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妊娠、クレッシェンド、出産

今日も息子が寝た。
月曜から慣らし保育が始まる。
一日中私と息子だけで一緒に過ごせるのは、今日が最後だった。

妊娠出産育児、私的にはすごく辛かったわけではなかった。でもずっと幸せだったわけでもなかった。
そんな私の、妊娠から育休の1年半を振り返ってみようと思う。
書いていたら長くなってしまったので、まずは妊娠から出産を。ていうかほぼ出産レポになってしまった。産んで1年後に出産レポ書くやつどこにおんねん。
このnoteを書いてみて、妊娠から出産までって、お腹の大きさとか、妊娠中の穏やか〜から陣痛、出産のドタバタとか、クレッシェンド(だんだん大きく、強く)だなあと思った。うまいこと言えてるのかは分からない。

誰かの何かの参考に、もしくは暇つぶしになれば幸いです。


妊娠発覚の夏


2022夏。妊娠発覚。
つわりは軽かったが、食への執着が凄まじい私が人生で初めて食欲をなくした。
心配性すぎて、無事に生まれてきてくれるのは奇跡に等しいんじゃないかと思っていた。
辛かったのは、食べられないものが多いこと。(食い意地…)産んだら食べたいものを何度も書き連ねた。

秋と冬


無理のない範囲で、夫と色んなところへ遊びに行った。
普段は体重の増え過ぎに気をつけつつ、検診後だけは好きに食べるのが楽しみだった。

これはやりすぎである

3月、産休入り


里帰りし産休入り。突然の自由時間。英語の勉強をしようと英語字幕でハリーポッターを見てみたり、刺繍をしてみたり、kindleでいっぱい本を読んでみたり。THE・飽き性。あとは歩き回ってみたり。産む寸前の1週間も平均1万歩歩いていた。

4月、出産


数日前の検診でまだ生まれなさそうな雰囲気だったので、人気の店においしいランチを食べに行ってスタバを飲んでイオンを歩き回った日の夜。友人に見てくれと言われた戦場のメリークリスマスを見ていたら、なんとなくお腹が痛くなった。トイレに行って治った気がしつつ、映画を見ながらうとうと。気がついたら0時で、ちゃんと寝なきゃと思って電気を消して布団に入ったらまた腹痛がした。痛みがきて、引いて、きて…あれ、ちょっと間隔測ってみるか?

当時のメモ

10分間隔やないか
↑の確か1:33あたりで、母に陣痛きたかもしれん…と告げた。まずは病院に電話。初産だからまだ家で様子見る?来てもいいよ?みたいなことを言われ、ちょっと家で待ってみたが、なんか間隔短くなってない?もう行けばよくない!?となり、車で病院へ。
病院に着き、やっとちょっと安心できるぜ、と思ったら入院前必須のコロナ検査(簡易版)でなんと陽性。エッ!!!寝耳に水。いや、私去年の11月に罹患したよ。また!?
偽陽性を願いつつ、コロナ検査(本気版)をすることに。こっちは結果が出るまでに数時間かかると言われ、一度お家へ帰る。この間、ずっと陣痛が10分ほどの間隔で来ており、しかも徐々に強くなっていた。痛い。キツイ。未明の暗闇の中、母の車ではある歌手のミニアルバム(全6曲)がエンドレスで流れていて、今もその曲を聴くと陣痛を思い出す。
自宅に着き、とりあえず母は就寝。私は横になり寝れる限り寝る。だが陣痛のたびに目を覚ます。明け方ごろ、病院から着信。「陰性でした〜!」嗚呼!神に、感謝。
病院へ向かう。もう陣痛は5〜8分間隔だったりした。途中、ローソンへ寄って食料を調達。長丁場を見込み、のむヨーグルトブルーベリーとホイップデニッシュとツナマヨおにぎりとルイボスティーを買う。病院へ着き、念願の入院。念願の内診。子宮口6cm。かなり進んでいた。進んでいるわりに冷静で偉いと褒められた。また、いい陣痛だと褒められた。余裕を見せつつ、陣痛の合間にさっき買った食料をほぼ食べ尽くす。食べ尽くし系妊婦。
昼前には生まれちゃうかもねなんて言われたが、そこから意外と進まず。痛い。もうかなり痛いのに、夕方ぐらいまでかかるかもねと言われる。嘘でしょ!?
立ち会い出産のため病院に向かっていた夫とのLINEも、途中から打つ余裕がなくなり私の返事は「はい」だけになった。突然様子の変わった私に夫はかなり動揺したらしい。
そして夫合流。夫が入室したとき、ちょうど私は痛みにのたうち回り始めたところで、初めて見る私の姿に夫戦慄。「陣痛のときは面白い話して私を楽しませてね♡」と前々からリクエストしていたため、「外はいい天気でね、」と話し始める夫。しかし私は痛みのあまり優しい声かけさえ邪魔に感じてしまい、「静かにして…」と開始3秒で制してしまった。人生で一番理不尽なことをした。
ここから夫はお尻押しマシーンとなった。(本当に助かった)

このあたり〜いきみ始めるまでが長くて一番辛かった。分娩台に上がるも最後までなかなか破水せず、いきめ!の号令がかからない。(リズム天国か)いきみを逃しつつ、ちょっといきんでいいよ!みたいなことを言われ、どっちやねん!?!?どうすんねん!?!?と思った記憶がある。陣痛と陣痛のわずかな間で気絶するように寝ていた。
いきみ始めたあとも、なかなか出てこなかった。後から考えると、目を閉じずにいきむべきだった。目を閉じると顔に力が入ってしまうらしい。出産後、瞼に内出血が起きていた。
もうどれくらいの進み具合なのか自分では分からず、聞いていた通り会陰切開は気づかず、いきんでいきんで、昼過ぎに生まれた。生まれ、即、産声。赤ちゃんは赤かった。こんなでかい子が入ってたのか、そして出てきたのか、と思った。顔は浮腫んで土偶のようだったが、本当に本当に可愛かった。妊娠中私は髪が抜けたが、赤ちゃんはフサフサで、あんたが持ってってたんかい、と思った。
やっと出産が終わって、赤ちゃんは元気に泣いていて、心の底からほっとした。

こうして、赤ちゃんとの生活がスタートした。


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