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ストロングゼログラビティについての研究結果報告書

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ストロングゼログラビティについての研究を報告書としてまとめています。 すべては終わらない自由研究であり、すべては終わらないスティホーム。
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記事一覧

ストロングゼログラビティ研究⑥〜ゼログラビティの終焉

ストロングゼログラビティ研究⑥〜ゼログラビティの終焉

第6章
ゼログラビティの終焉

アインシュタインの相対性理論を説明する時に「浦島太郎効果」というものがある。
これは、学術用語ではなく、SFの同人誌である「宇宙塵」の柴野拓美氏が生み出した言葉とされている。

浦島太郎効果とは何か?

観察者が2人いるときに、双方の相対的速度差によって、あるいは重力場が異なる場合により、この2人の経過時間にズレが生じるということである。

2014年に大ヒ

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ストロングゼログラビティ研究⑤平成から令和への旅

ストロングゼログラビティ研究⑤平成から令和への旅

第5章
平成の研究〜平成から令和への旅
2019年5月18日のブログ「夜会考・平成の研究〜平成から令和への旅」より抜粋と加筆

およそ100年前、キュリー夫人がラジウムを発見して以降、人類は原子爆弾を手に入れ、原子力発電を手に入れ、現在は原子力宇宙船が開発されようとしている。
しかし、たった100年前キュリー夫人がラジウムを発見した当初は「それが何に使えるのか?」はわからなかった。
その時点では人

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ストロングゼログラビティ研究④〜ゼログラビティへの旅立ち

ストロングゼログラビティ研究④〜ゼログラビティへの旅立ち

第4章
ゼログラビティへの旅立ち

2018年11月18日のブログ「夜会考・苦行ツイキャスとゼログラビティについての考察」より抜粋と加筆

1961年、世界初の有人宇宙飛行を成功させた旧ソ連の宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンがいった「地球は青かった」という言葉はとても有名だが、その次に有名な彼の言葉は、その言葉の後に続けた「…私はまわりを見渡したが、神は見当たらなかった」という言葉だと思われる。

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ストロングゼログラビティ研究③〜自由論からの発見

ストロングゼログラビティ研究③〜自由論からの発見

第3章
自由論からの発見
2018年9月17日のnote「夜会考・パブリックスペース研究と自由論」より抜粋と加筆

2018年の夏が終わりつつある八月の末、東京はまだ蒸し暑さが続いていたが、時折乾いた風も吹き始め、もう少し涼しい感じで過ごせたら尚良しというような気候にさしかかっていた。
私は一通り夏の行事を終え、そちらはひと段落していたが、おおがきさんとの研究及び夜会は、さらなる熱を持って活発に継

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ストロングゼログラビティ研究②〜フランス問題に見る『お』の消失とその発見

ストロングゼログラビティ研究②〜フランス問題に見る『お』の消失とその発見

第2章
フランス問題に見る『お』の消失とその発見

「パブリックスペース研究」とは、簡単に言うと、すべての街に存在する「街の隙間の誰のものでも無い絶妙に居心地の良い場所」を発掘し、そこでお茶(日によっては飲酒)をしたりし、その存在について考えていく行為である。

外で飲食してもいいのは「花見シーズンの決められた場所のみ」と決まっている訳ではなく、「誰の迷惑にもならない『よかったらあなたもどうぞ』

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ストロングゼログラビティ研究①〜幼年期の終わり

ストロングゼログラビティ研究①〜幼年期の終わり

1章
幼年期の終わり

まず、我々の研究が、いかなる経緯で始まったものか説明しなければならない。
始まりは「パブリックスペース研究」及び「夜会」である。
当研究の発端である「パブリックスペース研究」そして「夜会」とは、私が大阪に住んでいた頃、指圧師(正しくは鍼灸あん摩マッサージ指圧師)のおおがきさんと二人で始めたものである。
おおがきさんとは、当時、私が整骨院で助手としてアルバイトをすることとなり

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