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鬱病と抑鬱状態のちがい

私は過去の投稿でも自分のことを「鬱だった」「鬱がよくなってきた」という言い方を何度かしてきたけれど、実際に心療内科で医者に出された診断は「抑鬱状態」ということで「鬱病」ではなかった。

では、鬱病・鬱状態・抑鬱状態はそれぞれどうちがうのか?真面目に調べたことがなかったので、記事にしてみることにした。ソースは複数のネットの医療系記事であり、あくまでも私が自分のために独自で調べた内容になるので、正確性に関しては100%信用はしないでおいてもらいたい。

鬱病と抑鬱状態の違い

私が診断された「抑鬱状態」だが、「抑鬱」を手元の三省堂国語辞典(1992年の第二刷発行と、かなり昔のものではあるが)で調べてみた。

抑鬱症(医)気分がしずんでゆううつになり、生き生きした感情がなくなってしまう症状。

とある。抑鬱状態とはつまり上記のような気分が強い状態のこと。「鬱状態」といった表現がよく使われるが、精神医学では「抑鬱状態」という用語を用いることが多い。つまり鬱状態と抑鬱状態は同義である。

「鬱病」とまではいかなくても、心のエネルギーが枯渇し、鬱病の症状がいくつか認められる状態を「抑鬱状態」という。そして、重い抑鬱状態が長く続き、生活に支障が生じている場合、鬱病というようだ。

それでは、鬱病の症状とはどういったものか?

鬱病の症状いろいろ

厚生労働省の「みんなのメンタルヘルス」というページから。鬱病の症状としては、一日中気分が落ち込んでいる。自己嫌悪。物事のとらえかたが否定的になる。イライラする。焦燥感。食欲、性欲がない。頭痛、肩こり。疲れやすい。動悸、めまい。眠れない、過度に寝てしまう。

ここまで書いてやっぱり私ははっきりとわからない。上記は鬱病の症状としてあげられているけれど、鬱病と抑鬱状態はちがうのだという。

私は心療内科で、あなたは鬱病ではなく抑鬱状態ですよ、と診断されたのだけれど、症状は上記鬱病の症状に該当するものがいくつもあった。心療内科の先生は私に、「鬱病ならば歩いてここまで来れないですよ。あなたは鬱病ではないです」と言った。でも、鬱病と抑鬱状態のはっきりとしたボーダーラインはあるのだろうか?例えば3日間寝たきりだったら鬱病だとか、5kg痩せたら鬱病と診断されるとかいう、基準。

はっきりとしたボーダーラインというものはなくて、抑鬱状態と鬱病のボーダーラインを見極めて診断を下すのは各医師の判断の仕方によるのだろう。症状がどのくらい長期に渡っているかだとか、どのくらいの重症度なのかをみて、診断をくだすのだろう。

鬱とスピリチュアル

私は長いこと自分の心の闇と戦ってきて、心療内科に行く決心がなかなかつかなかった代わりに、まわり道のようにネットで色々と心の不調について調べる時間が長かった。あまりにしんどい日は、気づくとパソコンの検索バーに、今の自分の感情を入力した。人は原因がわからないという状態がとても辛い生き物なのだ。「寂しい 憂鬱」とか「泣きたいのに泣けない」とか「胸が痛い 鬱」etc, etc....∞

自分のこの辛さに対する、インスタントな答えが欲しかったのだ。原因はこれですよ、だからこうすればいいんですよって。でも答えは出なかった。当たり前だけど。

スピリチュアルな記事やブログに深入りしたことも多々あったが、洗脳状態になって宗教や金を巻き上げる詐欺集団などの罠にはまることなくこられたことは、本当によかったと思う。もう一人の冷静な自分、ブラボー。

心の病気は目に見えないのでスピリチュアルに繋がりやすい。今思えば胡散臭い記事も熱心に読んでいた。とにかく自分の心の叫びの原因を知りたかった。抑鬱状態が酷いときは、泣けないくせに(そう、私すごーーーく泣きたいのに泣けないことも辛かったんです)心の中の自分は号泣している状態なので、インナーチャイルドの記事を読み漁ったり、現世ではなく過去世からのトラウマが原因なのかと、ヒプノセラピーの体験談もよく読んでいた。

それから、遠隔ヒーリングとかいって、たとえば熊本からでも首都圏の私に遠隔でヒーリングできます、みたいなヒーラーもいた。時間になったらお腹がじんわりあたたかくなるはずです、とかいって。初回カウンセリング5万円、2回目からは3万円とかいって、このセッションは何度も繰り返さないと意味がないというようなことを言うヒーラーが多かった。私にお金がなくて本当によかった。私がお金に困っていなかったら、片っ端からなんでも試してみたことだろう。

体験談は、会社でのパワハラが不思議となくなったとか、学生時代のいじめがトラウマで社会に出てからも人間関係がうまくいかずに悩んでいたがヒーリングを受けてから自信が持てるようになったとか、夫からのDVがパタッとなくなったとか、そんなものも見た。

あくまで私個人の考えだけれども、そういったヒーリングとかはたとえ効果があったとしても、それは例えば転んで足を痛めて歩けないときの杖のように、歩くことを少しだけ楽にする役割をすることはあったとしても、あくまでも補助であって、まるで魔法をかけたみたいに劇的に解決することってないと思う。

私は20代、30代のころは、ずっとそんな特効薬を探し続けていた。しかも心療内科に行って薬をもらうことだけは最終手段というか、できればそれだけはしないで解決したいと思っていたので、たとえばズバリの答えを言ってもらって開眼するとか、覚醒するとか、目が覚めたように生きやすくなるとか、そんなことを求め続けていた。

自分の努力は実らない。自分は物事を成せない。そんな思い込みがあったから(もしかしたらこれは今でも消えてないような気がするが)、できますよ。大丈夫ですよ、と断言してほしいというか、大丈夫な自分になれるように、誰かに魔法をかけてもらうしかないと思っていた。

結局自分でどうしていいのかわからないから、答えを知っている人に魔法をかけてもらうとか、ヒプノセラピーとか遠隔ヒーリングとかなんでもいいのだけれど、解決の糸口になるようなものを試してみたかった。

半年

2月の終わりにはじめて心療内科にかかってから半年が経った。

もう薬を飲むことは全くない。しんどくて薬を飲まないとやってられないという状態からは完全に脱した。一番恐れていた、薬がないと生きていけない自分になるのではないか?という不安はこれで解消された。その後すぐに仕事を始めて生活に活気が出たこと、立場ができた安心感、そして5月には推しができて(世界のBTSよ)私はどんどん元気になっていった。抑鬱状態は抜けたようだ。日曜日はダンスレッスンに行くことが最近の楽しみだ。

あ、そうそう。一番嬉しかったことは、泣けたことだった。5月のある日曜日、肝心の会話の内容が全く思い出せないのだが、妹とビデオコールしてて、話しながら泣き出した私を見て妹が「お姉ちゃん、泣けてるじゃん」と言ったのだった。「あ、ほんとだね、私泣けてるね」それは本当に感動で、涙は余計に止まらなくなってしまったのだった。

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