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先生たちが授業内でする雑談の話

このnoteを投稿すると、「120日連続更新達成」みたいな一言が出てくるのだろう。今日でnote毎日更新を初めて4ヶ月が経ったのか。恐ろしいのはnoteが4ヶ月も続いたことではなくて、コロナに気をつけながらの生活が4ヶ月以上も続いていることだ。やっぱりコロナによる自粛生活によって空き時間が増えたことは、文章を書くきっかけの1つにはなったのではないかと思う部分もあるしねぇ。


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今日は他の方のnoteを読んで考えたことでも書こうと思う。

高校で国語を教えていらっしゃる先生が書かれているnoteである。
私の感想文を読む前に、この方のnoteを読まなければこの感想文が何を言っているのかチンプンカンプンだと思うので、この方のnoteだけでも是非読んでみてほしい。


私は8歳の時からほぼずっと教師になりたいと思って生きてきたが、先生方の雑談が面白くないと思ったことは何度もある。「自分ならもっと面白い話ができるのに」なんていう傲慢なことを考えていたわけではないが、「流石に同じパターンのオヤジギャグは飽きるからもうウンザリだ。」くらいは思っていたと思う。


なぜ先生たちが雑談をするのか、ということについては実際に自分の学生生活の中で問うたこともある。
先生は「面白い質問だね。」と笑っていたが丁寧に教えてくれた。その答えが模範解答とは限らないかもしれないけれど。

その先生自身が雑談をする理由としては(この先生はいつも本当に面白い雑談をしていた、というよりプライベートがオープンだったから生徒たちが話に親近感のようなものを感じやすかったのかもしれない)


1. 集中力が低下してるかな、と思ったら雑談を挟むくらいが丁度良いから
2.単純に生徒たちの興味や関心が広がるような話題を提供したい
3.先生同士のエピソードなんかを話すことによって距離感を縮めたい
4.単純に生徒からの好感度を上げたい

この4つがあったらしい。
記憶が定かではないので一言一句あの先生が言った通りではないかもしれないが、これを聞いて今度は私が笑ってしまった。
「生徒に向かって『好感度上げたいから雑談する』とか言っちゃうの、おもしろいね。」と言って。
先生は「やっぱり好感度は気になるでしょ、自分のクラスの生徒には特に、他の先生以上に信頼感を持ってほしいしね。教師も1人の人間だから生徒に嫌われたいって思ってる人はいないでしょ。」なんていうようなことを言っていた気がする。

この後の会話は覚えてないのに、この先生との会話で1番印象に残っているのがこの話なので、不思議である。




話を感想に戻す。「雑談がつまらない先生というのはなぜ生まれるのか」という話だ。

結論を言えば、「教師は生存バイアスに陥りやすいから」ということらしい。(「生存バイアス」の意味に関しては、↑のnoteを読んでほしい。)

以下、上のnoteから引用させてもらう。


なぜ、先生の話はつまらないのかということの結論。
先生は自分のことを面白いと思っているのだ。なぜならば生徒全員が自分のことを面白いと言ってくれるからだ。
しかし、その全員は本当に全員ってわけではない。
自分のことをつまらないと言ってくれる存在はいないからだ。つまらないと思っている人は何も言ってくれない。結局、先生は自分が面白いという幻影に取りつかれたままにどんどんつまらなくなっていくのだ。


これを読んでなるほどなぁ... と妙に納得する自分がいると同時に、私のような存在は雑談をする先生たちにとってはどうだったんだろう、(笑)とも思った。
私は本当に物事を正直に言う子供だった(というか、直球しか投げることができなかった)ので、寒いギャグに対しては「先生今日のギャグ寒すぎでしょ」なんて言うのは序の口だった。(ちなみに余談だが、その後 この先生は私を笑わせるべく ほぼ毎日私に会う度に親父ギャグをぶつけてくるようになった。)

もう少し長い雑談に対しても、面白くないときは普通に「雑談長いですねw」なんて言ってしまっていた。もちろん先生たちの反感を明確に買うこともあったが(そりゃそうだ)、「いや正直に言ってくれてありがたいわww」と笑われることの方が多かったような気がする。(多分)


教師が生存バイアスに陥りやすいというのは、確かにそうなのかもしれない。私が教師になったらおそらく「つまらない」と正直に言ってくれる生徒のことをむしろ好きになるかもしれない。普通に感謝するだろう。

先生たちだって自分の雑談が面白いかどうか判断するのはすごく難しいだろうし、生徒の人数はそれなりに多いわけだから雑談に対する好みも分かれて当然だ。
自分の話を自分で「面白いかどうか"評価する"」ということはとても難しいだろう。

現に私はドラえもんとかの雑談が好きではなかった。「みんな見てて当たり前の国民的アニメでしょ」という前置きがとても好きではなかった。若者ウケする話を考えるときの「若者を一括りにする考え方(やり方)」がすごく好きではなかった。


だからこそ私は先生の雑談のこういう言い方が好きだった。
「他のクラスではウケが良かったんだけれどね、」
「他のクラスでイマイチ笑いが起きなかったんだけれど、このクラスのみんななら笑ってくれるでしょ!なんて思って話すね。」
こうやって始まる雑談が、なかなかに好きだった。面白いか面白くないかにある意味で「保険」をかけた言い方かもしれないけれど、なんだか正直に生徒に向き合ってくれている先生なんだな〜と思ったりしたのだ。

こういう先生たちは他のクラスで「他者からの評価」を受けたことにより、自分の雑談が面白いか否かに気づくことができたのだろう。今冷静に考えると、なんだかクスッと笑えて温かい気持ちになった。
先生たちだって一応生徒たちに面白いと思ってもらおう、興味を持ってもらおうと思って雑談を考えてきてくれているわけだしね。




妙に自分の学生時代を語ってしまったが、「なるほどねぇ」としみじみ思えるこのnoteが好きだったので、感想を書かせてもらった。


教師しんどい さん、今後も投稿を楽しみにしています💐



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