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私の悩み、哲学者がすでに答えを出してた

ちょっとモヤっとする悩みがありまして。

そんなに大きくないんだけど、ずーっとくすぶってる感じのヤツ。
こういうのが一番長く居座るから困りますよね。

答えになるような本ないかなぁ、と考えていた時にふと思いました。

昔の人も現代人と同じことで悩んでたっていうし、もしかして誰かがすでに解決してるんじゃ?」と。

そう思ってたら、まさにドンピシャなタイトルの本が出てきてびっくりしました。

これです。

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています。

やっぱりー?!って、うれしくなっちゃった。
ちなみに、Kindle Unlimitedで読めます。

私のちっぽけな悩みとは

明確にコレ!という悩みではないんですけど、言い表すなら「将来への漠然とした不安」です。

きっと、誰にでもありますよね。

このままでいいのかなぁ。
今の仕事を続けられるだろうか。
もっと良い選択肢があるのではないか。
あの人と比べて私は・・・

という、やつです。

この、誰にでもありそうでハッキリしない悩みに、哲学者はどう答えてくれるのか。

いざ、ページをめくります。

アリストテレスが答える


「将来への不安」を払拭するのには、どうしたらいいか?という問いに対して。

「将来の目的や計画をいったん忘れ、今この瞬間のやりたいこと、やるべきことに熱中せよ」というのがアリストテレスです。  

アリストテレスは「将来の目的を最優先にした行為」を「キーネーシス(運動)的な行為」と呼び、
一方で「将来の目的を度外視し、今この瞬間に集中する行為」を「エネルゲイア(現実活動態)的な行為」と呼んで、次のように言っています。 「快楽は本来、『活動』にほかならず、それ自身目的(テロス)なのである」(『ニコマコス倫理学』)

今やるべきことに集中せよ、かぁ。

それじゃあ、問題を先延ばしにしていることにならないだろうか?と思ってしまいました。

考えるべきことから目を逸らして、今を楽しもう!みたいな。

でも、「そうじゃない」と言います。

結果はどうあれ、無欲にプロセスの作業を楽しむ。手抜きをせずに、一生懸命楽しみきるという人にこそ、高い──時には最高の──パフォーマンスが生まれ、自然と結果がついてくるのです。いい結果とはプロセスを楽しんだおつりのようなものです。

この文章には納得できました。

noteに例えてみよう。

何かのコンテストで賞を取るために文章を書くぞ!と力むのではなく、
とにかくその記事を書くことを楽しむ。
目の前のことに、全力で取り組む。
それ自体がすでに素晴らしいことであって、満たされてるということ。
賞を取る、というのはそれのおつりみたいなものだ、と。

なるほど。

将来のために、今こういうことをすべきかなぁとか。
将来のために、今はこういうことをやめといたほうがいいかなぁ、とか。

そうやって考えて動くのではなく、とにかく今に集中することが大事なんだって。

注釈にあった、こちらの文章も素敵でした。

歌舞伎役者で人間国宝の坂東玉三郎さんは、世襲ではない家の出でありながら、当代一の女形として50年もの間、第一線で活躍しています。舞台が終るとまっすぐ帰宅して、トレーナーに体をほぐしてもらい明日に臨む。劇場と自宅の往復の日々で、玉三郎さんが貫いてきた流儀。それは「遠くを見ない。明日だけを見る」ことだそうです。
「1日1日をやっていって、振り返ったら50年だったわけで。明日のことを大事にして、できるかぎりのことをしていけば、つながるかもしれないし、それしかやりようがないんじゃないでしょうか」と。
NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』より。

将来どうなるかなんて、考えたところでわからないもんね。
自分の人生を振り返ってみても、こうなると思ってなかった!ってことたくさんあるし。

というわけで、スッと心が楽になりました。

アリストテレスさん、著者の方、
ありがとうございます。

この本、まだまだいろんな哲学者が出てきてボリュームたっぷりです。引き続き、読み込もうと思います。

今日は更新が遅くなっちゃいましたが、今日も読んでくださってありがとうございました。

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