺麗な色のピクニックシートを広げたかったが、
なぜかブルーシートだったので、それはまるで、犯人から押収した証拠品の陳列のようだ。

あぁ、イヤになりそうになる。
けど別に、平気。

海の上に並べたのだと思うことができる。

『くしゅくしゅのぱぁー』

なんだろな、少し気がラクになる。

「くしゅくしゅのぱぁー」

なに言わすねん!の気持ちになってちょっと笑えてくる。

よそを向いていたヒマワリの気持ちをすこし思う。

「くしゅくしゅのぱぁー」
なにこれ、不思議の呪文?
魔法のことば?

ま、いっか。
まぁ、いいよ。

おすすめのシーン
・お部屋を華やかに軽やかに彩りたいときに
・ありがとう、おめでとう、だいすきだよ、そんな言葉を添えたいときのブーケに

お花が大ぶりであると同様に、葉っぱも大ぶり。
少し気になってなにげなく触れたらば、
ザラッともフワッともツルッともチクッともヌメッともスベッとも違っていて
なんというか
ふと手を繋いだ感触ってこんなかなぁ…と
記憶か妄想かの引き出しにあるかもしれない
それを表す擬音語を探し
しばらく葉っぱと手を繋ぐ時間。
きっと、プライスレス。

1本にお花がいくつかついていて
更に花びらが八重なので全体的にボリュームあり。

“抱えたあのコのくしゅくしゅのぱぁーな笑顔込みでブーケ”

みたいなことになるのを想像して、余計にキュンとしてしまうお花です。

(おまけ)

よそを向いていたヒマワリ

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