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科博の和食展でのときめく出会い


2024年2月25日(日)

家でゆっくりしていたかったけど、外出した。
結局、朝から夕方まで外にいてしまった。
冷たい雨が弱く、パラパラ降り続いていた。

国立科学博物館の特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」に行った。
始まる前から面白そうだなぁと思って前売り券を買ってたんだけども、結局最終日になってしまった。
いつもこういうことをやってしまう。
内容は、食の文化や歴史に、科博らしい地質・植物・魚・菌などの科学の知見がミックスしていてとても良かった。
ミネラルウォーターとか大根の品種とか、所々めっちゃ深堀りしててツボだった。
あと、サザエさんを通して昭和の生活と食の変化を振り返るコーナーがめっちゃ面白くて、何回もうなってしまった。
茶碗蒸しは昭和の家庭のごちそうだったという話を見て、そういやおばあちゃんの家にも茶碗蒸し用の蓋付きの器があって、時々作ってくれたなぁと思い出す。
美味しかったなぁ。
また食べたいなぁ。

チケットがたまたま1枚余ってしまったので、ムダにするぐらいならこれから買う方にあげようかなと思った。
あげるならこんな雨の日に子どもを連れてきてる親がいいかなぁとか考えていたら、ちょうどイメージした感じの親子がチケット売り場に並んでいたので、思い切って声をかけてあげてみた。
いきなりチケットを渡してくる男一人、不審だったことだろう。
驚きと共に、お代を渡すと申し出てくれた。
当然頂けた方がありがたいのは事実なので、一瞬心が揺れたけど、いやでももともとあげるつもりだったし・・・と思って断り、急いでその場を去った。

なんだか良いことをした気分になりながら歩いていて、ポケットに手を突っ込むと、さっきあげたチケットは既に自分が使った方だったことに気付いた。
ダッシュで戻る。
恥ずかしい。
駆けつけると、ちょうど係員の方と話している所だった。
改めて、まだ使っていない方のチケットをお渡して去ると、やっぱりお代を渡すと追いかけて来て下さった。
そこで逃げると流石にコントなので、立ち止まると、1000円だけでもと仰って下さったので、それならとありがたく頂くことにした。
別れると、なんだか気恥ずかしくなって走ってしまった。
浮いたチケット代でお昼ご飯でもちょっと豪華になればと思った。

そう言えばチケットには本名が書いてあるなと思っていると、夜、その方がインスタでお礼のメッセージをくれた。
そういうこともあるかもと思っていたけど、実際あると驚くし、感激した。
子どもさんも喜んで下さったそうで、嬉しかった。
自分も子どもの頃から博物館とか好きで、よく親に連れて行ってもらっていて、結局それが学問に繋がり、今でも趣味で博物館に行っている。
全ての礎は子どもの頃の興味と、親の協力にある。
別に博物館や科学と何の関係が無くても良いから、ほんの少しでもあの子の為になれば良いなと思った。

ムダにするぐらいなら・・・と思ってあげて、昼ご飯でもちょっと豪華に・・・と思うようになり、最後はなんだか首尾よくいったせいで、ちょっと欲が出てしまった。
調子に乗りやすい所も子どもの頃のままだ。

和食展のマグロの展示を見ていたら、めっちゃマグロが食べたくなった。
帰りのスーパーでしばし迷ったけど、その欲は我慢することにした。

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