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【覚書】夏の思い出2022

小さい頃、夏になると毎年川遊びに行っていた。
家から車で30分。
あれは上流にあたるのだろうか。
泳ぎやすいポイントがあって、
いとこたちと、水着に着替えてわれ先にと
川に入り、川上から川下へ浮き輪と共に
流れてはまた川上に登る。
そして、また川下へ流れる。
それを延々繰り返していた。
多分、川辺でBBQもしていたと思うが
食べた記憶はほとんどなくて、
ただずっと川の中にいた記憶ばかりが残っている。
ここから先は行っちゃダメよ、みたいな感じで見守られながら、
その範囲を行ったり来たり。
その流される感覚がただただ楽しくて。
その日の夜は足に流される感覚が残っているぐらいに、
ずっとずっと川の流れを体に感じていた。

今となってはあの場所がどこにあるかわからなくて、
連れて行ってくれたおじたちは
まだ自分の孫たちを連れていっているのかもしれないが、
それぞれに大所帯となった我々は
夏休みに集うことはなくなり、
私は実家に帰っても、自分の子どもを連れて行ったことはない。
大人になってみると、川遊びというのは怖いイメージがあり、
私たち夫婦で子どもを川遊びに連れて行ったこともなかった。
自宅近くに浅い川があり、毎年子どもたちが足をつけて遊んでいるのを見るが、
夫は完全にプール派で私もインドアなので、
毎年スルーしていた。
しかし、今年息子が学校の夏休みの宿題で
川の生息物を研究するといい、
学校の近くの川へ行くことになった。

浅い川ではあるが、時々流れの早い箇所も深い場所もあるようで、
石が堰き止めてくれるところまで、と
言い聞かせ、子どもたちはライフジャケット着用。
パパは仕事が入ったとのことで私だけで連れて行ったので不安だったが。
近所の方なのか、何組か家族がいるので少し安心。
川を見た瞬間、子どもたちは大騒ぎで、
「魚!!!」と叫び、夢中で網をかき回す。
息子は、「生き物がいない」という
仮説を立てていたらしいが、「いるやん〜」とのこと。
いていいじゃないか。
15センチぐらいの魚がたくさん泳いでいる。
種類はわからない。(研究にならないと息子がむくれていた)
水も綺麗である。

私は半ズボンを履いていたものの、川縁で子どもたちを眺めているつもりだったのに、瞬く間に昔の記憶が蘇り、
気がつけば膝まで浸かって、一緒に魚を取ろうと
網を構えていた。

川の水はひんやりと
心地いい。
外で眺めているより、断然足をつけていた方が涼しい。

私と夫は昔からここに住んでいるわけではなくて、
どこが泳げるポイントだとか、
どこに魚がいるとか全然知らずにいた。
息子が今回、研究課題に選ばなかったらきっと
子どもたちも知らないままでいたかもしれない。
もし、子どもたちが今回のことを「楽しい」と
思ってくれて、また行きたいと言ってくれたら、
また今度は家族みんなで行きたいと思う。

そうして、また子どもたちの子どもたちが
川で遊んでくれたらいいなと思う。
安全管理はきちんとしながらね。
ライフジャケットをつけながら、
川に足を入れてみて、川の冷たさや
そこには魚や小さな生き物がたくさんいるということを
知っていてほしい。

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