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セーリング・フォーミュラーカイトや岩城拓海のことを聞きまくる公開取材~!1回目中編

皆様こんばんは~miraくるです!前回のこちらの
記事、お読みくださりありがとうございます!

ダイエットの話で爆笑しつつも←また言うw
セーリングフォーミュラーカイトの基礎や
選手本人の生い立ち的なの知れて楽しい…
今日は中編です!まだまださわりだけなので
色々と拓海くんにレクチャーを受けました☆

フォーミュラーカイトの道具のこと

拓海くんと話してるとナチュラルに
[フォイル][ボード]って単語が出てきます。
最初、全然分かんなくて会話についていけず
その時の気持ち思い出して聞きました☆

み「ちなみに、そのフォイルっていうのも
多分聞いてる人たちからすると、色んな単語が
出てくるから…ボードとかフォイルって一体何?
ボードは、当然…基盤となるやつだよね。
フォイルっていうのは、水中翼ってやつ?
ボードにフォイルをつけて走るんだよね。」

岩城「そうです!」

大会期間は何と約5日間。1日では終わらない

み「例えば世界選手権の時とか。
結構レース期間が疑問。
何レースを何日かけて競い合うんですか?」

岩城「たまに予備日があったりしますけど
基本的には5日間です。予選が16レース。

予選抜けて最後のメダルシリーズに
行くと勝ち上がり。 1位と2位はもう抜けてて。
4人でまずレースして、 10位だった場合に
最後まで行くんだったら、3本×2=6レース。
最後のメダルシリーズで…
MAX最大で、2時間ぐらいかな…。
短期決戦だったら、2レースで終わることもある。

レース時間で行くと、多分1時間ぐらいですが
交互にやったり、女子と入れ替わったりするんで
大体、いつも半日位は時間使いますけどね。」

み「今、拓海くんはナチュラルに16レースって
言ってるけど、この16レースが1日で終わるのとか
私含むリスナーさん達、わかってないんです」

岩城「1日4レースずつぐらいなんですよ。
順当にちゃんとスケジュール通りに行けば。

最初の1日目、2日目は1番最初の予選をします。
2ステップあって、1日、2日目が 1ステップ目。
ここで上位・中位・下位グループに分けられて

3日目、4日目に上位・中位・下位グループで
分けられたところでレースをします。
最終日に、上位トップ10だけでメダルシリーズ
っていう、さっき説明した6レースをします。

そのメダルシリーズに出る
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10の中の
1位に2ポイント、2位に1ポイント
分けた状態で1位と2位はもう決勝確定なんす。
残りの後ろの4人・4人…3位4位が2ポイント
5位6位が1ポイントで持った状態で
3ポイント選手のレースをするんですよ。

だから、3ポイントだから
4人の中で勝った人が1ポイントもらえる。
それで勝ち上がった人が決勝に行って
もう1回同じことをし、優勝が決まる感じですね。

セーリング独特の得点の付け方

み「あれ…セーリングはポイントが低い順が
いいんじゃなかったですっけ?

岩城「途中まではそうです。
メダルシリーズだけは勝ち抜けなんです。」
※得点方法が一般的な高い順

み「そもそも、セーリングって
ポイントが低い順が、 勝ちのルールなんです
で、数レースやって、その内の例えば
1レース目は1位で 通り抜けて1ポイントだけど
数レース目では30位で30点だった場合
1番低いやつをマイナス出来るんですよね?」

岩城「一番悪い点数は
なかったことにできます。」

み「ある意味ややこしい、嬉しい…?ルール
どっちか分からないですけど、このルールで
変な逆転が起こるレースなんですよね。」

岩城「4レースに1回なかったことにできるんで
8レースだと、2回なかったことにできます。
最終的に、予選の中で16レースだったら
4レースなかったにできるんです。」

み「結構頭使うよね。スピードスケートとか
TVで見てたら、あの人が1位だから勝ちって
どう見ても素人でもわかるじゃないですか。
でも、セーリングって頭使う要素多いよね。」

岩城「多いっすね。
ポイント計算しながらとかもあったりします。」

み「風を読んだり、メンテナンス力で勝敗が
変わってくる。周りの選手とも争ってるけど
自然とも争う状態で『あ、このレースでさっき
何十とったからだからこの辺を走らないと…』
的なことを考えるってことですか?」

岩城「最終的に、予選を勝ち上がるために
この選手には勝っとかないと…
等が出てくるので、この選手に勝つためには
何ポイント差があるから間に何人入れないと
いけないみたいなのがあったりとか
単純にその選手に勝ってば良い訳じゃなくて
間に入れないと、そのポイント差が
埋まんなかったりするので。そういうのを
考えながら、走ったりとかしますよね。」

孤独と戦う岩城拓海
続けることが難しいフォーミュラーカイト

み「フォーミュラーカイトの時は自分1人の
判断だと思うんですけど、当然1人乗りなんで
2人乗りの時ってすごい大変そうですね。
ペアの相性みたいな。大変そう、喧嘩する?」

岩城「すると思いますよー。」

み「1人乗りか2人乗り。今は1人競技ですが
拓海くんはどっちの方が好きなんですか?」

岩城「どっちでもいいかな!
昔は僕あんまり1人が好きではなかった。
勝てた記憶がないからです。
多分偶然だと思うんですけど。」

み「今のフォーミュラーカイトはセーリングの
中でも孤独な競技ですよね。競技人口少ないし。
普通は2人乗りとか一般的な方のセーリングの方に
行くと思うし。拓海くんは1人孤独に頑張ってる。
1人になっちゃった…感じだもんね…。

岩城「そうなんです。(しょんぼり)」

み「続けるのが難しいスポーツなんだな。
昔は私も…競技人口が少ないとオリンピックが
近づいてくると、このスポーツは競技人口が
少ないから出れるんじゃって予想をしてる
サイトとかあったりするんですよ。
今からでも狙えるんじゃないか的な。

私、拓海くんと関わって気付いたのが
競技人口が少ないやつは、道具が高価で
続けられない問題等あるので、そんな簡単な
話じゃないし、そもそも競技人口に食い込むのが
こんなに難しいんだなと感じさせられてます。

岩城「あと、日本で競技人口が少ないだけって
いうのもあります。海外では全然(メジャーです)」

人の人生を変えちゃう!
人を巻き込んで夢に走る岩城選手

み「フォーミュラーカイトで岩城選手は
女子選手にもコーチをしてたりします。
彼がその選手をハンティングしたんです。
インストラクター時代に宮古島に来てた
お客さんで、『僕と一緒にパリ目指しましょう』
って…本当に一緒に目指すことになって…
すごいよね。拓海くん、人の人生変えすぎです。

私も最初は拓海くんに僕を応援してって
ビジネス界隈に来て、私は最初アディダスの
ジャージ持ってるからTシャツいらないって
断って(笑)営業はそんなんじゃないからって
マウントを散々取ってたに関わらず、色んな人が
彼を応援するようになって、だんだん自分が
恥ずかしくなり、そんな感じから交流が
始まり、今はがっちりと…一緒にパリ行こうと。

拓海くんのすごいとこは、人の行動を
そういう風に変えちゃうところ。
女子選手もですし、 私自身もですし。

海上では独りでもみんながいるから走れる

岩城「みんなで頑張りましょが
僕のスタンスなんです。」

み「みんなで頑張りましょう。でも、本当に
拓海くん見て思ったのが、競技自体は1人で
やってるけど本当に1人じゃ続けられないよね。

岩城「1人でやろうなら、多分やれない。
1人でやる=多分詰んでます。」

み「海外遠征に明日から行くけど、結構現地の
選手とも助け合ったりとかポストしてたよね。」

岩城「助け合ったりっていうか…今回ボードを
流したんですけど本来はほぼあり得ない話です。

そもそも練習相手がいたら、練習相手が助けて
くれたり…お互い助け合うからカバーし合える。
1人でやってるとそういうことが起きるんです。
海外で僕は言葉が…英語も喋れないし
うまくコミュニケーション取れないから
基本的には、何もしなければ皆スルー。
僕はめっちゃうまいわけでもないし。
だからこそ、日本のお菓子のお土産を持って
自らよろしくってコミュニケーションを
取りに行くので、色々と助けてくれます。

前はタイで練習中に道具をちょっと壊して
気付いたら韓国の選手が直してくれました!

今回も本当は、ボードをタイのパタヤにいる
選手から買い、タイや韓国の…もうレース
バリバリの選手だったりいるので、そこで
練習する予定でしたが…韓国の選手から
元々パタヤにいるはずが、パタヤから18日に
ホアヒンっていう対岸に移動するって言われて…

僕は18日に元々パタヤに行く予定で、そこで
ボード受け取って、ホアヒンに行くとなると
さらに片道4時間…。だから飛行機から9時間
かかっちゃう、1日練習できなくなるのは辛い…。
だから、彼らにボード持ってきてほしい
って連絡してOKって助けてもらいます。

だから、貢ぎ物はいつもちゃんとする(笑)
※訳▶コミュニケーション取るよ」

み「あと拓海くんは、生で会ったらみんな
このぐしゃっとした笑顔を見たら
多分貢ぎたくなります(笑)年上に何でも
食べていいよって言われるタイプです。」

岩城「はい、この間も個人スポンサーの
方にご飯ご馳走してもらいました☆」

み「いつも親切にしてくださってる方からも
この日、沖縄いる?これ送ってあげるって
言われてましたもんね、心をがっちり掴む。

岩城の笑顔シリーズみたいなのをさ
ちょっと、もっと(SNSに)貼ろう!


海外で練習してる様子とか、拓海くんが被写体 
ならめっちゃ嬉しいんですけど、自撮りとか
ちょっと難しい場合は海外の現地の様子を
写真撮ってくれたら嬉しい(から撮ってよ)。
だって、そういう景色をこのメンバーで
見せられるのは拓海くんだけなんだよ。

今日喋っててめっちゃ面白いもん。
まず、人生で世界選手権~みたいな
会話って普通ってないじゃない!」

岩城「…頑張ります、はい…!」

岩城拓海の技術における課題

岩城「質問がラインに来てます。笑
競技における、技術面を大きく分けるとどんな
要素があるか、僕の項目の得意部分、改善部分
その自己採点的に何点クリアすればパリに
行けるか??…優先順位の高いものから答えます!

1つめまず、スタート力。
次、スピード。
その次、戦術、戦略。
最後に、ハンドリング=方向転換。

優先順位が高い順から並べました。
スタートは、僕は80点もしくは90点。
80から世界で戦えるレベルです。
スタートに関してはね。

パリに行ける…が80点だとしましょう。

スピードは…50点。」

み「え、いけんの!?大丈夫、自分(爆笑)」

岩城「(少しムッとしながら)今からやるの!
ここはもう、どれだけ上積みできるかです。
僕の苦手な部分。

戦術戦略は80点から90点位。
ハンドリング。あんま自信ない…50点位。
ただ、ハンドリングは本当に微々たる要素で
めちゃくちゃ悪くない限りは多分そんなに
影響はしてこないです。大事じゃないかって
言われたらそうでもないですけど。
正直後回しにしてるとこですね。

今、1番重要なのはスピード!
ここに重きをかなり置いています。

み「スピードに重きを置くために、令和の虎に
出させていただいて、上位選手達と同じ道具に
変えさせていただいたのが、まず1つですよね。

でも、それだけじゃダメだと思うんですよ。
スピード上げるために、何をしてますか」

岩城「機械を使ってgpsを使って、速度評価や
走りの評価を数値化して見る部分と
明日からタイ遠征することですね。
結局、相手がいての競技なので、自分が速いか
遅いかの判断材料がないので1人で走ってても
正直意味がないんです。相手より速いっていう
材料で勝ち負けが決まるので、相手がいるのは
すごく重要。だから、明日からタイに行って
練習して、その後3月頭にヨーロピアン選手権。
相手と勝負して、どの程度自分が相手より
速いか遅いかって判断をし、戦略戦術をするで
多分今後…50点が60点、70点、80点になり…
パリに行ける部分にクリアにるんじゃないかな」

み「すごい、聞いててめっちゃ面白い。
可能性もあって、どこか危ういし…
こんな話聞いてて面白い選手って他に
いるかなって思いながら今聞いてました。

私は最初、 日本人でビリだと応援してと
言われても…とよく分かんない子が来たと最初
思ってしまったんですけど、それでも直向きに
孤独にずっと練習頑張って、パリの国枠争いも
ある程度実績ないといけないですもんね。

そこまで、本当に1人頑張ってきたなって
思うんです。私的にはラストチャンスレガッタに
行けるっていうとこで、もう…お母さんの役目は
終わった感じで(笑)安心して見届けてます。」

岩城「終わってない!まだまだです…!」

セーリングの勝率は道具にあり!?
競艇と結構似てるんです

岩城「あ、質問が来てる♪(嬉しそう)
さっきのの質問に付随して聞きたいです。
岩城さんの競技で技術(戦略、戦術立案含む)と
道具(金の重要度)の割合ってどの程度ですか。
例えば私が宝くじに当たって、世界最強の道具を
揃えたら練習しなくても勝てたりしますか。
イエスならスポンサーさん集めて
岩城さん倒してワイがパリ出ます…。

うーん、50:50の割合じゃないかな!
競艇の考え方がわかりやすいです。
選手の技術も大事ですが、競艇で勝つには
整備の技術も、モーターの勝率も大事!
要するに、道具の勝率っすね。強い選手でも
モーターの勝率が悪いと全然勝てないんです。

質問者様が競艇の世界に今から入ってバリバリ
勝率が1位のモーターで勝率が悪い競艇界No.1の
選手に勝てるかって言われたら、無理でしょ。」

み「質問者様が今からトップレベルの道具を
揃えて拓海くんを倒すことは無理ってこと?」

岩城「B2選手にも勝てるわけがないです。
競艇って競艇場でレースしてるプロ選手の他に
趣味で自分でボートとかモーターを買っている
人達が競艇場で戦うB2選手に勝てるかって
言われたら勝てるわけがない!」

み「岩城選手を倒す夢はここで絶たれた!笑」

岩城拓海「正しい努力は、報われる」

み「今の拓海くん見てると、やっぱりすごい
かっこよく走ってる。あの、この写真欲しいって
言ってた…あれ、マジかっこいい…侍魂感じた。

あんだけかっこよく走ってるのに、4年前の動画の
拓海くんが…バシャバシャと暴れてるというか
溺れてるのが自分的には結構衝撃的で。

令和の虎でも言ってたけど、まともに
今までヨットをやってきた人なのに1年は海上で
まともに立てるようになるのにかかったって
言ってたじゃないですか。ボードに立つのに
海上に立つのに、 競技で立つのに1年かかるって
拓海くんレベルがなるって、結構やばいなって。
その状態で1年、練習をしてたんですか…?」

岩城「多分、純粋にセンスがなかったんです。
アスリートですが、僕は運動神経ない方です。
バレーボールすれば突き指するし、サッカーは
何もできないから、自然にゴールキーパーに
回される感じ。セーリングに関して言うと
ちょっと知識ゲームなところもあるんで。
あー、あの、洋上のチェシて噛んだ。(爆笑)
知識系なところもあるんで。」
※洋上のチェスと例えられています。

み「私、拓海くんに対して思うのが
営業がめちゃくちゃうまいかって言うと
そうでもないんですけど、令和の虎見てたら
何だかんだ上手に喋ってるから、やっぱり
頭をすごい使ってるんだろうなって。」

岩城「令和の虎でもですし、何でも多分
そうだと思うんですけど、それなりに正しく
練習すればと思うんですよね。

miraくるのにエアリプを飛ばしたやつも(笑)

正しい努力さえしとけば、多分ちゃんと
結果はついてくるんで。
だから、令和の虎は
喋りも練習して、色々試行錯誤しましたし
競技に関しても、運動神経は僕は悪いので
戦略・戦術で頭使って補っていったり。」

み「ですよね。私へのTシャツの営業も
絶対買うもんかって思ってたんですけど
拓海くんの中ではこの人は買ってくれる人って
思って、考えて何回も来てたらしいです…(笑)」

岩城「はい!笑」

今日は一旦、ここまで!次回は後編更新!

最後までお付き合いありがとうございます!
いかがでしたでしょうか…!

・フォーミュラーカイトの道具のこと
・大会やレースについての説明
・セーリング独特の得点の付け方
・孤独と戦う岩城拓海
 続けることが難しい競技
・人の人生を変えちゃう!
 人を巻き込んで夢に走る岩城選手
・一人じゃ出来ない
・岩城拓海の技術における課題
・セーリングは道具命!競艇との相性
・正しい努力は報われる

結構、中編も盛りだくさんでした…。
人の人生を変えちゃったり
正しい努力をしたら…で何があっても
諦めない、無邪気なようで頭の中では
意外と冷静に考えている所もさすが!
まぁ~…一人じゃダメなんですって
ちゃんと言えるってえらいですよね。
意外とこれするのって難しいですし。

まぁ、そんな彼を応援してみましょ☆
次回の更新もお楽しみに~✨
▼2024/2/23 追記▼

※写真は岩城拓海選手から
 許可を頂き、掲載しております。

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