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六番目の小夜子 恩田陸

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恩田陸。小説が生活に居る人ならば一作品くらいは読んだ事があるのではないか。

本作は恩田陸のデビュー作。


名作と評価され、色々なランキングで名を見る。


しかし名の知れた名作とは名が大きいがゆえに、

手に取ることが遠くなってしまうこともしばしば起こる。


私は恩田陸は何作か読んでいるし、【夜のピクニック】なんかはお気に入りの作品である。

ふと、やはり代表作は読まなくては駄目よね。って思って買ったのだ。


いやーーーーーーーーー面白かった


ミステリーは苦手で毛嫌いしているが、

っと言うか恩田陸感が薄い。デビュー作だからなのか

なんだろう。優しい。

丁寧に教えてくれる感が文章にある。


文感にひねりや強さはないが、読みやすさでミステリーの恐怖感を

ワクワクにうまく変換させてくれている。


綾辻氏のアナザーと米澤穂信の古典部シリーズの間くらいのテンションだ。


でも物語の道筋はしっかり進むし、非常に好みな終わりでもあった。


え。。。ってモヤモヤしたり

違うんかーーい!!!とかお前それは!!!みたいな突っ込みながら読める。


デビュー作だから深みらしい深みは感じないが、

文字書きとしての新鮮な深みは感じられる。


あらすじは

学校の怪談話的な伝統的な話で青春譚でもあるかな。


アラサーならドラマを覚えているかもしれない

六番目の小夜子。何となくだが私も見ていた。

っがそのドラマ枠で覚えているのは

『ズッコケ三人組』の方だ。


だからドラマは見ていたはずだが全く覚えていない。




学生のうちって最高だよね。


あの閉鎖的な仲間内。

そして先生!!!お前頭おかしいよ!!!ってなったけどww



あとはここ。

美人の取り乱した顔ってのもいいもんだなぁ。


お決まりと言っても良い位の状況。


自分がとんでもない状況になっている時ほど

妙に冷静にこんな事を思うよね~~って共感した。


分かる。分かるぞ。冷静な美人が取り乱してる顔はとても魅力的だよね!!



名作読破。調べた感じ賛否両論だったけど、それくらい多くの人に読まれている証拠。


小学生高学年くらいになったら読めるのではないか。



名作は

名作。


未読の方は是非、手にとってはいかがでしょうか。

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