ミナックル

クマ化イラストレーターです。 minakkuru@gmail.com

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マガジン

  • 2拠点生活エッセイ

    2017年4月24日に京都府福知山市の魅力を発信するウェブメディア『ふくてぃーやま』に掲載されていた文章です。掲載期間終了のため、株式会社Locatellさまに許可を得て、2023年9月26日よりミナックル(吉田美奈子)のnoteにて公開します。文章内の出来事や考え方は掲載当時のもので、現在のわたしの感覚と異なる点も多々ありますが、当時の様子を生々しく捉えて描けている部分もあるので修正はしていません。2拠点生活は2022年4月3日に終了しました。福知山市から京都市への引っ越しを完了したときの気持ちはnote内の記事「引っ越し完了」 https://note.com/minakkuru/n/ne1aac9c87a7b にあります。

  • 絵本づくり教室に通う日々のこと

    経験0から手製本の絵本を作ろうとしています。その経過を書いていきます。

  • 今日の喜怒哀楽マンガ

    その日あった、ふとしたことを、4コマ漫画と文章で。

最近の記事

きのう記

こんばんは、洗濯物を洗っています。洗い上がるまでのnote。 昨日は文学フリマ京都がありました。あると知ったのがおとといで、行きたいな、行ってみよっかと夫とも話していたのに、当日になったらぜんぜん行ける気がせず行けませんでした。京都で会えると思ってなかった人も出店していたとさっき日付が変わってから知って、あーほんと行ければ良かったのになぁ。 わたしの昨日はピクミンブルームのコミュニティデイ一万歩をベビーカー押しながら歩いて達成しただけ。一万歩歩けるならみやこメッセ行けただ

    • 2拠点生活エッセイ第12回「5人暮らしの春」

      小学生のとき、仲良くなった友人と将来同居する計画を練るのが楽しかった。 きっかけはもう思い出せないが、おそらく当時好きだったマンガかドラマの影響だろう。 新聞折り込みに入る電気屋さんと家具屋さんの大きなチラシを開いて、家電や家具の値段を調べてメモ帳やノートに書き出し「ひとり10万円あったらできるで」などおおざっぱなやりくりを話し合う。 家賃や水道・光熱費、食費などの支払いを無視した初期投資だけで始められる希望の生活。 住む場所は福知山市内のどこかのアパートにしていたと思

      • 2拠点生活エッセイ第11回「魚が食卓に上がるには」

        京都市の家で朝ごはんを食べたばかりの夫に晩ごはんの相談をしたら「魚が食べたい」と返ってきた。 魚か。納得である。 最近食べてないなと私も思っていた。 実際、昨日の買い出しでも魚売り場をチラッと見た。でもすぐに視線を前に戻して、カートをコロコロ押して肉売り場へ急いだ。 肉が鶏・豚・牛の3択から絞っていけるのに対して、魚ははじめの選択肢が多すぎる。しかも刺し身から焼いたり煮たり加工されたものまで何通りも並ぶので、基本的に迷わされる。 娘との散歩帰りに寄った疲労感のある身に

        • 2拠点生活エッセイ第10回「雪と過ごして」

          今月は、雪にはじまり雪に終わりそうである。 これを書いている今は京都市にいて、街のどこにも雪はない。けれど私の頭には、このひと月に見た、あちこちの雪景色がずっとある。ふとしたとき、それらがぼうっと浮かぶのだ。 はじめは大晦日から元日へ、日付が変わる時。 除夜の鐘をつくために訪れた福知山市雲原地区にある龍雲寺(りょううんじ)には、前々日に降った雪が残っていた。 龍雲寺の鐘つきは、お寺の和尚さん一家が見守る中で、参拝者が順番についていくスタイル。参る人の数が多くないので、か

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        • 2拠点生活エッセイ
          12本
        • 絵本づくり教室に通う日々のこと
          7本
        • 今日の喜怒哀楽マンガ
          4本

        記事

          2拠点生活エッセイ第9回「年は明ける」

          今月はじめ、私は大阪へ向かっていた。 大学時代の友人たちと、6年ぶりに会う。 四条河原町から阪急電車に乗っていた。 となりの席には、途中の駅から乗ってきた見ず知らずの男性が座っている。 膝の上には、自分の荷物だけが入ったリュックを抱えている。 夫も娘もいない、自分一人の移動は身軽で気楽。 かと思っていたのに。 「あー・・・」 胃のあたりが重い。喉も渇いている。乗り込む前に、なにか飲み物を買えばよかったなぁ。 ぼんやり天を仰いでから、視線を窓の外にずらす。誰もいない

          2拠点生活エッセイ第9回「年は明ける」

          2拠点生活エッセイ第8回「バスに揺られて」

          11月15日、わたしは京都市でバスに揺られていた。 知恩寺で月に一度開催される手づくり市に義母Mさんが出店するということで、娘と二人で顔を出しに行った帰りである。 はじめからバスに乗っていたわけではなく、途中まではベビーカーを押して歩いていた。 その日はお昼下がりまで暖かい秋晴れで、紅葉の京都に訪れるお客さんも重なり知恩寺は大入り満員だった。鴨川でも、老若男女があちこちで気持ち良さそうにそれぞれの午後を過ごしていた。 そんな今日を、娘は睡眠日和だと決めたのかもしれない

          2拠点生活エッセイ第8回「バスに揺られて」

          2拠点生活エッセイ第7回「冷蔵庫が壊れて」

          冷蔵庫が壊れてから、もう2週間になる。 先々週、いつものように夫と娘と3人で福知山から京都へ帰ったら、家の中がどうもクサかった。 生ゴミか?洗濯物か?いやそんなニオイじゃないぞと警察犬のように鼻をフンフン動かしながら、買ってきた食材を入れようと冷蔵庫の扉を開けた。 ・・・生ぬる〜い。 私「これ壊れとんちゃう?」 夫「えー? 扉が開いてただけじゃなくて?」 私「だって氷溶けとるもん。わぁ〜くさい!」 夫「ほんまや!わー、あかんな!」 冷蔵庫が壊れた現場に出くわしたのは

          2拠点生活エッセイ第7回「冷蔵庫が壊れて」

          2拠点生活エッセイ第6回「収穫の秋」

          全国各地の農家が、収穫の秋を迎えている。 私たちの田んぼの稲たちも、若々しい緑色からふっくらとした黄色に変わっておいしそうになった。 おびただしい量の雑草と健気に同居しながら収穫の日を待っていた。 なのに、なんとイノシシの猛襲により全滅してしまった。 収穫の秋、来ず 電気の流れる線を引きちぎり、網をやぶり、四方八方から穴が掘られた。風にそよいで揺れていた稲たちは見るも無残に倒れた。 荒れ果てた光景を前に、夫は「みなちゃんがあんなに頑張ってたのに・・・」と言葉を失った。

          2拠点生活エッセイ第6回「収穫の秋」

          2拠点生活エッセイ 第5回「立ち止まる」

          家族3人で京都市と福知山市とを行ったり来たりする2拠点生活について書き始めて5ヶ月。 気づけばどちらの地でも秋の風が吹いている。 とくに福知山市の拠点・雲原地区では、朝晩は布団をかぶらないともう肌寒いくらいだ。 田んぼの中でふと立ち止まる そんな季節の移り変わりの中で、最近福知山市にいるときは、田んぼの中の雑草を手でひたすら抜いている。 風邪を引いて2週間以上作業できなかった間に、まるで蓮池のように生い茂ってしまったからである。 草引き自体は好きな作業なのだが、な

          2拠点生活エッセイ 第5回「立ち止まる」

          2拠点生活エッセイ 第4回「多世代ごはん会」

          京都市と福知山市を行ったり来たりする2拠点生活がはじまって2度目の夏を迎えた。 京都市の家では、盆地・京都ならではの暑さに倒れそうになっている。 福知山市の雲原は通常クーラーの要らない避暑地なのだが今年は梅雨が明けるまでかなり蒸し暑く、やはり倒れそうになる。 そんな気温の中、村役の草刈りを朝から晩までやってくれた夫がひいた夏風邪は、娘へ私へとまわってきてから2週間経った今でもグズグズ治りきらない。 体調の落ち着かないまま月の大半を過ごしてしまった今日この頃だが、ほっとす

          2拠点生活エッセイ 第4回「多世代ごはん会」

          2拠点生活エッセイ 第3回 「保育園はどうするの?」

          6月は、時間ができたので、色んなところへ出かけた。 時間ができた理由は2つある。 ひとつは、田んぼ仕事が一息ついたこと。田植えを手伝いに来てくれた友人たちのおかげで過去最高にかわいく思えるイネたちは、今日ものんびりと育っている。 その周りですくすく育つ雑草を、田車でバシャバシャギッコギコと取り除くことが、ここ最近の楽しみである。 もうひとつには、娘の育児に余裕が出てきたこと。 生後7ヶ月になる娘はひとりで完璧に座れるようになり、今はつかまり立ちをマスターしようとして

          2拠点生活エッセイ 第3回 「保育園はどうするの?」

          2拠点生活エッセイ 第2回 たのしい助けられっこ

          5月は忙しい。米作りが始まるからだ。 京都市と福知山市とを行ったり来たりする2拠点生活も、このときばかりは福知山市で過ごす日が増える。 3人で迎える3年目の米作り そんな今年、一番の気がかりは作業中の娘のことである。 生まれて半年になる娘は、ついに首が座った。 寝返りもできるようになり、腹ばいの状態からハイハイをしようと、進みそうで進めない中、常に懸命に動いている。 さっきできなかったことが次の瞬間できるようになっていたりして、その成長にいちいち驚き、感心する。

          2拠点生活エッセイ 第2回 たのしい助けられっこ

          2拠点生活エッセイ 第1回「ただいま」から「ただいま」

          結婚を機に、夫か妻がどちらかの生活圏に合わせて移住することは多い。 しかし、考えてみれば、誰もが必ずそうしなければならないわけではない。 「どっちかに決めんでもいいと思う」 後に夫となる人が言ったその言葉に そ、そんな道があったのか!と目から鱗が落ちた。 2拠点生活は、私たちが夫婦になっても、それぞれが続けたい暮らしをお互いに大切にできる、希望の道だと思った。 月・木曜日は、移動の日。 月曜日と木曜日は、移動の日だ。 移動するのは、夫と、生後5ヶ月になる娘、そし

          2拠点生活エッセイ 第1回「ただいま」から「ただいま」

          はっさくの皮むきが好きです。手が汚れすぎないのが気楽です。ちょっと苦い味も大変よいです。

          はっさくの皮むきが好きです。手が汚れすぎないのが気楽です。ちょっと苦い味も大変よいです。

          絵本づくり教室 追加個別指導 文字の配置

          前回からの課題「文字の配置を見てもらうために、本描きをすべて完成させて、印刷屋さんでのスキャニングをすませ、文字を配置したら先生に連絡してデータを送る」をした上で、個別指導を受けた。 その指導前のスキャン時、わたしは大ミスをした。 「A3でスキャンするように」と先生から言われてメモもしていたのに、印刷屋さんに四つ切りサイズの紙をそのまま持っていって頼んだせいで、A2サイズで頼んだことになり、スキャニング代が想定の10倍以上の2万円を超える額になってしまったのだ。 印刷屋さ

          絵本づくり教室 追加個別指導 文字の配置

          絵本づくり教室5回目 製本を学ぶ

          5回目は、目の前で先生が1から製本されるのを見せてもらって、製本のやり方をじっくり学ぶ。 前回の「小さな絵本づくり」では、先生が事前に用意してくれたキット(製本に必要な紙たちが、必要な数・サイズにあらかじめ切ってある)を組み立てていくだけだった。サイズも小さく、ページ数も少なかったので、延長したとはいえ比較的すぐにできたが、今回はどうか。 まず、先生お手製の「製本の仕方」のプリントをもらう。ふむふむ ・見返し用におすすめの紙はタント紙(聞いたことある!それは車・・) ・

          絵本づくり教室5回目 製本を学ぶ