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ゴルフ横 春の散歩は 頭中 歴史のことも 山のみぞ知る

ゴルフ場が見える。1月に今年やることとして決めた、10個のうちの内のひとつだ。だがゴルフの楽しみは結局わからずじまいだった。少しだけやってみようと打ちっぱなしをしたが、周りが思いっきり飛ばすのに、どのクラブで振っても同じくらいしか飛ばない。それも周りと比べて遥かに近いところである。自分には向いていないと思った瞬間だ。

そんなトラウマを頭の中に浮かべながら坂道を上がっていく。見た目はゴルフ場とアスファルトの道路しかないのに、よくよく考えたらここも山である。それはそうだろう。普通ゴルフ場は山を造成して作られるものだから。

「峠?」と書かれたバス停に反応した。峠だけならそこまで反応しない。峠の名前に反応したのだ。「平尾峠は確か...…」そう思いだした。平尾峠は今から700年近く前の南北朝時代に戦いが行われた場所だ。その戦いをテーマにした舞台を以前見たことがある。

ゴルフ場もなかったころはこの辺りは雑木林だったのだろうか、峠と書かれたバス停から少し離れたところにちょうど坂のピークがある。ここが峠だったのだろう。遠くにフタコブラクダのような山が見える。有名な山だ。この時、頭の中が語古のトラウマから見事に入れ替わった。700年前の戦いのシーンだ。そしてその戦いの関係者も見たであろう遠くの山のこと。

「戦いのころも今も山は同じだろう」そう思った。山は歴史の生き証人かもしれないと思う。その時頭の中でおもったこと。歴史をもっと勉強してアウトプットでも出来たらいいなと。そうそう今日は年度末。新しい年度で目標にしようと、そうしたらゴルフに代わって今年の目標が再び10になる。そんなことを思っていたら、トーマスのバスが横を通り過ぎる。

ゴルフ横 春の散歩は 頭中 歴史のことも 山のみぞ知る
(ごるふよこ はるのさんぽは あたまなか れきしのことも やまのみぞしる)

今日の記事「富田林と堺市美原の境にある平尾峠」を参考にしました。

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