【第80回海外ドラマファンのためのマガジン】

日本時間3月1日のゴールデン・グローブ賞の発表まで、ノミネート作について特集していきます。
まずゴールデン・グローブ賞ってどんな賞なのかということについて、簡単にまとめてみました。

①ゴールデン・グローブ賞とは何ですか？

ゴールデン・グローブ賞（Golden Globe Awards）とは、映画とテレビドラマに与えられる賞で、アメリカにあるハリウッド外国人映画記者協会（HFPA）の会員の投票により選定されます。
毎年1月に発表されるのですが、2021年はコロナウィスルの影響により、2月28日の開催となりました。

②いつからやってるの？

1944年から映画の賞として開催されています。1956年からテレビ部門の表彰がはじまり、正式なテレビドラマ作品賞の第1回目の受賞は、1961年『My Three Sons』というシットコムに贈られています。2021年度は第78回目の開催です。

③ノミネート対象作品は？〈テレビ番組部門〉

授賞式前年の1月1日から12月31日にアメリカのプライムタイムで放送された番組が対象。テレビ放送、ベーシックケーブル、プレミアムケーブル、デジタル配信で放映されたものはノミネート対象となります。

テレビ番組はアメリカで制作されるか、アメリカと外国の制作会社の間で経済的かつ創造的に共同制作される必要があります。リアリティ番組は対象外です。

④授賞式はNBCで放送

授賞式は日曜日に行われ、NBCで放送されます。世界各国でも授賞式の様子は放送されるのですが、昨年、日本では生中継されませんでした。今年も、今のところ放送の情報が入っきていません。

⑤テレビ部門のカテゴリーを教えていください。

【ドラマ部門】【ミュージカル/コメディ部門】【リミテッド・シリーズ／テレビ映画部門】の3部門に分かれてノミネートされます。
主演女優賞と男優賞は各部門ごとに受賞者が発表されますが、助演女優賞と男優賞は、各部門共通のノミネートとなります。

2021年度のノミネート一覧はこちら

⑥エミー賞との違いは？

毎年9月に発表されるエミー賞は、米国テレビ芸術アカデミー（The Academy of televison Arts & Sciences)が主催なので、まず主催者が違います。
ゴールデン・グローブ賞はドラマ作品のみが対象ですが、エミー賞では、ドラマ以外のリアリティ番組、情報番組、などもノミネート対象になります。
また、プライムタイム以外の番組を対象とするカテゴリーもあります。

個人的に考えるゴールデン・グローブ賞の意義

海外ドラマファンとしては、エミー賞の方が細分化された賞なので興味を惹かれますが、映画と一緒に発表されるゴールデン・グローブ賞にノミネートされれば、世界的に知名度が上がるという利点があると考えます。
（受賞式の世界的視聴率は、1位アカデミー賞、2位グラミー賞、3位ゴールデングローブ賞）

以前は、映画とテレビの格差というモノが存在したので（映画が上、テレビが下という概念があった）テレビ番組のノミネート関係者は、会場の奥の方に席が作られていたのを目撃してきました。

ただ、2021年の現在では映画とドラマの垣根がなくなり、大物俳優たちもこぞって配信ドラマに参入してきています。今の時代こそ、映画とドラマ番組の両方の功績をたたえるゴールデン・グローブ賞の意義が問われてくると思っています。

映画でノミネートされた華々しいスターの横に、ドラマの俳優たちが写り込む楽しみというのもあったのですが、今ではドラマ部門にニコール・キッドマンや、アル・パチーノといった映画俳優たちがノミネートされる時代なのです。

今年はコロナウィルスの影響でリモート開催になるので、レッドカーペットがないのが残念です。アル・パチーノと一緒に写真を撮ってもらうケイリー・クオコとか、そういうレアなツーショットを見るのも楽しみのひとつでした。

今年は、日本では生中継もないようなので、どうやって情報を得ようか模索中です。でも、必ず方法を見つけて、速報をこのマガジンでもお伝えしていきます。

※当初海ドラマガジン79回としていたのですが、第80回が正しいです。訂正いたしました。