ふと、旅がしたいと思った。行きたいと思い浮かんだのは一度行ったことがあり自然がとても綺麗で絶対また来たいと思った「軽井沢」。
ネットの画面で調べるより本でじっくりと見たいと思い、本屋へ。
各都道府県の本が沢山並ぶ中で、ふと目線を横にやると、なんだかエッセイ本が置かれていた。

この場所に？と思ったが、「ここに置くのはウマいなぁ.。」と本屋さんのセンスをとても感じた。「まさに、一人旅に意欲が向いて旅行本を読んでいたところ」だったので何となく手にとって読んでみると、
なんだか旅行が好きでバイクで日本一周をしている方のエッセイ本で、バイクが好きでYouTuberになったという経緯が書かれていて、とても読みやすそうな感じがして興味が湧いた。
迷ったが、少しシンパシーを感じたので軽井沢の旅行本とともに、こちらも購入。本の購入にしてはなかなか贅沢だったが、面白そうだと思った。

読んでみると、やっぱりすごく読みやすくて、友達の話を聞いているような楽しさがあった。
最近では、よく「好きなことを仕事にするためには？」のようなハウツー本や情報を目にすることがあるが、最近の私は「実際にそれを行っている人のリアルなお話」のほうが聞きたいと思っていて、生身の声が聞こえそうなこの本はとても興味深かった。

「バイクを好きになったキッカケ」や「一度会社員になったけど、やっぱりバイクでの日本一周の夢が諦めきれずにチャレンジすることにした」ことの経緯や心情がすごく具体的で、どんどん読んでいった。

この本には、著者の「こつぶ」さんの人生の流れが書かれていると共に、バイク一人旅で女性が気を付けるべきことや、旅先で得られた沢山の思い出・エピソード、困ったことのリアル、そして日本各地の絶景スポットの紹介が多くあり、すごく読みごたえがあって、食事でいうと「お腹いっぱい✨」になれた。

自分がネットで絶景や旅行スポットを検索して得られる情報とは全然違い、日本全国をたくさん周っている人の声だからこそ分かりやすいし、とてもタメになる情報もあった。
たとえば温泉のお話では「『温泉博士』という月刊誌があって、その雑誌を持っていけば、その月に掲載されている温浴施設を無料で利用することができる」や「Google mapなどでは分からない、ライダー目線の路面や景観などの情報が知れるアプリがある」など。
私はバイク自体には特に興味がないが、それでもこの本は「バイクのこと」だけ書かれているわけではなく、旅の醍醐味や、人と出会う中で大きく変わった考え方や、日本各地のすばらしいスポットが盛りだくさんに紹介されていたりと、とても楽しめる内容だった。

この「こつぶさん」がそうであったように、「思ってもみなかったところから、どんどん展開されて新たな経験が生まれてくる」という生き方が、それこそが「面白いよなぁ、、✮*｡ﾟ」と思った。

本を読んでいてどんな方か気になってYouTubeを観てみると、
とても快活な印象を受け、文章も分かりやすいのに、動画もとても楽しく見やすくてすごい・・・！といい意味でビックリ。
本を読んでいる合間に、本で紹介されている自然スポットを動画で見てみると、めちゃくちゃ綺麗で感動した。二度の楽しみ方。

北海道の「礼文島（れぶんとう）」. . . 綺麗…!! まさにザ・自然でめちゃくちゃ行ってみたい。。⛰

実際に自分も景色を見ながら走っているような感覚で絶景を見れたり、旅行している気分に感情移入できて、YouTubeとしてもまた他の投稿を観るのが楽しみの一つになった。

私は自然が大好きなので、書籍で沢山知れたのも良かったし、動画で好きなスポットを見つけて「いつかは行きたい」というロマンを存分に感じるキッカケになる、本との出会いになりました。

また、「好きなバイク旅を仕事にできて、夢のある生活」を手に入れていることの半面で、今後のことで悩める部分もあるということも知れて、
「人生って”こうなったら幸せのゴール”などというものは無くて、常にやっぱり試行錯誤して生きていくものなんだなぁ。今の状況が良くても、悪くても。」ということを感じられた。
自分とは違う考え方や行動力があるのが刺激にもなったし、発信の仕方なども含め、面白い生き方だなと思える方の本でした。