現代社会における50個の認知バイアス(3/5)
こんにちは!これまで二本の記事に渡って、以下の記事に紹介されている認知バイアスを紹介してきました。
今日は、三本目として新たに10個の認知バイアスを紹介していきたいと思います。
21. Reactance
私たちは、特に個人の自由を脅かされると考えた時、教えられたこととは反対の行動をとる
例:アリスが担当しているクラスの生徒の一人は、アリス、また両親から宿題をしなさいと言われても、それをすることを拒む
22. Confirmation Bias
私たちは、私たちの理解を確認するための情報を探して覚える傾向がある
例:私は陰謀論を支援する限られた証拠に基づいて、それが正しいと信じる (他の陰謀論に反する証拠は無視する)
23. Backfire Effect
ある物事が真実でないと立証する証拠が、時として根拠のない形で私たちがそれを真実だと信じる傾向を強める
例:(私が信じている)陰謀論を否定する証拠は、恐らく政府によって捏造されたものだ
24. Third-Person Effect
私たちは、私たち自身以上に、他者がマスメディアによって影響されていると信じている
例:あなたは間違いなくメディアによって洗脳されている!
25. Belief Bias
私たちは、ある意見がどれだけ強く結論を支えているかではなく、どれだけ結論が自分の考えと一致するかに応じて、その意見の強さを判断する
例:サリーは、私が信じる陰謀論を支える意見を述べた。そのため、私はサリーの意見を支える証拠がほとんどないにも関わらず、サリーの意見を正しいと受け入れる
26. Availability Cascade
社会から受け入れられたいという私たちの心理に基づき、公で繰り返し話されることで、集団的信念が構築されていく
例:お菓子にカミソリの刃が混入していたという話をきっかけに、アメリカではハロウィンに手作りのお菓子を出さなくなった
27. Declinism
私たちは、過去を美化し、未来を否定的に見る傾向があり、社会や制度が概して衰退していると考える傾向がある
例:昔は、子供たちはもっと尊敬の意を持っていた (あの頃はもっと良かった。。。)
28. Status Quo Bias
私たちは、現状維持を好む(現状からの変化は損失だと考える傾向がある)
例:アプリの規約変更によってサリーのプライバシーは侵害されるにも関わらず、彼女は他のアプリに変更することなくそのアプリを使い続ける
29. Sunk Cost Fallacy (Escalation of Commitment)
私たちは、たとえ悪い結果になるとしても、別のものに投資をするのではなく、それまで投資したものにさらに投資をする
例:In for a penny, in for a proud (何がなんでもやり通せ)
別の日本語訳?:毒を食らわば皿まで。(一度悪いことをしてしまったのなら徹底的に悪事を行い、最後まで悪に徹する)
30. Gambler's Fallacy
私たちは、将来の出来事の確率は過去の出来事によって影響を受けると考える
例:アリスは9回連続でコイントスで負けた。だから彼女は次間違いなく勝つ
最後に
ということで、新たに10個の認知バイアスを紹介しました。個人的には、25. Belief Biasは、日々心に止めて気をつけているものの一つです。歪んだ思考に惑わされずに、正しく客観的に意思決定ができるようになりたいものです。
また次回の記事では新たに10個の認知バイアスを紹介していきます。
今日は以上です。
追記:
(2021.12.30)
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