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先生!日本は戦争で、お金持ちになりました!

学生さんにお年賀を頂きました。
中はお茶です。


中国の福建省は
お茶の名産地で
日本にもたくさん輸入品が来ています。


今度お茶を飲むときは
気をつけてパッケージやラベルを
読んでみてください。
「中国福建省」という文字が
いろいろな商品に書かれていることに
気づくでしょう。

こちらのお年賀は
日本語でのメッセージつき。
しびれますね。


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かの国のものを口にするときは、
多少、気をつけなければなりません。


賞味期限が半年も切れている、
なんてことはザラにありますし
農薬などもろもろ、心配です。


だけど、たまに私が飲むくらいなら
いいよね、と
今日飲んでみたら、
大変薫り高く
甘味さえ感じる
美味しいお茶でした。


私は、賄賂を寄越せ、とは
決して思っていないのですが
(本当です!)
嬉しいですね。


時間をかけて準備してくれたこと。
母国の自慢の商品をくれたこと。



今日は明日の授業準備をしています。

BGMはNorikoさんのこの記事から。

Maroon5大好き!

私はNorikoさんと同い年(の自称25歳)ですが、
Norikoさんのセンスは音楽でも服装でも
クールでシャープでとても好きです。


私は着物にせよ洋服にせよ、
どうも古臭さが抜けないのです。
もっと若いころはどうにかしようと
もがいていましたが、
(目の上を青くしたり
 髪にメッシュを入れたりして
 あまりの似合わなさに嫌がられていました)
もう諦めて
鄙びた感全開にしています。

その分、Norikoさんみたいな
クールな人に憧れます✨


さて、明日は経済史を教えます。
主に戦後史です。
この辺りはもう何度も教えているのと
個人的に好きで勉強したので、
テキストが違おうが
興味を持って教えられます。

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でもね、
外国人に教える際は
よほど気をつけなければなりません。


例えば前回の
昨年最後の授業で
国際経済学を教えていたとき、
こんな質問を受けました。


「先生、戦前の日本の
 3大財閥ってあるでしょう?
 安田と、三菱と、それから何でしたか?」

「よく知っていますね!
 三井ですよ。」

「トヨタはどこに入りますか?」

「トヨタは三井です。
 今は、お金の関係はありませんが、
 昔は親戚の関係だったんです。
 (あっぶな~い!
  この辺、勉強しておいてよかった!)」

「先生、三菱は戦争のときから
 お金持ちでしたね!」

「よく知っていますね!
 昔は日本の大きい船は
 三菱しか作っていなかったんですよ。」

「三菱は戦争でもっと
 お金持ちになりました!
 酷いです!」

「そうですね…。
 当時の三菱はビジネスだと思って
 戦争をしていたところも
 あったのかもしれませんね」

「日本人はアメリカ人が嫌いでしょう?
 バクダン、ひどかったですから」

「嫌いなのはアメリカ人じゃありません。
 戦争がいけません。
 戦争で、日本もたくさん、悪いことを
 したでしょう?

 皆さん、よく知っているでしょう?


ここで、普段寝ているような学生も
一同に私を見て
首を縦に振りました。


「私たちは戦争から、
 学ばなければいけませんね」



なぜこの中国人学生は
日本の戦中、戦後史が
こんなに詳しいのでしょうか。

それはね、
日本にやられた側、だからです。


日本に来る留学生は
大抵がアジアの
日本に侵略された国です。


中国という「国」が「反日」で
日本の悪いところを過剰に教えた
だけではありません。

日本の歴史教育は、
「教科書問題」と言って
私の高校生時代から問題になっていますが、

明らかに
未だに日本が戦中にしたことについての教育が
少なすぎる。


留学生は日本が
如何に酷いことをしたのか、
どんな風に母国を焼き打たれて
祖先が惨殺されてきたのか、
日本以外の常識として
当たり前に、たくさん学んで、来る。

中国だけじゃありません。
シンガポールも、ベトナムも、
ミャンマーも、同じ。

直接は関係の無かった
ウズベキスタンの教育も、同様です。
あ、この国はソ連だったから
関係ありますね。

日本だけが、違う。
日本人だけが、知らない。


そして、留学生たちは
知っています。


日本人たちが如何に
過去の戦争でしたことを
何も知らないか。


日本が実は報道、情報の自由が
あまり無い国であることを
知っていますか。

こちらの「世界報道自由度ランキング」では
日本は67位。
韓国、台湾よりも低いです。


数字だけを追ってはいけない、と
言いますが、されど数字。
これを、どう読むか。

ランキングで日本が後退した理由は
この記事に書かれていること、だけなのか。
ここにも自由を制限されていることは
ないのか。


話を戻します。
だから、外国人に接する者として
気をつけなければなりません。


親日側、反日側、中道の各側面から
たくさん学んで、
真実はどこにあるのかを考える。


例えば、韓国。
韓国人じゃない留学生が
日本と韓国の現在の騒動を
どちらが正しいと、見ているか。


やった方は、すぐ忘れる。

でも、やられた方は
いつまでも傷が癒えずに
残っているんです。

1940年代。
まだ、最近です。


え〜、知らな〜い!で
すむ問題じゃ、ないんです。






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