自由の国レポート from NY
アメリカは現在、大統領選挙戦一色。まだニューヨークに戻ってきて間もないので、信用に足るレポートには及びませんが、私が見たことなどを簡単に……。
まず街の様子。マンハッタンでは、↑ご覧のようにレストラン屋外席がどこも大盛況。コロナ騒ぎの前と変わらない華やかなウィークエンド・トークで、うるさいほどに賑わっています。
屋内の営業許可は10月30日からということで、それまでに状況が悪化しないことを願います。NYを悲劇的な惨状から安全に戻したクオモ知事なので、少々PCR検査の陽性率が上がりぎみの現状では、突然手綱を締める決定もあり得ますから……。
また、24時間営業のドラッグストア(日本のコンビニ的な薬局)や人気コーヒー・チェーン店は、営業時間を縮小しています。週末は閉めている所も多いのを知らなくて、出来たてのクロワッサンやドーナツなどを買い損ねました。ドラッグストアには、常時警官が詰めています。
警官らはヒマそうではあり、私がくしゃみをしたら”Bless you”と言ってくれたりですが……。一見元気に見える街も、まだまだ元に戻るには時間がかかるよう。
閉店後のスターバックスのガラス・ドアに貼りついてノックしているブラックの女の子がいたので、てっきりお店のスタッフかと思ったら……。「なんでこんな早く閉めるの〜?!」と、レジで閉店業務中のスタッフに向かって懇願してました笑
こんな所が、自由の国だなぁと思います。
「ニューヨークのとけない魔法」シリーズでも有名なように、ニューヨーカーは人懐こく、相互ヘルプの精神が基本。JFKに降りたって僅か2時間ほどで、4人の人がスーツケース持参の私のためにドアを押さえてくれました。
中には、ご自分も大きな箱を運搬中の方も……。
コロナ惨事を経ても彼らの明るいフロンティア精神は何ら打撃を受けてないことがわかり、安心しました。
大統領選について言えば、マスコミは完全にバイデン寄りです。FBIまでもが、FOXテレビで今日「ロシア(トランプ側)によるクリントン側のロシア諜報員殺害疑惑の捏造」「トランプ側による投票集計システムのハッキング疑惑」(2016)などをレポートしていました。
ただ、こうした報道に聞く耳を持つのは少数のインテリ層だけ。断然優勢だったバイデンも、直近の海外金銭スキャンダルの影響を免れるのは無理なようです。
政治には疎い私ですが、事前投票は多くの州で現在4時間待ち(安全のため屋外に並ぶ)のライブ映像を見れば、日本との違いに唖然。とある列中の女性上院議員は、TVレポーターに答えて「2時間、3時間、4時間待ちは仕方ないのでは」とポーカーフェイスで答えつつ、支持者らに力強く手を振っていました。
一時帰国中の7月に訪れた都知事選投票会場のガラガラぶりを思い返して、情けない限り。「日本の民主主義って何なの?!」と叫ばずにはいられません。
かくいう私も、ついその前までは、何十年も投票から足が遠のいていました。「何をやっても無駄」と……。人間は環境に影響される生き物! アメリカは日本には流れない情報に溢れています。
日本は未だに鎖国状態。ご興味あるなら、まずはアメリカの政治家のSNSなどが面白いかも。ブラック・ジョークの応酬も!
日本からのフライトはチャーター機状態でした。JALのsuper素敵な皆様、お世話になりました! 今や東京より安全(PCR陽性率 1.35% : 3.4% 10/22付)なニューヨークでのアメリカ入国は、簡単なアンケートに答えて2週間の自主隔離を了承するだけ。(後日の自主検査は無料) 全員PCR検査で「バイ菌扱い」の日本入国とは雲泥の差……。
同時期にロンドンとモスクワを訪れたニューヨークの親友アナは、飛行機ギュウ詰め(packed)だったそう。このあたりも、日本の鎖国ぶり?
久々の屋台グルメにも嬉しい再会。こちらはチキン、ラム、ファラフェル(豆団子)ミックスのハラル(イスラム圏フード)・サラダです。「6ドルですよね?」と確かめたら「7ドルでも8ドルでもいいけどね」という店主の軽口が楽しい! 屋台でもカードOK なところも、IT社会アメリカです。
そんなアメリカ第2位の公共放送APM提供のオンライン・ラジオで、今月私ことMikiko Miyakawaの”Un Cocon”が毎日かかっています。
Peaceful Pianoというプレイリストで、私の他にランラン、ユンディ・リー、デビッド・フォスター、ジョージ・ウィンストン、ルドヴィコ・エイナウディ、坂本龍一さんなど、クロス・ジャンルの癒し系選曲。作業やリラックスのお供に、よろしければ……。
それでは、イベントの季節に向けて、今週もどうかご無事で!
薄暮のマンハッタン・ダウンタウンにて、ホリデー・ライトアップ