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伝えたいことは最後から2番目の学級通信で伝える【教員】

毎年この時期に、クラスが解散する。

中学2年生の担任である僕は、けっこう寂しい気分になっている。
クラスメイトも寂しさを感じているみたいだ。

担任である僕は毎年、修了式の日に学級通信最終号を配るのだが、その内容は1年間のいろんな場面の思い出写真をタイル状に並べたものである。A4用紙にカラー印刷して、ラミネートして渡す。

写真の並びのイメージはこんな感じ。

最終号の言葉のメッセージは写真の下に一言「たくさんの思い出ができた1年間でした。2年〇組解散!」だけ。

結局、1年間の過ごした時間を思い返せる1番の道具は”写真や動画”だと思う。実際に目で見てきた場面を もう1度見ることで、「こんなんあったなー」と思い出すことができますね。

最終号に伝えたいことを ずらーっと文章にするのは、こってりして重たい。
「焼肉食べ放題の最後のデザートは、ゆずシャーベット派」の僕は、最後はさっぱりした気分で終えたいのだ。

■伝えたいことは最後から2番目の学級通信で伝える。


教師の性だと思うのだが、生徒との別れになると、今まで伝えれなかったことを「伝えたい」という気持ちになることがよくある。

定番の伝え方は ”話す”、”書いたものを配る” の2パターンあるのだが、自分はマジ顔、マジトーンで話すのが恥ずかしいと思うタイプなので、学級通信に書いて渡すことが多い。

思い出ムービーで懐かしい気持ちになってもらい、そのあとに学級通信を配るという合わせ技を今年は使った。余談だが、ムービーをつくるという作業を通して担任の心はどんどんエモくなっていく。

自分自身、気持ち的にもエモくなっているときに学級通信を書いているので、あとで読み返すと「なんて恥ずかしいことを書いているんだ」と思ってしまいますね笑

照れ隠しで「エモい気持ちで書いてもた。家に帰って読んでね笑」と伝えると、僕のことをからかって教室で音読する生徒もいたが、教室でガチで静かに読まれるより、正直ありがたかった。

文章で書いた学級通信は、正直全生徒に伝わらない。
読まない生徒もいるのが現実だが、しっかり読んでくれる生徒も一定数必ずいる。

読もうと思ってくれている生徒に、「自分(担任)の気持ちと生徒たちへのメッセージ」が届けばOKと思っている。そもそも”伝わる”というのは受け手側の意識で決まるものだから、そういうものだ。

でも、できるだけ伝わってほしいと望んでしまうのが担任の性だ。

伝わり度を最大限高めるためにできることは、1年間を通して クラスの生徒たち1人1人とたくさんコミニケーションをとることだ。1日1日 生徒との関わりをもっておくことが唯一 伝わり度を高める方法だと思っている。

もうすぐ4月になる。

クラスが解散したときに泣けるような伏線を張っていく4月がはじまる。

来年もがんばるぞ!


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