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こんにちは。
コミュニケーション専門家、MIKUです。

少しずつ春の足音が聞こえてきましたね〜。

日常で活かせるNVC


特別なものと思われがちなNVCですが、実は…
私たちのすぐそばにあったり、暮らしに今すぐ活かせるものなんです。

そんな身近なNVCを今日はご紹介。


「”〜しすぎ”は暴力的な言い方!?」


あなたは普段、子どもにこんなふうに言うことはありませんか?

「ねえ、いい加減ゲームやりすぎじゃない?」
「お菓子ばっかり食べすぎ!」
「スマホに目を近づけすぎだよ!」

この「〜しすぎ」って言葉。実は要注意なんです。
なぜかというと「〜しすぎ」はジャッジの言葉。

暴力的なコミュニケーションだからです。


例えばあなたが、旦那さんにこう言われたとします。

「今日の味噌汁、しょっぱすぎ」

するとあなたは…
無意識に「次からは気をつけよう」って思うわけです。

でもですよ。よく考えてみると…

旦那さんは状況に対してジャッジ(評価)を下した。
だけどジャッジ(評価)しただけ。
具体的にどうして欲しいかは言ってないわけですね。

だけど怒られた気がするあなたは「察し」て、次から薄味にするわけです。

すると今度はどうでしょう。

「え、今日は薄すぎ」

なんて言われるわけです。

あなた)「だってこの間しょっぱいって言ったじゃん!」
旦那さん)「あの時は疲れてたからだよ!別にここまで薄くしろなんて言ってないだろ!」

なんて攻防が始まります。

私たちはジャッジを下されると無意識に「察し」て、相手の意向に沿った行動をしようとする。

でも実際には相手がどうして欲しいか具体的にわからないから、結果的に不満がたまる。

そしてジャッジをしている相手自身も、実は無意識に相手が意図を汲み取ってくれることを望んでいたりする。

そう。

ジャッジした人は無意識に相手をコントロールしようとする。
ジャッジされた人はコントロールされてしまう。

これが親子間でも起こってしまうわけですね。

例えば毎月子どもにお小遣いをあげているのに、数日後には「もう無くなった」と言ってくる。

思わず「お金使いすぎだよ」と言うと

子どもは無意識に察して「じゃあなるべくお小遣いは使わないようにして、お母さんにねだろう」と考える。

それでお母さんにねだると、今度は「ちゃんとお小遣いあげてるでしょ!それで買いなさい」なんて言われる。


お母さんの真意としては

「1ヶ月で使い切れるように配分を自分で考えて、計画的に使って欲しい」

なんですが、子どもにはそれを一切言ってないわけです。


これ、子どもにしたらびっくりですよね。

「お母さんは私に文句言いたいだけなんだな」
「結局、私を思い通りにしたいだけなんだろうな」
「何したって怒るじゃん」

こんなふうに捉えることになります。

そしてだんだん隠れて行動したり、お母さんと距離を置くようになります。
ジャッジはあくまでその人の主観であって、事実ではないんです。

だからNVCでも、ジャッジはしません。
ジャッジをせずに事実だけを言って、具体的なリクエストをするんです。

先ほどのお小遣いの話であれば

事実:「お小遣い、3日で使い切ったんだね。」
リクエスト:「お母さんはあなたの自立や自主性を大事にしたいから、1ヶ月で使い切れる配分を自分で考えて計画的に使って欲しいんだ」
(⇧さらにお母さんの感情を加える場合もあります)

リクエストは「具体的に」というところもポイント。

例えば
「ちゃんと」
「バランスよく」
「しっかり」
「もっと」

などは曖昧な言い方です。

お母さんの思う「ちゃんと」と子どもの思う「ちゃんと」は違ってくるので、すれ違いのもとになるんですよね。

なので、例えば
「ゲームを続けたらちゃんと目を休めてほしい」ではなくて
「ゲームを1時間したら、その後5分は画面を見ないで過ごして目を休めて欲しい」とかですね。

こんなふうに普段、無意識にジャッジをしたり、曖昧に伝えて相手をコントロールしようとしてしまうことは結構やりがちなので…
ちょっぴり気をつけてみてくださいね。

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