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“かぼすジュースとゴーフル付き”のホットコーヒー

期末テストを終え、今日で大学1Qが終了。

ご褒美に、かわいい白のブラウスを1着買いました。

300円の!

(すぐ値段言いたがる関西人)

そのあとテキトーに調べて気になった、別府駅近くのギャラリー喫茶へコーヒー飲みに。



テーブル席はおじさん2人が座ってたから、

私はカウンター席。

ここはお婆ちゃんが一人でやってるお店で、

ギャラリー喫茶なので、店内はいろんな作家さんの作品がずらっと並べられてる。

「えっと、ホットコーヒーお願いします。」


待ってる間、カウンターに置かれてた薄い冊子を手に取ると、それはお婆ちゃんが書き溜めたショートエッセイ集。3冊目らしい。

今は4冊目を書いてるところなんやって。


冊子はつるつるの紙が使われてて、

文字は打ち込まれていたり手書きやったり。


お婆ちゃんの書く字って私めっちゃ好きやねんな

なんか、もうかれこれ7,80年書いてます、みたいな字してない?(褒めてる)

まあ実際そうなんやけどさ、なんというか、
趣のある字。


私はボールペンやと割と丸めの字を書きがちやけど、お婆ちゃんなって丸っこい字やったらなんか嫌ちゃう?

だんだん変わっていくんかなあそういうのって。

でも、ペンで文字書く機会ってだんだん減ってきてるからさ、

このままちんちくりんやったらどうしよ、とか思うと焦る。


まあいいや。


先にお店にいたおじさん2人が帰ってから、店内にBGMがなかったことに気がつく。


頼んだのはコーヒーやけど、かぼすジュースとゴーフル3枚も付いてきた。

しかもゴーフルは3枚とも違う味やった。うれし〜


しばらく無音の中、お婆ちゃんのエッセイを読み進めてたら、学生の頃よくジャズを聴いてたって書いてるのを見つけたので、

「ジャズ好きなんですか?」

って聞いてみると、

「うん。ほら、ここにあるのは全部ジャズだよ。」

ってぎっしり並んだCDを見せてもらった。

「あなたもジャズがお好きなの?」


「好きです!高校生の時、ジャズバンド部に入ってたこともあって。」


それからお婆ちゃんは、「再生」とか「停止」とか、でかい文字で書かれたシールが貼られてるCDプレーヤーをカチャカチャして、別府のジャズミュージシャンの曲を流してくれた。


たぶん、まだ来て30分くらいしか経ってへんかったけど、

「ごめんね、今から行かないといけないところがあるからお出かけになって。」


と言われたので残ってたコーヒーやらジュースやらゴーフルを爆速で口に入れて、

お会計しようとしたら、私一万円札しかなくて、

お婆ちゃんも大きいおつりなかったみたいで。

ほんなら、


「あなたまた今度いらした時でいいわ☺️」


って。


私これ言える人すごいなって前から思ってて、


だってついさっき初めましての、誰やねんみたいな客やで私。


別府に住んでる学生やとは言ったけど、

それでもまた来てね言うたってほんまに来るかわからんのに、そこに委ねられるのってすごい。

(私は絶対に行くけどやな)


台湾に留学してた時、大好きな靴屋さんがもうすぐ閉店って言うから、3足くらい買いたくて駆け込んだことがあってさ、

その時、めちゃくちゃ試着して悩んで悩みまくって買うやつ決めた後に、お金が足りへんことに気付いてん。

そしたら、お店のおばちゃん私に、


「今度また来た時に足りなかった分渡してくれたらいいよ」


って言ってくれてさ、


びっくりした。優し!!と思って。


ほんで後日、お金渡しに行くやん、


ほんなら私のこと全然覚えてなくてそっちの方がびっくりしたわ^^



人気店やから外国人のお客さん多いし、覚えられないの〜言うててまあ納得。


とりあえずハテナ浮かんでるおばちゃんやったけど、お金はちゃんとお返しして帰ってきた、っていうエピソードなんかも過去にあったわけで。


だから今日もびっくりしたな。


お金返す目的なくても絶対また来たいと思った


店内のギャラリー全然見れてないし、



なんせお婆ちゃんの書くエッセイが良すぎて。





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