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アメリカ留学中、授業で発言ができるようになるために私がやったこと

みなさん、こんにちは。今日は、アメリカに留学をした人の多くがぶつかるのではないかと思う、授業での発言について書いていきたいと思います。

アメリカの授業では質問をすることが本当に大切

以前以下の記事でも少し触れたように、アメリカの授業形式は日本の授業形式とは大きく異なります。具体的には、アメリカの授業では、授業の中で生徒が発言をすることが非常に重んじられます。

授業は、先生の講義から単にインプットを得るための時間ではなく、その内容を元に議論をしながら全員で知識を高めていく場というような認識です。そのため、授業中に発言をすることが、クラス全体への貢献として高く評価されますし、実際に多くの授業で、授業内での発言が成績評価項目として組み込まれています。

発言できるようになるためには自分がなぜ発言ができないのかを深掘りして考える必要がある

しかし、英語にあまり自信がない留学生にとって、授業でクラス全体の前で発言をすることは決して簡単ではありません。私自身、授業の内容を理解するだけでも精一杯な中で、そこからさらに自分の意見や質問を言うことを求められる環境は、非常に難しいものでした。授業の度に何か発言をするぞ!と意気込んでいくものの、結果的に何も言えずに終わってしまうことも多々ありました。

どうしたら発言ができるようになるのだろうと考え、もがいている中で、私は発言ができるようになるためには、自分が何故発言ができないのかを理解し、その原因を一つずつ解決していく必要があるのだという結論に辿り着きました。結果的に、私の場合大きく以下にまとめる4つの原因が考えられ、それぞれを徐々にクリアしていくことで徐々に授業内での発言ができるようになりました。

Step1: 日本語で発言内容を考えることができるか?

私にとっての第一歩は、実は英語とは全く関係のないことでした。当初質問ができない原因は私の英語力が足りないからなのだとずっと思っていました。しかし、ふと立ち止まって考えてみると、私はそもそも日本語で授業が行われていたとしても、自分が発言したい意見が頭の中に浮かんでこない。。。と言うことに気づきました。

私は、日本で大学までの教育を受けました。そのため、授業内で意見を言うことはほとんどしてこなかったため、何か習ったことに対して、自分なりの意見を考える習慣が全くなかったのです。もう少し具体的には、例えば心理学におけるある理論を学ぶ授業において、その理論が何を言っているのかを記憶したり、理解したりする方向には頭が働くのですが、そこから例えばこの理論はどのように応用できるのだろうかであったり、この理論に問題点があるとすればどのような点だろう、のようなもう一歩先をいくような思考を持つことが習慣として全くなかったのです。

そのため、いざ授業内で議論が始まったとしても、習った理論以上に何も発言したい内容が頭に浮かびませんでした。何も言いたい意見がないので、授業内で発言できないのは当然です。この点に気づいて以降、私は授業の予習をする際に、ただ教科書に書いてある内容を理解するだけでなく、その内容に対しての自分の意見まで考え、授業に望むことを意識するようにしました。

Step2: 周りが日本の同じ環境だったら自分は発言ができるのか?

そのような準備をするようになってから、次にぶつかった壁が、発言をする勇気の問題でした。Step1でも少し書きましたが、私は日本で教育を受けていた頃、授業内で発言をするということはほとんどしてきませんでした。そのため、たとえ話されている内容が日本語であったとしても、そもそもたくさんの人の前で発言をすること自体に非常に緊張してしまうことに気づきました。その結果、何か言いたいことがあっても、なかなかそれを口にすることができませんでした。

よく経験したのは、自分が考えていたことと全く同じことを他の生徒が発言し、授業内の議論が大きく盛り上がるような場面を見ることでした。ああ、同じことを私も考えていたのだから、私も発言をすることができていたら同じように授業に貢献をすることができていたのにな。。。と悔しい思いをすることが多々ありました。

Step3: 簡単な内容なら英語で発言ができるのか?

Step2を乗り越える方法を考えている中で、少しでも緊張を和らげる方法として、私はこのStep3に辿り着きました。最初はとにかく授業の中で何か一言でも発言することに非常に勇気が必要でした。そのため、とにかく簡単な短い発言を授業内ですることを心がけました。

具体的には、例えば"What does xxx mean?"のような誰かが説明した内容に対してもう少し詳しい説明を求めるような短い質問を尋ねることを多くしました。このような短い質問でも、発言をする直前には、心臓がバクバクしますし、頭の中でこの短い文章を何度も何度もリハーサルしていました。

短い文章を選ぶことで、自分が途中で変な英語を喋ってしまうのではないかとか、うまく説明ができないのではないかのような不安を取り除くことができます。そのような状況を作ることで、とにかく発言をする勇気を身につけることに集中したと言うのがStep3でした。

Step4: 自分の言いたいことを分かりやすく発言できるか?

Step3に徐々に慣れてきてから、少し長めの発言に挑戦をすることができるようになりました。ここにきて、やっと英語力の壁にぶつかることになります。

短い英語の質問文とは違い、長めの発言をしようと思うと、英語の文章をその場でうまく組み立てる力や、適切な単語を選ぶ力が問われます。正直、私はまだまだこのStep4はうまくできません。しかし、特に他の人がどのように発言しているのかを吸収していくことで、徐々に改善をすることができてきているように思います。

最後に

今日は、アメリカでの授業で発言をするために必要なStepについてまとめました。当初、この壁にぶつかった私は、私の問題はとにかく英語力がないからだーーーと決めつけていました。しかし、よく考えてみると英語力以前に越えるべき壁がいくつかあることに気づきました。

恐らく、海外で英語を受ける中で、英語での発言と言うのは多くの留学生の方がぶつかる壁ではないかなと思います。私の経験が、同じような壁を経験されている方の参考に少しでもなれば幸いです。

今日は以上です。







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