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#これが私の移住生活 case1.南三陸で「ワクワクの好循環を創る!」 北島めい

自分のやりたいことを再認識して
2022年に南三陸へIターン

小さい頃から身体を動かして遊ぶことが好きだったんです。「学校の授業が全部体育だったらいいのに」って思っていたくらい(笑) その思いは高校生になってからも変わらず、大学進学を考えたとき、「保健体育の教員免許を取得できる学部がいい」と思いました。そして、せっかく大学に行くなら「楽しそうな学科がいい!」と思い立ち、東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科に進学。その後、東京の一般企業に勤めました。
入社4年目の転勤辞令とコロナ禍が重なり、以前よりも1人でいる時間と自分のことについて考える時間が増えて、「私は何がしたいのか?」「何をすれば学生時代学んできたことを活かせるのか?」と、自分のやりたいこと、生き方について、考えるようになりました。自然が豊かな環境で生きる暮らしが自分に合っていることと、元気で若いうちに「大自然の中に身体まるごと飛び込む仕事がしたい」と思い、地方への移住を決意しました。

海のプログラム時にフィールドとする志津川湾です。

「あそびがまなびに変わる場所」

私が移住先を探している時に見つけたのは、南三陸町移住・定住支援センター(以下、移住センター)が投稿していた地域おこし協力隊の募集記事でした。「おきなくらEELs(以下EELs)法人化を本気で目指すパートナーを大募集!」という記事の中に、「あそびがまなびに変わる場所」という言葉を見つけました。私が学生生活の中で学んだことにすごくマッチしていたんです。教員の道には進まなかったものの、「教育者として人を育てる場に携わりたい」という思いはずっと自分の中にありました。だから、この言葉を見つけたとき、「ここだっ!」って思ったんです。募集人数は1名だけだったので、他の人に決まっちゃったら嫌だなと思って、すぐ移住センターにメッセージを送りました。

そうしたら、すぐにZoom面談してくれたんですよ。初回は南三陸町について説明してもらって、2回目は、南三陸・海のビジターセンターの方とも繋いでいただきました。南三陸には行ったことがなかったので、「次の連休で行かせてもらってもいいですか?」って聞いたら、OKしてくれて。移住センターさんから町内を案内してもらったり、ほかの地域おこし協力隊の方も紹介してもらいました。EELsのトレーニングやミーティングにも参加させてもらったことで、ここに移住してこういう仕事をするというイメージは着々と固まっていきましたね。移住センターの方と最初に面談したのが9月の頭で、現地に視察に行ったのがシルバーウィークのタイミングだったので、今思い返してもすごいスピード感だったなと思います(笑)

2021年9月末視察時の様子。絶好のSUP日和でした!

ただいまガイドとして勉強中!

2022年の4月から、おきなくらEELsの地域おこし協力隊に着任しました。EELsの法人化を目指すに当たり、まずはEELsの活動を知っていくことから始めました。EELsは自然を感じられる体験プログラムを提供している団体です。入ってすぐの頃は、みちのく潮風トレイルを視察に行ったり、ビジターセンター内の展示について勉強したり、色々と覚えることがたくさんありました。5月以降からは、海のプログラム(カヤック、SUP、スノーケリング)も始まったので、EELsの先輩たちのサポートに入らせてもらって。ガイドやレクチャーの様子、お客さんの反応などを見ながら、自分が1人でもガイドできるように勉強しています

8月に初めて1人でガイドする機会があったんです。前日は緊張で、眠れない夜を過ごしました。体験する場所が海なので、怪我や生命に関わるリスクが沢山存在します。もちろん、私たちもいろんなトレーニングや訓練は行なっていますが、それでも、万が一ということもあるので…すごく緊張しました。もし何かあった時に適切に対処するためにも、SIJ(一般社団法人日本SUP指導者協会)のインストラクター資格やJSPA(一般社団法人日本セーフティパドリング協会)のインストラクター資格を取得することも念頭に置いて活動しています。

バッジテスト受講者全員合格!声援を送り合いながら頑張りました。

海はやっぱり楽しい!知ればしるほどおもしろい!

海に入るたびに、海って本当に楽しいなって思うんです。見れる生き物、海藻、身体が浮く感覚などなど。お客さんと一緒の時でも、トレーニングの時でも、いつも思います。スノーケリングで志津川湾に入った時には、いろんな海藻がユラユラしていて、「まじで海の森だな!」って感動しました。綺麗な海を保っていくためにも、定期的にビーチクリーンの活動をしています。今でこそ、私は仕事で海に入ったり海の近くで働いていたりするので、磯の香りがすることも日常になったけど、それって他の人から見たら非日常的なことだと思うんです。そういう非日常な体験を、お客さんにも存分に楽しんでほしい。その一心で励んでます。

志津川湾に広がる海の森!潜った人しか見られない、とっておきの景色です。

休みの日はドライブでお出かけ

南三陸は車がないと通勤も移動も難しいので、移住してから車を買いました。自分の車を持つことが初めてだったので、行き先が自由なこと、行動できる範囲が広がったことが嬉しくて、ドライブにハマりましたね。休みの日は町外の温泉やサウナに行くのにハマっています。視野を広げて活動できるように、町外の地域おこし協力隊の会合にも参加して、積極的に意見交換もするようにしています。

宮城県庁で開催した地域おこし協力隊イベントの集合写真。運営実行委員として携わりました。

健康運動指導士の資格を活かして

夜寝る前にストレッチすることが中学時代からの習慣です。私は健康運動指導士の資格を持っているので、健康に関するプログラムも今後展開していきたいなと思っています。例えば…「南三陸旬の幸×栄養講座」とか「ママとベビーのペア体操」とか。ビジターセンターでもEELsでも様々な用途で活用したいと思い、ヨガマットを購入したので、サンセットヨガもできるかも。今まで健康に興味がなかった方も楽しんでもらえる企画を考えていきたいです。

海に入れない時期は山歩きの季節。おきなくらEELsでは、トレイルのガイドもやっています。

南三陸で「ワクワクの好循環を創る!」

プログラムを体験してくれた方の最初の入り口は「ワクワクした!」「楽しかった」でいいんです。「こういうことを南三陸のガイドさんが話していたよな〜」とか、帰った後でも、寝た後でも、何ヶ月か経った後にでも思い返してくれたらと思うんです。そこから興味を持って考える、学ぶっていう、「学びの好循環」に繋がっていったらいいなと思っています。南三陸町の自然や、志津川湾という海が、EELsの活動が、地域の魅力として、沢山の人に還元できるよう、いい循環のひとつの歯車になっていけたらな、と思います。
まだまだ勉強中なこともたくさんありますが、そういうたくさんの好循環が生まれる場所を創っていきたいです!




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