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ふれあい~皮膚は1番大きな臓器

タイトルのとおり、私たちの身体は皮膚という最大の臓器で覆われています。そしてこの臓器は、「触れる・触れられる」ためにデザインされています。皮膚の1平方センチメートルの中には何千もの神経終末といくつもの感覚受容体が蓄えられており、その全てが脳にメッセージを送っています。いくつもの研究が示しているのは、皮膚のふれあいが発達のために重要なだけではなく、生存にとっても必要不可欠だということです。



【不思議なホルモン、オキシトシン】

「ふれあい」はオキシトシンの放出を誘発します。「愛情ホルモン」という別名でも有名なオキシトシンは、英語圏では bonding ホルモン、つまり「絆ホルモン」という別名でも知られています。このオキシトシンというホルモンは「信頼」「帰属」「安定」という感覚で私たちを満たすのです。ですから、マッサージには単に凝り固まった筋肉をほぐすという効能があるだけでなく、メンタルヘルス、つまり私たちの精神的な健康にも影響を与えるということが言えます。


【マッサージは万能の治療法?!】

マッサージはストレスや緊張感を軽減するので、セルフケア」を行うには最も効果的な方法のひとつです。ですから多くの医療従事者が、ストレスに関連した以下のような症状の治療にマッサージを推薦しています:うつ、不安症、高血圧、不眠症、顎関節症に付随する痛み、線維筋痛症、スポーツでのけが等。どれも多くの人が悩まされている慢性的な症状ですね… ストレスが現代社会に生きる私たちに与える影響の大きさが良く分かります。では以下に改めてマッサージ療法の効果をまとめてみます。

  • 血液とリンパの循環を改善

  • 身体の可動域を拡大

  • 免疫系を増強

  • 代謝のバランスを回復

  • 消化系を改善

  • 筋肉の痛みを軽減

  • 頭痛や偏頭痛の軽減

  • 眼精疲労や不眠の解消

  • 心身のストレスと緊張状態を軽減

  • 心身のリラックス状態の促進

  • 健康や幸福感の増大

マッサージを習慣にして継続してみることで、健康状態に何か嬉しい変化が起こるかもしれませんね。定期的にマッサージの施術に通うのももちろん良いですし、家族や友達同士で簡単なマッサージのし合いっこを日常に取り入れてみるのもまた、良いと思います。


【自分でできる! EFTとは?】

皮膚と皮膚が触れ合うだけで、私たちの心にも身体にも、これほど多くの効果をもたらすのですね。マッサージは人にやってもらうのがやはりと〜っても気持ちが良いですが、自分で自分の身体に触れるだけでもかなり効果がありそうです。次回は EFT という自分で自分に、しかもいつでもどこでも施せる療法について書きたいと思います。EFT は「タッピング」という名前でも広く知られています。気になる方はご自分でも調べてみてくださいね^_^ 


【筆者おすすめの「ふれあい」は… CI】

今回は、私たちの皮膚が何かに「触れたり・触れられたり」することの身体的・精神的健康へのメリットについて書きました。最後に筆者がここ7年ほど実践している最近のおすすめ、「コンタクト・インプロヴィゼーション」を紹介して終わりたいと思います。頭文字をとって CI と呼ばれることが多いこの実践は、日本語に直訳すると「接触の即興」とでも言えると思います。この CI という実践を定義する説明は多様ですが、簡単に言えば「他者との接触をとおしてうまれる即興的な動き」を味わうことだと筆者は考えます。CI はなるべく言葉に頼らず、身体で感じ、身体で考え、身体で表現しようと試みる実践です。ですから筆者もここで CI とは何かを言葉で説明するのはやめます(笑)。実際に CI を実践している短い動画を以下に紹介しますので、ぜひご覧ください。興味のある方はお近くで行われている CI の実践会やワークショップ、そしてフェスティバルなどを調べてみて、実際にご自分の身体をもって体験されることをおすすめします。国内外、あらゆる場所に CI を実践する場があります。みなさんといつかどこかで 一緒に CI の実践ができるときがあれば、楽しみにしております^_^

【以下 動画2本】
こちらは長年の経験者が実践している様子なので、こんなにクルクル回ったり飛んだりする必要はありません。^o^ が、見ていて美しいですし、鳥の鳴き声が聞こえるような場所でこんなに自由に動くなんて、とても贅沢です。

以下は少し長めですが、CI ってなんだろ〜っていうのが非常にわかりやすく表現された動画だと思います。


【参考研究】


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