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木石南
2019年12月17日 00:18
第6章ゼログラビティの終焉 アインシュタインの相対性理論を説明する時に「浦島太郎効果」というものがある。これは、学術用語ではなく、SFの同人誌である「宇宙塵」の柴野拓美氏が生み出した言葉とされている。 浦島太郎効果とは何か? 観察者が2人いるときに、双方の相対的速度差によって、あるいは重力場が異なる場合により、この2人の経過時間にズレが生じるということである。 2014年に大ヒ
2019年12月15日 18:08
第5章平成の研究〜平成から令和への旅2019年5月18日のブログ「夜会考・平成の研究〜平成から令和への旅」より抜粋と加筆およそ100年前、キュリー夫人がラジウムを発見して以降、人類は原子爆弾を手に入れ、原子力発電を手に入れ、現在は原子力宇宙船が開発されようとしている。しかし、たった100年前キュリー夫人がラジウムを発見した当初は「それが何に使えるのか?」はわからなかった。その時点では人
2019年12月14日 18:35
第4章ゼログラビティへの旅立ち2018年11月18日のブログ「夜会考・苦行ツイキャスとゼログラビティについての考察」より抜粋と加筆1961年、世界初の有人宇宙飛行を成功させた旧ソ連の宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンがいった「地球は青かった」という言葉はとても有名だが、その次に有名な彼の言葉は、その言葉の後に続けた「…私はまわりを見渡したが、神は見当たらなかった」という言葉だと思われる。し
2019年12月13日 21:24
第3章自由論からの発見2018年9月17日のnote「夜会考・パブリックスペース研究と自由論」より抜粋と加筆2018年の夏が終わりつつある八月の末、東京はまだ蒸し暑さが続いていたが、時折乾いた風も吹き始め、もう少し涼しい感じで過ごせたら尚良しというような気候にさしかかっていた。私は一通り夏の行事を終え、そちらはひと段落していたが、おおがきさんとの研究及び夜会は、さらなる熱を持って活発に継
2019年12月12日 18:10
第2章フランス問題に見る『お』の消失とその発見「パブリックスペース研究」とは、簡単に言うと、すべての街に存在する「街の隙間の誰のものでも無い絶妙に居心地の良い場所」を発掘し、そこでお茶(日によっては飲酒)をしたりし、その存在について考えていく行為である。 外で飲食してもいいのは「花見シーズンの決められた場所のみ」と決まっている訳ではなく、「誰の迷惑にもならない『よかったらあなたもどうぞ』
2019年12月10日 20:35
1章幼年期の終わりまず、我々の研究が、いかなる経緯で始まったものか説明しなければならない。始まりは「パブリックスペース研究」及び「夜会」である。当研究の発端である「パブリックスペース研究」そして「夜会」とは、私が大阪に住んでいた頃、指圧師(正しくは鍼灸あん摩マッサージ指圧師)のおおがきさんと二人で始めたものである。おおがきさんとは、当時、私が整骨院で助手としてアルバイトをすることとなり